TIMELESS/タイムレス 2 第7話「女性たちの闘い」【あらすじ感想】

Timeless

Episode7　Mrs. Sherlock Holmes

【ざっくりあらすじ】
リッテンハウスの次の標的は『憲法修正第19条』実現に大きな影響を与える女性活動家のアリス・ポールだ。参政権を求める女性たちと警官が激しく対立する『1919年3月4日のNY』にスパイを送り込むニコラスは「次の任務では母船の操縦だけしてくれ」とエマに命じた。「君は無事に戻れ」と言うニコラスにとって、エマは唯一信頼できる存在になっていた。

消された演説

ニコラスの標的になったアリス・ポールは女性参政権運動を主導し、のちに全国女性党を50年率いた人物だ。アリスの『1919年3月4日のNY』の演説は、大統領のウィルソンを動かす歴史上重要なものになる。

リッテンハウスの標的は『翌日ベルサイユ条約の交渉に向かうウィルソン大統領』だと考えていたルーシーたちは、議員殺害でアリスが逮捕されたことでリッテンハウスの狙いに気が付いた。アリスの演説がなければ、女性の参政が遠のいてしまうのだ。

警察でまったく相手にされなかったルーシーは、この時代の警察に協力している“ホームズ夫人”ことグレース・ハミストンの力を借りることを思いつく。鋭い観察眼でルーシーとワイアットの微妙な関係を言い当てたグレースは、“殺人事件”と聞き興味を示した。自力で現在の職を得たグレースはアリスの活動に賛同していなかったが、アリスの無実を信じた。さっそく偽の証言をしたホテル従業員の後ろ暗い秘密を暴いたグレースは、アリスをハメる犯人の指示が書かれたメモを入手した。

証拠のメモを手にルーシーたちが警察へ戻ると、すでにアリスは殺されたあとだった。

ホームズ夫人の捜査

デモの準備をしていた女性たちはアリスの死にショックを受け、士気が乱れた。今日の演説の重要性を知っているルーシーは女性たちを鼓舞するが、不謹慎だと反発される。「無言の抗議」を提案する声があがり、女性たちの様子を観察していたグレースは多数決を勧めた。女性たちは『沈黙の行進』を選び、憤ったルーシーはアリスの活動の尊さを訴える。信念あるルーシーの発言を聞いた女性たちはルーシーに演説を頼んだ。リッテンハウスの標的になるとワイアットは止めるが、ルーシーは演説を引き受けた。

女性たちと行進するルーシーを、デモ隊に潜入していたリッテンハウスのスパイが連れ去った。スパイはルーシーを撃つが、銃に弾は入ってない。銃弾を抜いたのは、忠実に捜査を続けていたグレースだった。犯人が書いたメモから左利きの女性が犯人と推理したグレースは、女性たちに多数決をさせることで利き手を確認し、犯人を特定したのだ。

継がれた意志

命拾いしたルーシーの前に現れたエマは、仲間であるはずのスパイを射殺した。母の勇気で父の虐待から逃れたエマは『女性参政権を潰す任務』には反対だった。警官に銃を突きつけられたルーファスとフリンを助けたエマは「今回の潜入スパイはルーシー暗殺の任務も命じられている」と言い、ふたりを納得させ手を組んだのだ。

女性たちと警官が激しく衝突し、ルーシーは大統領に近づくことができない。声をあげたのは、警官の暴力に屈しない女性たちを目の当たりにしたグレースだった。アリスの遺志を継いだグレースの声は大統領の足を止め、歴史を動かした。

演説したグレースのおかげで歴史は変わらなかった。しかし、50年も全国女性党を率いたアリスのことを知る者はルーシーひとりしかいない。歴史から消えたアリスの功績をルーシーは憂いた。

救命艇チームの問題

早朝フリンの部屋から出てきたルーシーを見たワイアットは、穏やかでいられない。警告しても、フリンは「彼女はお前の妻じゃない」と反論し、ルーシーは「あなたには関係ない」とつっぱねる。まだ想いが残っているとわかっていても、ルーシーはジェシカとワイアットの間に割り込むつもりはなかった。

ビジョンを見たジヤに、「カウボーイに刺されて死ぬ」と教えられたルーファスは動揺した。運命は変えられないと言うジヤと、死の予言をされたルーファスはケンカになるが、ふたりは一緒に何とかしようと約束した。

チームが任務に出ている間、メイソンはリッテンハウスの本部から押収した瓦礫を調べ始めた。根気強く作業を続けたメイソンは、1ギガのメモリを見つけた。メモリにジェシカの姿を見たデニースは、内密にするようメイソンに命じた。

エマとニコラス

エマはフリンが潜入スパイを撃ったことにした。「私が助かっただけでも奇跡」と報告したエマにニコラスはキスをした。

おちゃのま感想