Episode5 The Fribourg Confidence (No. 140)
巨額の金を手に潜伏したリズを捜す手がかりがない中、レッドの貸金庫から大事なメモリが盗まれ、犯人は“エリザベス・キーンからご挨拶”というメモを残す。一方、クーパーのもとには血相を変えた大統領顧問パナベイカーが現れ、チームが初めて牢屋に送った大量殺人犯の“フリーランサー”ことアルバン・ヴェセリが凄腕弁護士ローヴェンポールを雇ったと知らせる。
レッドとチーム
突然、ヴェセリの弁護士になったローヴェンポールは、秘密の情報源について宣誓供述したリズに法廷での説明を求める。リズの逃亡を隠したいクーパーは「潜入捜査中」という理由で切り抜けようとするが、判事はローヴェンポールの主張を認めた。
判事が決めた時間までにどうしてもリズを見つけなければならくなったクーパーは、レッドが指示した“フライボーグ・コンフィデンス”の捜査を始める。レッドが見当をつけたリズが雇った銀行強盗“フライボーグ・コンフィデンス”は、犯罪者の口座を標的にする一度も通報されたことのない腕利きの銀行強盗だ。
盗まれた物を取り返したいレッドのために動くことに抵抗を感じつつも、クーパーは被害に遭った銀行へレスラーとパクを送る。犯罪者と知りつつレッドに貸金庫を提供していた支店長のカールは「強盗などなかった」と言い張るが、「とぼけるなら共犯」と脅されたとたん態度を変える。
カールの情報で、強盗団のリーダーは女性で、別の者が防犯カメラの映像を消したと判明する。リーダーがレッドの貸金庫の場所を知っていたことから、貸金庫の借主を調べたチームは、3か月前に死亡している“テレス・クリソフ”を名乗る女性が、2週間前に偽の社会保障番号で貸金庫を借りたと突き止めた。
銀行強盗の父娘
強盗犯が残したメモからリズを捜すレッドは、メモと筆跡が一致した1994年のベルタワー強盗の犯人エイブを訪ねる。介護が必要なエイブと会ったレッドは、エイブの娘ジェニファーが強盗犯だと確信する。エイブの部屋に飾られている写真は、クリソフの名で貸金庫を借りた女だった。
“偽クリソフ”は引退した銀行強盗エイブの娘ジェニファー・アン・モールスと知らされたチームはカフェで仲間と会うジェニファーを監視する。アラムの機転で会話の盗聴に成功し、雇い主との取引場所が判明するが、長年チームの一員だったリズに抜かりはなかった。チームを欺くリズの策で、レッドの貸金庫から盗んだメモリはエシーの手に渡り、チームの収穫はジェニファーの逮捕だけだった。
ジェニファーの仲間のひとりがエイブの看護士だと知ったレッドはチームに知らせず、エイブのもとへ向かう。「娘のことを話せ」と真顔のレッドに追及されたエイブは、大事な娘だからこそ縁を切ったが、ただ顔を見たくて戻ってしまったと打ち明ける。売人の金庫を開ける娘を見たエイブは娘の人生に関わることを選び、娘の強盗を陰ながら支えていたのだ。
エイブの話から、リズは“ヴィー”という女性が経営する世界の犯罪者をかうまう家でジェニファーに接触したと判明する。レッドはジェニファーが“依頼人の女”と会った隠れ家へ急ぎ、逮捕したジェニファーから“依頼人の女”の隠れ家を聞き出したクーパーと鉢合わせる。もぬけの殻の部屋で、互いに情報を隠したふたりは言い争い、「フリーランサーの釈放はリズの狙いだろう」と指摘されたクーパーは愕然とする。
リズの思惑
リズを見つけられなかったクーパーはパナベイカーと共に、リズの情報源がレイモンド・レディントンだと判事に明かす。大統領も承知していると説明しても、リズが逮捕した凶悪犯は政府と取引したレッドが与えたと知った判事は憤り、ヴェセリに対する起訴を無効にした。
保釈金を支払ったヴェセリは釈放され、パナベイカーに嘘をつきとおせなくなったクーパーは、リズがレッドを殺す気でいると教える。闇へ落ちるリズを案じるクーパーは、何者かが車に置いたメモリを開く。ロシア語のファイルを見たクーパーは、リズはきっと戻ってくると確信する。
レッドとリズ
リズの代理人として弁護士のローヴェンポールに報酬を届けたスキップは、保釈されたヴェセリにリズの指示を伝える。自分を逮捕したリズの思惑がわからず困惑するヴェセリに、スキップは「釈放は君に仕事を頼むため」と教えた。
リズとメモリを失ったレッドの心痛は深かった。ひとり公園へ向かったレッドは、バードウォッチングを楽しむ女性と知り合う。以前に会ったことのあるようなその女性はアンと名乗った。
おちゃのま感想
久しぶりに登場したパナベイカーさんに心が躍りましたが、彼女がやってくるときはチームの危機ですよね…(-_-;)
資金も奪われ、重要なメモリも盗まれたレッドは、果たしてリズに反撃できるのでしょうか。リズが指摘したように、レッドにリズが殺せるとは思えないので、レッドを殺すつもりのリズの方が有利なのは間違いないです。1人を殺すため大勢を殺すフリーランサーを釈放したリズですが、レッド同様、リズにも正義の指標があると信じたいです。
レッドとエイブの会話はとても意味深なものでした。娘が大切だからこそ縁を切ったのに、娘は自分の才能を受け継ぎ、娘と関わる口実を得て傍にいることを選んでしまった・・・って。なんかもう誰かさんの心の声のようでした。