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ビッグ・リトル・ライズ シーズン2【ドラマファイル】

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原題:Big Little Lies

Big Little Lies2

作品データ

  1. ジャンル:人間ドラマ
  2. エピソード:7
  3. 主な舞台:モントレー(カリフォルニア州)
  4. リリース:2019
  5. キャスト:リース・ウィザースプーン(マデリン)ニコール・キッドマン(セレステ)ローラ・ダーン(レナータ)シャイリーン・ウッドリー(ジェーン)ゾーイ・クラヴィッツ(ボニー)メリル・ストリープ(メアリー・ルイーズ)
  6. テーマ:完璧に見えるセレブたちが抱える秘密、トラウマ、葛藤など
  7. メモ:シーズン2視聴済
  8. お気に入り度:5.0

あらすじ

ペリー殺害現場にいた5人(マデリン、セレステ、ジェーン、レナータ、ボニー)は口裏を合わせ、「ペリーは足をすべらせ転落した」と証言する。納得しない刑事は5人を疑い、捜査を続ける。ペリーを突き落としたボニーは思い悩み、浮気がバレたマデリンは夫との間に亀裂が入る。それぞれが新たな問題に直面する中、夫ペリーを亡くしたセレステは義母メアリー・ルイーズと対峙することになる。

 

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おちゃのま感想

ネタバレを含みます

シーズン1からかなり時間を置いてのシーズン2の視聴となりました。シーズン1ラストで「誰が殺され、誰が殺したのか?」が明かされ、シーズン2は事件からほどなくしての物語です。

シーズン2の見どころは、何と言ってもセレステのDV夫ペリーの母メアリー・ルイーズを演じるメリル・ストリープの怪演でした。独壇場とも思える存在感で場を制すメアリーに圧倒され、見ているだけのわたしの心もヘトヘト状態。こうして感想を書きながら、メアリーの視線や表情を思い出し、身震いしてしまうほどのキョーレツキャラでした。

そんな見る者に強いインパクトを与え、恐怖心を抱かせるメアリーという人物と対峙することになったセレステの人間性も大きな見どころのひとつのように感じてます。亡くなった夫ペリーへの愛憎を消化できず、不安定な状態にいるセレステを追い詰める姑メアリーは、まさに善人の仮面をかぶった敵。憔悴している義理の娘セレステに寄り添うこともなく、「あなたは病気!」と決めつけ、セレステの息子たち(双子)を奪おうとするメアリー。一方で、理不尽に攻撃されるセレステは、双子と祖母を引き離そうとはしませんでした。双子にとってメアリーは大切なおばあちゃんなわけだし、そこにある絆は本物だから。それって、なかなかできることではないと思います。未熟なわたしには無理・・・。

シーズン2のメインストーリーは、新規参入のメアリーとセレステを中心に進むのですが、当然ながら他のキャラたちにもそれぞれの物語があります。マデリンは夫エドとの関係に亀裂が入り、レナータは夫のせいで破産し、いまなおレイプのトラウマに苦しむジェーンはレイプ犯の母メアリーと出生の秘密を知った息子ジギーに対処し、ペリー殺害の実行犯であるボニーは虐待者である母と向き合うことになり・・・・。・・・と、それぞれが抱える問題も深刻なのですが、それが些細なサイドストーリーに思えてしまうほど、セレステとメアリーの件はインパクトが大きかったです。

見終わったばかりで、わたしの感想もメアリー一色になってしまってますが、隠れテーマのように描かれていた“虐待の連鎖”の件が非常に重く、考えさせられてます。妻セレステに激しい暴力をふるっていたペリーも母メアリーから虐待されており、ペリーを転落死させたボニーも母からの虐待被害者でした。虐待の被害者が加害者になるという、心が塞ぐ内容なのですが、ボニーが「あなたを赦します」と昏睡状態の母に語るシーンで希望を示してくれました。憎んでいた母を赦すことは、虐待の連鎖を断ち切ること。そんなふうに、わたしは感じました。深く傷ついた心を癒すのは大変な道のりだけど、ボニーの心の奥底にあった重い塊は少しずつ溶け始めていると信じたいです。

さて、シーズン1から続くペリーの事件をめぐる物語は終わりましたが、『ビッグ・リトル・ライズ』の物語は続くとのこと。時間を置いてのシーズン3になるので、ペリーの死に関わったマデリンたち5人組はそれぞれ罪を償った(法的に)後の物語になるのかな?彼女たちの関係性や考え方の変化も注目ですが、やはり子供たちがどんなふうに成長しているのか興味津々です。父ペリーの本性と死の真相を知った双子、父親はレイプ犯ペリーだと知ったジギー、母が実行犯だったスカイ、生活が激変するはずのアマベラ。そして早熟ゆえに苦悩しそうなクロエ。・・・はやくもあれやこれや想像を巡らせながら、シーズン2の感想を終えたいと思います。

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