シーズン5 全16話
【ざっくりあらすじ】ファイナルシーズン
ヘンリー・ウィルコックスを倒してから4ヶ月。消息を断っていたアニーがCIAへ戻ってきた。復職を認められたアニーは、さっそくシカゴへ飛びテロ事件へと巻き込まれてゆく。行く先々でセキュリティ会社のCEOマクウェイドと鉢合わせするアニー。黒幕をたどるうちに、事件はオーギーの過去へ繋がっていく。
アニー最終章。
シーズン4のラストから、4か月消息不明だったアニーが戻ってきた・・・というところからの始まりでした。アニーは死んだ事になっていたはずだけど、いろいろと難しそうな部分は飛ばしてCIAへ復職し現場復帰。ファイナルなのでもたもたする時間はないとばかりに、ぽぽぽぽぽんと早い展開です。
アニーが消息をたっていた理由は、心筋炎という病気にかかっていた為。最初は誰にも打ち明けず働くアニーだったのですが、現場で倒れオーギーにはバレてしまいます。病気がバレたらスパイとして働けなくなるので、オーギーも上司(カルダーとか、ジョーンとか)には報告せず、アニーの病院カルテの偽造までしてかばってしまいます。でも、アニーを調査していたオーギーの元カノ(彼女かどうかは微妙だけど)によって報告されてしまい、アニーはデスクワークを命じられる事に。現場にこだわるアニーはCIAを辞めて、マクウェイドのもとで働くことを選びます。
今シーズンは、このアニーの病気を始め、唐突な印象の設定が多かった気がします。
どういうきっかけでそうなったのかさっぱり思い出せないカルダーとシドニーの関係や、またもや過去に本気で愛した女性(ナターシャ)登場のオーギーとか。
ドラマの主軸、今シーズンの敵はオーギーが過去に関わった人物でした。オーギーがらみの事件という事で、オーギーの今まで全く描かれなかった過去がいろいろ出てきました。わたしのオーギーの印象はどちらかというと誠実なイメージだったんですけど、シーズン4の元妻登場(任務上の結婚とはいえ)以降「実は・・・」が多すぎて、なんだか別人のよう。今回再会したナターシャに対する突如思い出した「愛」が、本物なのかどうか疑問を持ってしまうくらいでした。
これは、ラストでオーギーがCIAを(今更ですが)辞めて、ナターシャと旅に出るという選択をした事で、「あ~、本気だったんだな~」とわかるんですけど。どうせ再燃する愛を描くなら、アニーと再燃して欲しかった・・・と、グチグチ。
アニーはといえば、今回出会ったマクウェイドとお決まりですが良い雰囲気になり、そのまま愛し合う仲になってしまいます。マクウェイドにプロポーズされ、ラストは仕事か結婚か・・・悩むアニーが「決めた!」と言うところで終わりました。これ、これまでの流れからしてスパイ命だったアニーがキャリアを捨てる選択はないだろうな~と思うのですが、どうでしょう。
わたしが期待していた明るめ路線には戻らず、ダークテイストのままのファイナルでした。そんなわけで、アニーの「お姉ちゃん」も登場せず、アニーの口から「お姉ちゃ~ん」のセリフも聞かれないまま。お助けキャラのエイアルの登場があったのはよかったです。
わたしの希望では「オーギーとヨリを戻し、恋愛と仕事を両立させる爽快な”コバートアフェア”」を観たかったのですが、その希望は実らず・・・でした。これは、スパイとしてのアニーの成長を重視したという事なのかな。その部分は大成功で、シーズン1の若く未熟なアニーから、熟練され信頼できるスパイに成長したアニーの姿は存分に描かれていたと思います。
アニーが飛び回る世界の風景も楽しみなドラマでした。
さよなら、恋するスパイ、アニー・ウォーカー。