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プロディガル・サン~殺人鬼の系譜~ 1 第12話「ディプログラマー」【あらすじ感想】

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Prodigal Son
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Episode12 Internal Affairs

【ざっくりあらすじ】
ギルと口論の末、停電騒ぎを起こしたマルコムは、警察の精神科医コペンラスの心理評価を受けることになった。チームのメンバーはそれぞれ証言を終え、「絶対に博士を見くびるな」とギルに念押しされたマルコムは、いつものように気軽な雰囲気でコペンラスとの面談に臨む。

 

 

 

 

事件のはじまり

ことの発端は、ワトキンスの事件後、強引に現場復帰しようとしたマルコムが、呼ばれもしない捜査に首を突っ込んだことだった。

 

 

殺害された遺体が見つかった共同墓地に現れたマルコムは、さっそく遺体を確認し、プロファイルの矛盾を指摘した。遺体の死因は衝動的に素手で首を絞めた扼殺だったが、遺棄の手口はプロを思わせるものだった。

 

 

被害者は窃盗の前歴がある21歳のトリスタン・ジョンストンだと特定され、チームはトリスタンが父親のクレジットカードで5000ドル支払ったカルト団体“ボスラーの会”を訪れる。会員が殺されたと聞いても、代表のボスラーは協力を拒み、令状を待てないマルコムは独断でカルトに潜入した。

 

 

 

カルトへの潜入

強烈なトラウマを抱えるマルコムは“ボスラーの会”の適性検査を難なくクリアし、治療室に通される。厳選した者しか受けられないという特別な治療は、こめかみへの電気けいれん療法だった。トリスタンのこめかみにあった火傷の痕に納得したマルコムは、“辛い記憶を消し、心の痛みを和らげる ”というボスラーの治療に期待する。父が自分を殺すつもりだったと知って以来、マルコムは10歳の自分の幻覚を見るようになったのだ。

 

 

強烈なショックで意識を失ったマルコムが目覚めると、傍らには受付のアンディがいた。アンディがトリスタンの友人だと察したマルコムは、殺されたトリスタンの捜査をしていると打ち明け、おそらく代表のボスラーが犯人だと教える。

 

 

マルコムに説得されたアンディはカルトからの脱出を決意するが、マルコムがギルに応援を要請している隙に何者かに連れ去られてしまった。

 

 

 

手がかり

「会員に危険が及んでいる」と訴えるボスラーの話しから、マルコムはカルトの洗脳を解き、家族のもとへ返す“ディプログラマー”がアンディを連れ去ったと気づく。NYの名家であるジェシカの協力で、市内にいるディプログラマー全員と会ったマルコムは、共同墓地の石灰で靴が汚れたマーシュが犯人だと特定する。

 

 

マーシュの靴が共同墓地で採取された靴跡と一致し、トリスタン殺しの犯人だと特定される。しかし、衝動的にトリスタンを殺したマーシュが洗脳という複雑な心理を理解するとは思えないマルコムは、黒幕の存在を確信する。捜査継続を主張するマルコムはギルを批判し、怒ったギルに背を向けられてしまった。

 

 

再び、10歳の自分の幻覚を見たマルコムは会議室に立てこもり、ボスラーのカルト施設から持ち出した電気治療器を使おうとした。マルコムを思いとどまらせたのは、聴取されるマーシュが捨てた薬瓶がゴミ箱にあると気づいたからだった。その薬を処方した医師は、市警の内務調査が心理評価を依頼する精神科医コペンラスだったのだ。

 

 

 

マルコム対犯人

マルコムの面談を終えたコペンラスは“不適格”と診断を下す。「仕事に逃げず、きちんと治療することだ」と助言し、帰ろうとするコペンラスを呼び止めたマルコムは「拉致されたアンディのことは聞かないの?」と質問する。「彼女は警察が見つけるよ」と返事したコペンラスは墓穴を掘る。マルコムはアンディが“女性”とは言ってなかったのだ。

 

 

「黒幕をおびき出すため、罠を仕掛けた」と明かしたマルコムは、マーシュが捨てた薬瓶を突きつける。銃を取り出したコペンラスはマルコムを狙い、会議室の外ではチームがコペンラスに銃を向ける。一方、冷静さを失わないマルコムは面談で分析したコペンラスのプロファイルで時間を稼ぎ、電気療法の装置でコペンラスを倒した。

 

 

アンディの居場所を聞き出せなかったマルコムは、コペンラスが面談で語った亡くなった娘との思い出の場所だと確信する。コペンラスは事故で亡くしたと話していたが、カルトに入った娘の死が“ディプログラマー”になったきっかけだった。アンディに娘が重なったコペンラスは、幸せな思い出のあるコテージにアンディを拘束していた。

 

 

 

休息

マルコムを自宅まで送ったギルは、「僕は大丈夫じゃない」と認めたマルコムに満足する。休養を受け入れたマルコムの隣には、10歳の自分の幻覚がいる。「殺されそうになって、とても辛かったよね」と話しかけたマルコムに、「でも殺さなかった」と返事した幻覚マルコムは姿を消した。

 

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おちゃのま感想

4.0

 

マーティンの弟子ワトキンスの事件を終え、シーズン1の第2章へ…という印象のエピソードでした。これまでにない演出も効果的で、面白かったです。

 

10歳の自分の幻覚を見るようになったマルコムが追いつめられてゆく様と、ギルを始めとするチームのみんなが語るマルコムに対する不安や心配がとてもリアルで、コペンラスを罠にかける演技とは思えないものでした。

 

マルコムを心配するジェシカの母心を見ると、マーティン逮捕後の少年マルコムの精神面は、かなり危険な状態だったのかな。死んだように見える幻覚の少年マルコムは、当時のマルコムの心を表してるのかもしれません。
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