Episode11 Alone Time
“廃車場キラー”ことジョン・ワトキンスに拉致されたマルコムは、薄暗い部屋の床に繋がれていた。一方、捜査の指揮を執るコレットは、マルコムの母ジェシカに知らせるべきと言うギルの提案を退け、ダニとJTを現場の捜査から外す。
ギル対マーティン
ワトキンスの祖母マチルダから何の情報も聞き出せず、手がかりのないコレットは、「1人心当たりがある」というギルの提案を受け入れる。ジェシカにマルコムが“廃車場キラー”に拉致されたと知らせたギルは、マチルダの家から押収した写真を見てもらうが、ジェシカはマーティンの殺人鬼仲間について知ることは何もなかった。
「“外科医”に会ってくるよ」と動揺するジェシカに断ったギルは、FBIの手配で懲罰房から出たマーティンと対峙する。ワトキンスについて聞かれたマーティンは「マルコムが調べ上げたか」と感心し、ギルの質問を無視し続ける。しかし、ワトキンスがマルコムを拉致して12時間経つと教えられたとたん、真顔になったマーティンは「もう殺されている」と言い、倒れてしまった。
捜索
マチルダの家から押収した写真を調べていたダニとJTは、森の小屋の前で撮った写真に目を止める。マルコムからキャンプの話を聞いていたふたりは、ワトキンスの隠れ家だと確信する。ダニとJTの話をまともに聞こうとしなかったコレットだが、「小屋はワトキンスとマルコムにとって意味のある場所だ」と聞くと考えを変え、自ら現地へ向かう。
小屋の場所は、ギルが意識を取り戻したマーティンから聞き出した。しかし、コレットの指揮で踏み込んだ小屋はもぬけの殻だった。「小屋にマルコムはいなかった」と知らされたギルは、意識がもうろうとするマーティンを起こし、ほかに心当たりはないか問いただす。その場所に思い至ったマーティンは愕然とし、「皆殺しにされる」とつぶやいた。
試練の時
ギルたちが懸命に捜索を続ける一方で、マルコムはプロファイルを武器にワトキンスと向き合っていた。マルコムを殺人の相棒候補として扱うワトキンスは「試練の後、俺は生まれ変わった」と教え、マルコムにも“試練”を求める。「生き延びればお前もそうなる」と断言するワトキンスは子供のマルコムに刺された傷を見せ、同じようにマルコムの腹を刺した。
セラピストのガブリエルの幻覚に励まされ、止血したマルコムは、子供の自分がワトキンスを刺した理由が気になり始める。キャンプで、マーティンとワトキンスがもめていたことを思い出したマルコムは「刺した理由を教えろ」と迫り、ワトキンスはマーティンが息子を殺す気だったと教える。“箱の中の女”の記憶を取り戻し始めた息子を殺すと決めたマーティンは土壇場でおじけづき、1人でマルコムを殺そうとしたワトキンスは自分の身を守るマルコムに刺されたのだ。
大切な家族
「父親と同じく、家族を愛してるのがお前の致命的な弱点」と指摘したワトキンスは、次の“試練”として“いけにえ”を求める。「俺がやってやる」と告げたワトキンスが部屋を出ていくと、マルコムは実家の地下室に監禁されていると気づく。ジェシカが祖先から受け継いだ古い屋敷にある秘密の通路を使い、マーティンは自分の趣味部屋に殺人鬼仲間のワトキンスを招き入れていたのだ。
今こそ父が必要だと悟ったマルコムの前に、幻覚のマーティンが現れる。マーティンの指示に従い、自分の手の骨を砕いたマルコムは手錠から解放され、母と妹を殺すつもりのワトキンスを追いかけた。
斧を武器にしたワトキンスはジェシカとエインズリーを追いつめていた。ハサミでシリアルキラーに立ち向かおうとしていたジェシカにマルコムの声が届く。「家族に手を出すな」と叫ぶマルコムの声を聴いたワトキンスは踵を返し、マルコムのもとへ向かう。
祖父母の虐待で負ったワトキンスのトラウマを利用したマルコムは「暗闇に閉じ込めてやる」と脅し、その言葉通り、箱の中にワトキンスを閉じ込めた。
おちゃのま感想
壮絶なマルコムでした。まさかジェシカ宅の地下に隠れ家があったなんて…。長い歴史のある屋敷なので、ジェシカのご先祖様の誰かが秘密の部屋や地下通路を作ったのかもしれません。そんなお屋敷に住むジェシカは、いろんな意味で、マーティンにとってまたとない相手だったんですよね~。
キャンプの記憶がなかったことは、もしかしてマルコムにとっては良かったのかな?自分の黒い秘密を守るため、息子を消そうとしたマーティンの思惑は知らなかったとしても、父の友人だと思ってるワトキンスに襲われたことや、そのワトキンスを刺してしまったことを覚えてたとしたら、今以上に苦しんでたはず。今かかえてるトラウマだけでも大変なのに、大丈夫かな。
これで廃車場キラーの件は終了でしょうかね。ということはFBIのコレットも引き上げるってことですよね~。マルコムを嫌う理由はわからずじまいになりそうですが、あの長~いツケマで威圧する姿はバッチリ脳裏に刻まれました~(*_*)