Episode6 Why Not Yesterday
病院内の制度的差別の改革に乗り出したマックスは不平等を正す役職の新設を思いつくが、すでに“最高平等責任者”は存在していた。3年前から最高平等責任者をしているイザベルが週イチで残していたメモをまったく見ていなかったマックスは、自身の差別に対する意識の低さを痛感する。
制度的差別の問題
白人の自分では状況を改善できないと考えたマックスは、非白人女性のヘレンなら変化を起こせると確信する。しかし、“非白人女性”を理由に医療ディレクターになってほしいと頼まれたヘレンは、即答で断った。
次にマックスは、ヘレンに丸投げするのではなく、共同医療ディレクターになってもらうことを思いつく。差別問題に詳しいヘレンと体制を知ってる自分が組めば最高のチームになると考えたマックスだが、そのアイディはヘレンを怒らせた。
「制度的差別はあなたには他人事」と痛烈に言い放ったヘレンは、助けたい人たちの声に耳を傾けることができないなら「味方でも何でもない」と指摘する。ようやくマイノリティーの職員たちから話を聞いたマックスは、差別の現実を思い知った。
タイムズスクエアのヒーロー
タイムズスクエアで起きた事故現場から搬送された怪我人たちの間を飛び回るスーパーマンの衣装を着たマーフは、事故の目撃者によるとバスにはねられているはずだった。ローレンはヒーロー気取りのマーフに辛辣だったが、マーフが衣装を着ている理由は人助けしたいという純粋な思いからだった。
その後、脳の損傷が激しかったマーフは脳死になった。体格が小さいという理由で警官になれなかったマーフの心臓は、ドナーが見つかる可能性が低かった少年に移植されることになった。マーフの献身に感謝するローレンたちは、手術室へ運ばれるヒーローのマーフを見送った。
サイコパスの少女
少年オリーのケガに気づいたフロムは、鋭い視線を投げかけるサイコパスのジュリエット(シーズン2第5話)を疑う。しかし、ことの発端はオリーが嫌がるルイザの手を握ろうとしたことで、やめてほしかったルイザが仕返ししたと分かる。
思い込みから犯人だと決めつけたことをジュリエットに謝ったフロムだが、ルイザにオリーを傷つける方法を教えたのはジュリエットだった。困惑するフロムは「他の子を怪我させる手伝いをしたら君の負け」という“新ルール”を提示し、フロムとの“ゲーム”にまだ勝ってると確認したジュリエットはほくそ笑む。
ヘレンの決意
イランで亡くなった母親違いの弟の遺言執行者に指名されたヘレンは、16歳になる姪のミナが裕福なドバイの親戚と暮らせるよう手配するが、ドバイ行きを望んでなかったミナは彼氏との結婚を決める。
無謀な結婚を止めたいヘレンは思わずNYに誘ってしまうが、ミナを引き取れば人生が一変する。一旦は前言撤回しようとしたものの、ミナと暮らして家族のことを知るのが正解と悟ったヘレンは自分のすべてをミナに注ぐ覚悟を決める。医療ディレクター補佐を辞任したヘレンは、付き合いだしたばかりのシンに別れを告げた。
おちゃのま感想
奇抜なアイデアで病院を改革してるマックスにも解決法が見つからないほど、今回のテーマは難しかったです。今回の問題は、継続して取り組むことに意味があると思うので、このエピソードで終わりにせずに、ニューアムステルダム病院の制度的差別が改善される様子を今後もとりあげてほしいです。
難しい問題はさておき、サイコパスの少女ジュリエットは健在でしたね〜。ジュリエットを演じてる子の上手いことと言ったら!サイコパスを思わせるあの雰囲気・・・。フロムがジュリエットを信じられなかったのも納得の演技でした。しかし、フロムの“褒美”の行動療法は効果あるのかな?他人を操る術も習得してますよね〜。
すっごく唐突だったヘレンの弟の件は、姪っ子を引き取るための布石だったんですね〜。子供を欲しいと願っていたヘレンが、16歳の姪っ子をどのように育ててゆくのか、楽しみにしたいと思います。それにしても、シンとの恋愛は短かった・・・。