Episode1 Your Turn
衝突事故から3ヵ月。事故に巻き込まれたヘレンに代わり、マックスのがん治療を担当したカストロは「あと半年この状態なら完治できる」と診断する。感激するマックスだが、いまだに事故のショックを引きずっている。
高騰するインスリン問題
事故の日の記憶が生々しくよみがえるERへ呼び出されたマックスは、高騰するインスリンが買えず搬送された糖尿病患者は今週8人目だと知らされる。今年3度目の深刻なケトアシドーシスで搬送されたアルマの「生きていく余裕がない」という切実な声を聞いたマックスは、製薬会社『パセンシア』との取引をやめ、病院内でインスリン製造をすると宣言する。
さっそく行動を起こしたマックスの目的は、製薬会社との値下げ交渉だった。1本21ドルだったインスリンは、今や250ドルに跳ね上がっているのだ。訴訟を恐れる理事長のブラントリーは「すぐに作業をやめなきゃ全員クビにするわよ」と言い、マックスは次なる手段を考える。
マックスはメディアを使って“反パセンシアキャンペーン”を始める。根回しが必要と諭すブラントリーは「1週間待って」と言うが、時間の猶予がない患者たちのために闘っているマックスは譲らず、ついにパセンシアは取引を提案した。
パセンシアは、マックスが活動をやめる見返りに、生涯にわたり毎月6本ずつアルマ個人にインスリンを無償で提供すると約束した。涙を浮かべ感激するアルマは、同じように苦しんでいるほかの患者を心配する。僕の患者である君のために今日は闘ったと話すマックスは、明日はまた新たに闘うことになる。
ベテラン医師の意地
腕が衰えても居座る高齢医師たちを問題視するマックスに「“シニア医師プログラム”を考えてくれる?」と頼まれた“シニア医師”カプールは、「こんなひどい関節リウマチは初めて」と愚痴をこぼす若手専門医チェンの診察に首をつっこむ。チェンに「斬新なアプローチが必要」とやんわり断られたカプールはむきになり、「今日中に治療法を見つけられなかったら医師を辞める」と宣言する。
チェンが2年診ている問題の患者ベスは「子供と遊べる親に戻りたい」と願い、カプールは「戻れます」と断言する。しかし、検査結果はチェンの“関節リウマチ”という診断を裏付け、途方に暮れるカプールは引退してインドへ帰ることを考え始める。そんな中、何気ない会話から、ベスに薬が効かない原因が判明する。ベスは歯医者通いをやめたことで、歯の膿瘍に発生したバクテリアが血流に入り、関節リウマチを悪化させていたのだ。
歯を抜けば改善すると説明されたベスは「引退なんかしたら、私がインドに連れ戻しに行くから」と、約束通り助けてくれたカプールに感謝した。
新人の言い訳
レイノルズは、いつも遅刻する新人インターンのデュークをプログラムから外す。成績優秀で、教授たちからも「外科医に向いている」と言われているデュークは納得せず、手術中のレイノルズに「俺を外すのは間違いです」と抗議する。悪びれることなく、遅刻の理由は静かな環境の病院で勉強していたからと説明したデュークは「いずれ、あなたの仕事も奪える最高のインターンです」と豪語した。
手術を終えたレイノルズは、ロッカーの荷物をまとめているデュークに“結果がすべて”という現実を教え、復帰を認める。成功以外認めないと厳しい条件を告げたレイノルズは「それを乗り越えたとき、ひょっとして俺の仕事を奪えるかもしれない」と言い、態度を改めたデュークは「はい先生」と素直に感謝した。
後遺症
2人が犠牲になった衝突事故で亡くなったのは、ケイシーの友人だった救急隊員とマックスの妻ジョージアだった。ケイシーは友人の形見のネックレスを身に着け、ジョージアの死を乗り越えられないマックスは執刀したハートマンと向き合えずにいる。
心肺停止に陥りながらも回復したローレンはERに復帰する。以前のように明るく立ち振る舞うローレンだが、事故の傷は深かった。屋上で涙を流すローレンを支えるヘレンも、マックスの治療を任せたカストロから腫瘍科の共同責任者の座を要求された。マックスの治療を交渉材料に使われたヘレンは、カストロの要求を受け入れるしかなかった。
おちゃのま感想
やはりジョージアが去りました。そしてマックスのガンはほぼ寛解。マックスの件はよかったけど、かなりひねくれてるわたしは素直に喜べず、シーズン1の設定はなんだったんだろう?と少々ガッカリな気持ちになったりしてます。(´・ω・`)
さて、愚痴はさておき、わたしのお気に入りキャラのフロム先生とカプール先生は、シーズン2も盛り上げてくれそうです。前シーズンから老医師扱いされてたカプールは、あの独特の粘り強い診察で名医ぶりを発揮してくれました。
ヘレンもローレンも復帰し、病院のメンバーは変更なしですね。なんといっても、シーズン5まで更新されたので、大らかな気持ちで彼らの物語を見守らなきゃ…と言い聞かせております。(;^_^A