Episode2 Sorry I Missed You
【ざっくりあらすじ】
逃走の末、事故を起こした車のトランクから射殺された男性の遺体が落下した。車は精神科医ジャスティン・ヘンソン所有のもので、遺体はそのヘンソン医師だった。運転していた身元不明の男も死亡した。車を追跡していた警官は、携帯の通話を止めようとしたら逃げた為と言い、シートベルトも着用していなかったと説明した。
事件メモ
身元不明男の手がかりは”ジェニス”と書かれた結婚指輪と、胃から見つかったメモと、車内から見つかった”やる事リスト”だけ。メモと”やる事リスト”は別人が書いたもので、メモにはヘンソン医師の医院の住所と車のナンバーが記されていた。
事故直前にメモを飲み込んでいた事から、男はメモの存在を隠そうとしたようだ。男はヘンソン医師の患者かと思われたが、ヘンソン医師の患者は12~18歳の子供が対象だった。
失踪課に戻ったオデルノの調べで、ジャニス・ウォードという女性から夫ランドールの失踪届が出されていることがわかった。ウォード宅を調べたプロベンザたちは、ジャニスの車のトランクから2万ドルを発見し、ジャニスは署へ連行されることになった。
ジャニスの聴取には、ちょうどウォード家に居合わせた弁護士のホランドも同席した。ホランドは、ウォード夫妻が経営するレストランの顧問弁護士で、ランドールと財務の相談で会う約束をしていたという。
夫が死んだと聞かされたジャニスは、そんな気がしていたと案外冷静に受け止めていた。しかし、ランドールが死ぬ前に殺人を犯し、2万ドルはその報酬だろうと聞かされ取り乱した。ジャニスは経営が破綻していたことすら知らなかったのだ。
殺人の依頼者
ランドールの携帯の発信履歴から、ランドールは妻に留守電を残す前に弁護士のホランドに電話し、5日前にはヘンソン医師の妻に電話している事がわかった。
重犯課は「ヘンソンの妻がランドールを雇い、2万ドルで夫殺害を依頼した」と仮説をたてたが、ヘンソンの妻は2万ドルについても、ランドールについても知らないと主張した。ランドールからの電話については、医院へかかった電話が自分の携帯へ転送されるようになっているのでその為だろうと説明した。ヘンソンは患者たちにいつもでも連絡していいと言い電話番号を渡していたが、診察中は妻の携帯へ転送されるようになっているという。
金の流れを調べていたフリンが、ホランド弁護士とヘンソン医師のつながりを発見した。ホランドは、週2回治療費をヘンソン医師に払っていたのだ。ホランドの口座から4万ドル引き出されたのち2万ドル戻されていたことも判明した。そしてジャニスの弁護士としてメモを取っていたホランドの筆跡が、ランドールの胃から見つかったメモの筆跡と一致した。ホランドがランドールにヘンソン殺害を依頼したのだった。
逮捕されたホランドは、自殺した娘について話し始めた。ヘンソンの患者だったホランドの娘は、自殺前に5回もヘンソンに電話を入れ、その携帯を握りしめて死んでいたという。いつでも電話をしていいと言っていたヘンソンは電話に出ず、娘は死を選んだのだった。
フリオの悲しみ
事件解決後、フリオは重犯課のみんなの前で亡き妻の事を話し始めた。
フリオの妻は、発作性疾患があり医者にかかっていたという。妊娠した妻に、医師は薬をやめていいと言い妻も服用をやめていた。しかし、車の運転中に妻は発作を起こし死亡してしまったのだった。妻も娘も失くしたフリオは、ちょうど生きていれば自殺したホランドの娘と同じくらいの歳だったと話し、涙を流した。
それ以来、怒りを抑えられないとうつむくフリオ。
フリオ復帰に抵抗を示していたフリンが、真っ先にフリオを励ました。
ラスティとアリス
自称アリスの調査を始めたラスティ。
身元がわからない場合は、年に1度他の身元不明の遺体とともに火葬されると聞いたラスティは、ショックを隠せない。
アリスの手がかりは少なく、雇い主だった家族はラスティの事も犯罪者扱いし関わりを拒んでいた。
ラスティは、服役中のアリス殺害犯のスライダーから話を聞くことにした。スライダーは自分はアリスを殺してないとラスティに訴える。アリスの情報が欲しければ自分の記事を書けというスライダー。ラスティは、アリスについて有益な情報が含まれているなら君の記事も書くと言い、スライダーの話を携帯で録画した。
アリスと自分が重なるラスティは、自分もアリスのように今頃死んでいたかも知れないと感じていた。ふたりを分けたのは、単に偶然だと言うラスティ。シャロンは、そんなラスティに「誰の人生にも運は重要」と話した。
ずっと結婚指輪していたフリオ。何かあったのだろうと想像するだけだったフリオの過去が本人の口から語られました。感情が溢れ、涙を流すフリオ。重犯課のみんなも涙を浮かべ聞いてました。わたしも涙・・・。
フリオといえば、エマになびいていたように惚れっぽいトコもある人と思っていたけれど、その心の中には大きな悲しみが隠されていました。弟の事といい、身内の悲劇が多すぎな人です。怒りを抱えるのも納得できるフリオの人生ですが、今後はその怒りをコントロールする姿を期待したいです。
アリスの調査を始めたラスティは、真摯に取り組んでいました。前回(S4第1話で)事件の記事を書こうとしてた時とは取り組む姿勢が違います。自分の為というより、アリスの為・・・という感じ。今の自分が置かれている環境に感謝するラスティを見ると、いつも当然のように感じている事も、感謝すべき事なのだと痛感させられます。
重要ではないけれど、オデルノさん失踪課に戻ってました。
特捜班のクーパーのように、サブキャラとして重犯課の捜査に関わる事になるんでしょうか。