Episode8 Catch
弁護士イヴリン・デーヴィスが訴えた産科が閉鎖されたことで、ニュー・アムステルダム病院へ妊婦が押し寄せる。理事長のカレンは上機嫌だが、出産のため入院したイヴリンは産科の責任者ともめ、マックスは出産における人種差別と向き合うことになる。
リスクをとる妊婦
イヴリンがもめた理由は、本人が希望する自然分娩に医師が応じないからだった。長男を帝王切開で出産したイヴリンのVBACスコアは危険レベルだが、イヴリンは「黒人というだけでスコアが低く出る」と主張する。長男出産の際、医師の独断で望まぬ帝王切開になったイヴリンは、弁護士として出産問題に取り組むことにしたのだ。
自然な状態で出産が進まない場合は帝王切開になるというマックスの説明に納得しないイヴリンと夫は自宅出産を決断するが、強引に退院しようとしたイヴリンが出血する。イヴリンの声に耳を傾けず、処置を進める医師たちを止めたマックスは「どうしたい?」とイヴリンに問いかける。自然分娩の希望を確認したマックスは、黒人でなく白人としてVBACスコアを計算するよう指示し、イヴリンは望む方法で元気な赤ちゃんを出産した。
マックスの判断を支持できないカレンは「カルテの人種を偽るのは詐欺」と指摘するが、人種でスコアが変わる差別を重く受け止めるマックスは「患者が望むなら“何事にも”リスクを冒す」と宣言する。
心に傷を負った妊婦
ケガの治療でERを訪れたホームレスのイダリスはすでに分娩が始まっているのに、妊娠を否定する。イダリスが自分の人生をコントロールできないと感じていると知ったフロムは強制的に出産させようとする医師たちを止め、「妊娠してない」というイダリスの主張に沿った方法で出産できるよう手配する。
フロムのアイデアで出産を終えたイダリスは、赤ちゃんを見たとたん泣き崩れる。騙して悪かったと謝ったフロムに、イダリスはおじにレイプされたと打ち明ける。ロックダウンで母が薬に溺れたイダリスはおじの家に避難したが、そのおじも失業したことで人が変わったのだ。
「トラウマは消せないが打ち勝つことはできる」とフロムに励まされたイダリスは、赤ちゃんを望む夫婦に抱かれた我が子を見届けた。
ローレンとレイノルズ
物品室で寝泊まりしているレイラが警備に連れて行かれたと知らされたローレンは血相を変え警備室に飛び込み、自分が物品室を使わせていたと説明する。「レイラは何も悪くないんです」と訴えるローレンの言い分を聞いていたカレンは、自分で物品室を見つけたと説明したレイラを信じると告げる。寝床を失くしたレイラを追いかけたローレンは自宅に誘い、レイラはローレンの“ルームメイト”になった。
母を世話するためイーヴィーと別れたレイノルズは、母が教会仲間の男性と親しくするのが気に入らない。お母さんの感情は自然なことと諭すフロムに「君も同じ」と助言されたレイノルズは、共に母親と赤ちゃんを救ったマルヴォ医師をデートに誘う。光栄と言いながら、マルヴォは術着に結びつけた指輪を示した。
おちゃのま感想
今回も人種による差別に取り組むマックスでした。すっかりツッコミの役どころになってる理事長カレンですが、次々と新たな改革に手を付けるマックスを支える立場はさぞかし心労が多いことでしょう。うるさ型のカレンに、ちょっと同情しております。
ローレンとレイラはルームメイトという関係に・・・。ローレンはレイラに心酔してるように見えますが、裕福なローレンをレイラが受け入れるのは難しそうに思えます。ふたりの新生活に注目ですね。
さて、注目といえばレイノルズですよ。イーヴィーにきっぱりと拒絶されたというのもあるのかも知れないけど、この立ち直りの早さ!印象に残る登場だったマルヴォ医師はレイノルズと関わってくるのかな?意味深に指輪見せてたけど・・・。