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パーソン・オブ・インタレスト 4 第5話「勝利の予言」 | あらすじ感想

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Episode5 Prophets

【ざっくりあらすじ】
今回の対象者は、NY州知事選に出馬しているマレー陣営の世論調査専門家サイモン・リー。サイモンはこれまで自陣営を10連続で勝利に導いた“千里眼を持つ数学の天才”と言われる人物だ。しかし、今回の知事選ではサイモンの予想は外れ、マレーは負けてしまった。

 

 

 

 

選挙を操る存在

納得できないサイモンは、投票を呼びかける自動電話が不通だった地域があったことを調べ、不正を確信した。選挙管理委員長の元へ向かったサイモンを監視するショウの前にルートが現れた。選管では、不正をした職員がちょうど逮捕されたところだ。タイミングよすぎる展開に不穏なものを感じたショウは、選管委員長のメールを調べた。すると、このタイミングで逮捕されるように匿名メールで職員の不正が密告されていた事がわかった。

 

 

逮捕された職員は警備の銃を奪い、選管委員長の部屋へ向かった。ショウたちがいなければ、サイモンは巻き込まれ死んでいたはずだ。 電話、メール、票・・・ 電気信号を駆使して選挙を操ることができる存在は“サマリタン”だ。 サマリタンは人間社会への介入を始め、隠匿の為に人を操り殺人を実行したのだ。

 

 

フィンチはサマリタンが当選させたペレスを失脚させることにした。フィンチはペレスの過去を暴露するのではなく自主的に辞任してもらうと決めるが、演説中ペレスは死亡した。サマリタンの目的は副知事のドーソンを知事にすることだったのだ。

 

 

 

ルートの決意

周りで不審な死が続いたサイモンは、やっと身の危険を感じたようだった。 ひとまずホテルに落ち着いたサイモンを、フィンチたちは隣の部屋から監視を続けた。フィンチはサイモンの電子機器を使えないように細工したが、諦めないサイモンは清掃係から携帯を借り警察へ通報してしまった。

 

 

たちまちホテルにサマリタン一味が現れた。「私がやらないとみんなが死ぬ」と覚悟を決めているルートはありったけの銃を持ち、ひとりでサマリンの手先マルティーヌの前へ姿を現した。

 

 

ホテル内で銃声が響き、混乱に紛れてサイモンも部屋から逃げ出した。ルートはロビーに現れたサイモンを守り続けた。サマリタンは標的をルート絞り、マルティーヌに指示を出した。ルートはマルティーヌを引き連れてどこかへ逃走していった。

 

 

サイモンを守る為には、彼が不正を暴くのを止めさせるしかない。フィンチはNYジャーナルの身分を騙り、サイモンのデータに間違いがあった事、ペレスは処方薬と一緒に食べてはいけないバナナを食べて亡くなった事を知らせた。やっと自分のデータの間違いを受け入れたサイモンは、マレーに謝罪の電話をかけた。

 

 

遠くでサイモンを見守るフィンチの隣にはルートが現れた。違う身分になったルートは、もう安全だった。ルートは、マシンを信頼していないフィンチに、彼女(マシン)とサマリタンの違いは“フィンチ”の存在なのだと言い、マシンを助けて欲しいと話した。フィンチは、やっとマシンと話す決心をした。

 

 

突然知事になり困惑しているドーソンの前に、政府間問題室のヘイズと名乗るサマリタンのグリアがいた。サマリタンは、自分が選んだ人物を政界へ送り込む計画を進めていた。

 

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リースのカウンセリング

自殺しようとしていた男性の膝を撃ち命を助けたリースは、当分内勤の事務仕事を命じられ、さらにアイリス・キャンベル医師のカウンセリングを義務付けられてしまった。

 

 

リースはもっともらしい作り話でキャンベル医師を懐柔しようとしたが、キャンベル医師には通用しない。キャンベル医師はリースが人を撃つことを楽しんでいるようだと指摘した。リースは少し寂しい笑顔を見せ、それが自分の仕事だと話した。

 

 

リースの心にはカーターが居て、彼女を救えなかった事を今も悔やんでいるのだった。心の奥にある思いを少し語ったリースに、キャンベル医師は「一歩前に進めたわね」と満足そうだった。

 

 

 

おちゃのま感想

奥が深いエピソードです。
このドラマファンにはたまらない良いシーンが盛りだくさん。

ルートとフィンチの思い。
フィンチがルートの事を仲間であり友人だと話す場面はホロリとさせられます。

ショウとルート。
お互い口には出さないけれど、心配し合っている姿。
それに気づいているフィンチ。

カーターを想うリース。
カーターを思い出し、こちらまで寂しく悲しい気持ちになりました。

レビューを書くために何度か(何度も何度も・・・)観直してるのですが、見れば見るほど「なるほどな~」なマシンのそもそものお話し。マシンが何故サマリタンのようにならなかったのかという根底の部分です。

ルートが言っていたように、サマリタンとマシンの違いは、そこに“フィンチ”がいるかどうか。フィンチの存在が、善悪の基準であり、倫理であり、選択の指針。フィンチの手を離れて久しいマシンですが、サマリタンのような怪物にならなかったのはこの根底部分があるからこそ。フィンチ自身はマシンを信じてないんですけどね。

マシンが開発の過程で人間らしい“善悪の基準”を持たされたとしたら、サマリタンを作ったクレイプールは、サマリタンの未来まで思い至らなかったんですかね~。もしくは回収したグリアたちが手を加えたのか・・・。

このエピソードでは、ルートが「全員が生き延びれるはずがない」・・・というようなことをフィンチに話すのですが、なんだかドラマの行方を語ってるようで暗い気持ちになりました。ドラマ開始当初、この仕事にリースを誘ったフィンチが「いずれふたりとも死ぬことになる」って言ってたセリフに通じるものがあり、ラストはそうなるのかな・・・と。「心の準備しとけよ!」と言われたような・・・そんなエピソードでした。

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