Episode3 Frozen Assets
【ざっくりあらすじ】
ベアードと名乗る警部から事件現場へ行くようにと連絡を受けたプロベンザとフリン。思い出せない名前の警部だったが、指示に従い現場に行くと、そこは富豪の遺産を受け継いだ犬が暮らす豪邸だった。事件はその犬、ファルコン殺害事件。プロベンザたちを呼びつけたのは、以前重犯課に大迷惑をかけたディック・トレーシーだった。トレーシーは企業に雇われこの屋敷の警備員をしていた。ベアードというのは、彼の本名だ。
事件メモ
事件を通報したのがトレーシーことベアード(クローザーS5-6話にて、プロベンザ、フリン、ポープの名を騙り勝手に捜査していた変人)だとわかり、重犯課の面々は渋い表情。ブルースター家の弁護士から苦情を受けたテイラー副本部長は、顔色を変え重犯課に捜査を命じた。ブルースター夫人の遺産はロス市警へも寄付され続けていて、市警としては何としてもこの援助を打ち切られるわけにいかなかった。
犬の死因は、クラブケーキに入っていたヒ素が原因だった。
同じものを食べていたブルースター夫人の死因も怪しくなったが、夫人はすでに火葬されていた。
ブルースター夫人は、白血病治療のため亜ヒ酸を治療に使っていたことが判明した。主治医であり死亡証明書にもサインしたカブレラ医師は、夫人の死亡証明書にサインしただけで、すぐにベアードを雇っている会社の連中が夫人の遺体を持ち去ったと話す。それは『エターナル・メドウズ』という人体冷凍保存の会社だった。『エターナル・メドウズ』は頭部だけを冷凍し、いつか復活できた時の為に顧客の遺産を管理していた。もちろん多大な手数料をそこから受け取っている。
シャロンは令状を取りブルースター夫人の頭部を押収した。一度解凍すると再冷凍できず、夫人が信託契約していた『エターナル・メドウズ』は契約を破棄させた市警を訴えた。これにより夫人の遺言は無効となりテイラーは大激怒するが、シャロンは遺言状を無効にするために誰かが仕組んだことなのではないかと思いつく。
ブルースター夫人の遺産は推定3億ドル。
夫人は毎日のように遺言を変え録画していた。最後の遺言の内容では、身内の親族カーターとデビンにそれぞれ1000ドルずつ。犬のファルコンに屋敷と2000万ドル。あとは寄付金以外は全額『エターナル・メドウズ』に託すと残していた。遺産に不服のあったカーターとデビンを聴取するが、ふたりとも殺人ができるようには見えず叔母に近づこうとするとベアードに追い返されたと話した。
シャロンは、夫人が一貫して遺言内容を変えなかった屋敷に目をつける。調べると、夫人の屋敷がある一帯はこの5年で価値が30%も下落していた。夫人の屋敷の悪趣味な装飾のせいで、近隣の地価まで下落させていたのだ。最初にフリンやプロベンザがベアードに呼び出された時、屋敷に入ってきた近所に住むクライナーはラスティの目撃証言で門の暗証番号を知っていたことがわかる。シャロンは、ブルースター夫人の姪と名乗りクライナーと不動産の話をしようと屋敷へ呼び出すことにした。
屋敷に来たクライナーは、不動産売買に大乗り気だった。
シャロンが席を外し、クライナーが毒を混入させたクラブケーキを持ち帰るところを逮捕する計画だったが、ベアードが予測不能な行動に出てしまう。毒入りクラブケーキを持ち帰ろうとしていたクライナーに、ファルコンを殺したなと詰め寄るベアード。うるさいベアードを殺そうとナイフを持ち追っていたクライナーをエイミーとフリオが逮捕した。逮捕されたクライナーは、ベアードにブルースター夫人同様に毒殺してやると悪態をついていた。
事件も解決し、夫人のロス市警への寄付は今まで通りとなりテイラーは上機嫌。クライナーは司法取引で25年の刑に決まった。ベアードが証人では裁判で勝てる見込みもなく、ベアード以外はこの結末で満足していた。
ママを支える為にバイトを考えるラスティ
2か月が過ぎ、ママシャロンは順調にリハビリを続けていた。ラスティは、ママが施設から出た後の自立を支える為にはお金が必要だと考え、バイトをしたいとシャロンに相談した。
高校卒業もまだのラスティに、社会の壁は厚くなかなか雇ってくれるところはない。プロベンザは、ラスティにはおとり捜査に協力した実績があると励まし、大型店の警備員の推薦状を書いて渡す。ラスティは自分には荷が重いと言い、推薦状をプロベンザへ返しに重犯課へやってくる。プロベンザがラスティと話している間に、重犯課で供述書を書いていたトレーシーがちゃっかりそれを盗み、自分がラスティの代わりに警備員の仕事の面接を受け職を得ていた。
この人がまた出てくるとは!
ラスティがけなげで仕方ないです。
ママを甘やかしてちゃ自立できない気がするけど。
フリンの助けもあり、集会にも参加してるみたいなママシャロン。
ラスティのことはみんな心配。