Episode6 Righteous Right Hand
早朝のERに搬送された怪我人たちは、運よく病院のすぐ近くで単独事故を起こしたアラバマからNYへ来ていた教会の信者たちだった。バンを運転してたケイが「治療代は保険で払える」と説明する中、全員、事故のケガとは別に治療が必要な病気があるとわかる。
姉妹の問題
腎臓移植が必要だと判明したアルフリーダは「家族はここには来てない」と話したが、隣のベッドにいる未治療の糖尿病が原因で発作を起こしたヴァーディーンは妹だった。血縁者にドナーになってもらうのが最適だというヘレンの説明を聞いたヴァーディーンは「姉から頼まれないかぎり、嫌よ」と言い、アルフリーダも「あんたの助けはいらない」とつっぱねる。
発作のあるヴァーディーンが地元で治療を受けるには、片道1時間の病院まで誰かに送迎してもらわなければならない。互いの助けが必要と分かっていながらも、意地の張り合いを続けるふたりを見かねたヘレンとカプールは、ふたりのために言い争いを始める。ヘレンたちの芝居は姉妹の間にあったわだかまりを溶かし、ヴァーディーンは姉のために移植の適合検査を受けた。
妊娠した少女
妊娠してるとわかったダンテと面談したフロムは、妊娠の経緯と出産の意思を確認する。子供の父親はボーイフレンドのマリオだったが、シャンテは赤ちゃんを望んでいなかった。
シャンテの法廷後継人でもある、おばのケイは「マリオとは付き合うなと言ったでしょ」と叱りながらも、一緒に世話をすれば大丈夫とシャンテを励ます。シャンテの「ママになりたくない」という意思を無視するケイを見たフロムは「シャンテ本人の口から、どう思ってるか聞きましょう」と提案するが、ケイはフロムが中絶を勧めたのではないかと疑う。
ケイはシャンテの医療面の判断も任されており、フロムは病院の弁護士に相談する。望むなら中絶は可能だが、中絶するとケイとの関係が変わるかもしれないと説明されたシャンテは「ケイと一緒にいたい」と訴え、頭を抱えた。
御心のままに
レイノルズの手術を受けている腫瘤が心臓を突き破っていたタマラを除き、全員、安定したとケイに知らせたマックスは、「どんな治療でも保険で払えます」と必死な様子で友人の治療を望むケイが故意に事故を起こしたと気づく。
“仮の話”として、事故を起こした事情を聞かれたケイは、“仮の話”として「入院させてくれる病院や薬代を求めて祈る友人たちの姿を大勢見てきたせい」と答えた。神に祈っても救いは訪れず、行動を起こすための強さを祈ったケイは、バンを借りた店で紹介された特約で救いが得られると悟ったのだ。
友人たちの保険もケイ自身も守りたいマックスだが、事故を起こしたケイは捜査の対象になる。覚悟を決めた様子で刑事の車に乗り込んだケイは発作を起こし、病院へ戻ってきた。ケイは血糖値の変動が特に激しい不安定型糖尿病だった。ケイを病院へ運んだ刑事に「それが事故の原因?」と質問されたマックスは「可能性は十分にある」と返事した。
その後、ケイは、「産みたくないと祈ったら、神様がバンをぶつけてくれた」と言うシャンテの意思を尊重すると決める。難手術で救ったタマラが信心深い母に重なるレイノルズは、イーヴィーとの結婚を決めてから疎遠になった母に電話した。
それぞれの事情
“人の親切は無下に断るべきじゃない”と気づいたマックスは、力になろうとするヘレンの好意を受けることにする。シングルファーザーのマックスを助ける“サプライズ”を考えたヘレンは、お掃除サービスを手配する。ヘレンの好意を受けると決めたマックスだが、訪ねてきた掃除スタッフに戸惑った。「掃除はしなくて大丈夫」と断ったマックスの部屋には、ジョージアが帝王切開で流した血がそのまま残されているのだ。
フロムに育ての親候補になったと知らせが入る。明日の面接を指定されたフロムは夫のマーティンに知らせることなく、ひとりで面接に臨んだ。
おちゃのま感想
信仰をテーマにした考えさせられる内容のエピソードでした。それが現実だとしても、健康ってお金次第なのね・・・と、世知辛い気持ちにさせられます。
そろそろジョージアの死と向き合えるかなと思ったマックスですが、まだまだ無理そうです。病院で忙しくしているときは前向きな気持ちになれたとしても、自宅ではそうはいかないんですよね。マックスには傷を癒す時間が必要だと思うけど、マックスを心配してるヘレンはどうするでしょうか。きっとマックスの問題に気付いてますよね。
ところで、新たな養子を迎えるつもりのフロム先生ですが、夫の了承を得てないんでしょうかね?なんとなく後ろめたそうな空気を感じました。まだ手のかかる養子4人を育てながら、職場でも子供たちを支えているフロムが、新たな養子を迎えたいと思う特別な理由が何かあるのかな。