Episode2 The Big Picture
職員の生活の質を高めることができれば、患者に対するケアの質も向上するはずと考えたマックスは、職員を知るためのアンケートを実施する。一方、鎮痛剤なしで脛骨の骨折を治療するローレンは、消えない痛みに苦しんでいる。
ミスとウソ
痛みと闘いながらのリハビリは厳しく、ローレンは痛みを紛らわす方法を試してみるが、どれも効果はない。そんな中、右胸痛で搬送されたスクールバスの運転手タリスを受け入れたローレンは帯状疱疹が原因と診断し、診断確定に心臓外科のレイノルズを呼ぶ。
ちょうど手術中だったレイノルズは、“最高のインターン”を自負するデュークをERへ送る。手術室で見事な縫合の腕前を見せたデュークは、胸の水痘感染診断法も完璧に記憶していたが、騒々しい他の患者に気を取られたせいでタリスの耳をチェックし忘れる。
見落としに気づきながらもデュークが「異常なし」と嘘の報告をレイノルズにしたせいで、退院したタリスは地下鉄で発作を起こした。再びERへ搬送されたタリスを診たローレンはデュークを責めるが、自分を守るデュークは嘘を重ね見落としを否定する。
怒るローレンからデュークをかばったものの、レイノルズは「ウソをつくとクビにする」と告げ、デュークは見落としたと打ち明ける。部屋を出て行くデュークを呼び止めたレイノルズは「次はミスを認めろ」と忠告しただけで、ローレンには伏せると約束する。
レイノルズが真実を話せない後ろめたさを感じる一方で、ローレンは過剰反応したと謝罪する。苦手だと感じていたリハビリを担当する理学療法士のリーゴンにキスしたローレンは、ついに痛みを紛らわす方法を見つけたのだ。
2時間の余裕
請求が本職のサンドラの手を借りてアンケートをまとめ、職員たちの生の声を聞いたマックスは、全職員共通の問題は『時間がないこと』だと知る。通勤時間を節約できれば生活に余裕が生まれるとひらめいたマックスは、入院したタリスの見舞いにきた少年の「バスの運転手は?」という声にヒントを得る。
通勤用のバスをチャーターしたマックスは、現状の交通費で職員たちに利用してもらうことにする。病院のバスで通勤すれば、2時間の余裕が生まれる計算になるのだ。乗り換えも遅延もなく、通勤時間が短縮されたうえ、くつろぎながら通勤できるマックスの改革を職員たちは歓迎した。
フロムの改革
刑務病棟の受刑者たちに教育の機会を与えたいと考えるフロムは、マックスと刑務病棟長の許可を取る。さっそく授業で扱う小説を準備したフロムだが、「思想を植え付けないで」と言う刑務病棟長は検閲をする。
手元に残った“アラジン”を手に授業を始めたフロムは、出所後の人生に目を向けさせる。そんなフロムに、「正式なタイトルは“千一夜物語”」と指摘した受刑者のビジャンはせっかくの授業を台無しにする。出所後の人生を好転させたいと願うフロムの授業は、終身刑のビジャンにとって意味のないものだった。
ビジャンの投げやりな態度の理由を知ったフロムは刑務所のプログラム担当者と相談し、ビジャンが社会に貢献できる方法を考える。治療を終え、刑務所へ戻されるビジャンを呼び止めたフロムは、刑務所内での本を読むプログラムの先生役を提案する。フロムの「君は賢い」という言葉に感動した様子のビジャンは、ただうなずいて返事した。
マックスの悲しみ
妻を亡くしているカプールは、何事もなかったかのように振る舞うマックスを心配する。マックスは友人のヘレンにも心を閉ざし、ジョージアの死を悲しむ時間も取らず働き続けているのだ。「僕も悲しみたい」とカプールに打ち明けたマックスは、娘のために悲しみに飲み込まれないよう踏ん張っていると説明する。そんなマックスは、今日もジョージアに語りかけている。
おちゃのま感想
マックスは元気そうに見えるけど、心はボロボロなんですよね。喪失感と深い悲しみの渦から抜け出すには時間が必要だと思うけど、いつか悲しみを吐き出さないと抜け出せなくなりそうで心配です。自宅でジョージアに話しかけてるマックスは、逃避することで精神的なバランスをとってるのかな。
ところで、レイノルズのデュークへの指導はあれでOKなの~?嘘を重ねたんですよ~。上司としてインターンのキャリアを守るのは良しとしても、おとがめなしで済ませるのはどうなんだろう。
さて、試練が続くローレンに恋の予感?前シーズンでのレイノルズとの関係を思うと、今のローレンには支えになってくれるような人と付き合ってほしいなと思うのですが、リーゴン先生に期待してもよいのでしょうか?要チェックですね。