Episode7 The Ballad of Roger Mac
【ざっくりあらすじ】
1771年。戦いの地になるヒルズバラで誕生日を迎えたジェイミーは、49歳で亡くなった父の歳を追い越した。マータフとの戦いを前に、ジェイミーは幾度となく共に戦ったドゥーガルに祈った。
避けられない戦い
世直し団と見分けるための標章を民兵たちに配るジェイミーのもとに、ブラウン家のアリシアと駆け落ちしたアイゼイアが戻ってきた。「恩を返したい」と隊に加わったアイゼイアを見たブラウンの男たちは気色ばみ、間に入ったジェイミーは「共に戦うのが嫌なら、あんたたちが去れ」とブラウン一族に告げる。
世直し団の請願をトライオンに届けたコールドウェル牧師は事態の収束を頼み、ジェイミーも平和裏な解決を促してみるが、農民相手の戦いに大砲まで準備したトライオンは「明日の昼までに率直な返答をする」と聞く耳を持たない。
戦いは避けられないとジェイミーが覚悟をめる中、ヒルズバラにあるジョカスタの知人宅に身を寄せていたブリアナが“戦い”の情報をもたらす。戦場になる“アラマンス”という地名に聞き覚えがあったブリアナは、独立革命の発端との説がある戦いを思い出したのだ。
戦いの結末は総督側の勝利だと聞いたジェイミーは、世直し団の行く末を知ればマータフは退却するかもしれないと考える。ブリアナは戦いを阻止したらアメリカの未来が変わるかもと心配するが、ジェイミーはマータフに知らせると決める。
マータフへの伝言役はロジャーが引き受けた。クレアは「休戦の旗を振れば、誰もロジャーを襲わない」と不安そうなブリアナを励ますが、ブリアナは戦場で旗が通用するとは思えなかった。
思いがけない再会
ロジャーが未来から来たと知っているマータフは“戦いの結末”を信じるが、負けると教えられても農民たちに信念を捨てろとは言えない。トライオンの「武器を捨てて首謀者を引き渡さなければ、最終手段に出る」という宣戦布告の返事が届き、マータフは「戦いが始まる前に帰れ」とロジャーに告げる。ロジャーはマータフだけでも救おうとするが、「ジェイミーのために」と言われてもマータフは応じなかった。
世直し団の野営地を去ろうとしたロジャーは、アメリカへ渡るボネットの船で一緒だったモーラグ・マッケンジーと再会した。急いで逃げろと警告されたモーラグは戸惑い、ロジャーは困ったらリッジに来るよう勧める。モーラグに別れのハグをしたロジャーを見た夫のウィリアムは誤解し、命の恩人だと説明する妻に手を挙げる。ウィリアムを許せないロジャーは殴りかかり、民兵の標章を落としてしまう。ジェイミーが持たせた白旗は用をなさず、ロジャーは捕らえられた。
同胞との戦い
夜が明けても戻らないロジャーを探すジェイミーをトライオンが呼びつけた。赤軍服を差し出されたジェイミーは「私にはもったいない」と断るが、トライオンは着ることを強要した。
戦いが始まり、クレアのテントに背中を撃たれたアイゼイアが運ばれてくる。傷口を見たクレアは、ちょうど治療中だったブラウンに疑いの目を向ける。「撃ったのが誰にせよ近くからだ」と指摘されたブラウンは、クレアが手にしていたペニシリンの注射を踏みつぶした。やっと手に入れた頼みのペニシリンを失ったクレアのショックは大きい。
農民相手に大砲を使う総督の軍は優勢に戦いを進め、ひとり森に入ったジェイミーは、世直し団のウィザーズに銃を向けられる。赤軍服を着たジェイミーに引き金を引こうとしたウィザーズをマータフが倒し、ジェイミーに笑顔を向けたマータフを民兵の若者が撃ってしまう。その若者に戦争での戦い方を教えたのはジェイミーだった。
ジェイミーはマータフをクレアのもとへ運ぶが、クレアにできることは何もなかった。マータフの死を悲しむジェイミーは、勝利を喜ぶトライオンに怒りをぶつける。「あなたは己の威信のために戦争を起こした」と批判されたトライオンは「無礼な態度は大目に見よう」と寛大さを見せるが、ジェイミーは「これであなたと王への義務は果たした」と告げ、赤軍服を脱ぎ捨てた。
戦いが終わっても消息がわからないロジャーを捜すジェイミーたちは、総督の命令で処刑された捕虜の中に白旗を持つ遺体を見つけた。
おちゃのま感想
マータフ…(涙)今回の戦いを経たジェイミーとマータフが仲間として独立戦争に臨む姿を見たかったです。もうっ、悲しすぎる。
父のような存在だったマータフをこんな形で亡くしたジェイミーは、総督や王に忠誠を誓った自分を責めるでしょうか。それとも戦いを強行したトライオンを恨むかな?いずれにしてもリッジを手に入れた代償は大きかった気がします。
ロジャーの方はここで死んでしまうわけがないと信じてるので、次回へ期待。きっとまた囚われているんだと思ってます。