Episode7 Domino Effect
【ざっくりあらすじ】
ヘレンが7か月かけて計画した『ドミノ移植』の当日。思わぬ事態が発生した。ドナーになる予定で来院したターニャの移植前の心理評価をしたフロムは「ドナーになれるような精神状態じゃない」と診断したのだ。
切れた輪
弟に頼まれ移植の輪に加わったターニャは、弟への不信感や幼い娘たちの術後の世話を案じ、泣き出してしまった。ターニャは『ドミノ移植』の起点になったヘレナの患者アミナのドナーだった。家族に適合者がいなかったアミナのドナー探しから『ドミノ移植』を計画したヘレナはショックを受ける。移植を強要することになるためターニャの説得はできず、マックスは動揺する医師たちに「どう対処するかと考えよう」と声をかけた。
マックスはアミナのドナーを探す一方で、ドナー予定のアミナの夫タリクの説得を提案する。ヘレナは反対するが、ほかの患者たちも猶予はない。ドナーになることが正しいことだとマックスは考えたが、タリクは応じてくれなかった。
善意の父
切れた移植の輪を繋いだのは、ERを受診したディエゴと娘のジアンナだった。息苦しさで診察を受けたジアンナは肺移植が必要な特発性肺線維症だった。ディエゴはすぐに検査を受けたがジアンナとは適合せず、アミナとの適合が判明したのだ。移植が厳しい不法移民のジアンナのために、マックスは『ドミノ移植』を受ける家族にジアンナのドナー探しを呼びかけた。一方、『ドミノ移植』への肝臓の提供を打診されたディエゴは、ドナーになると即答した。
フロムの心理評価を受けるディエゴは、NYへ来た理由を語った。母国のグアテマラで警官だったディエゴはギャングの買収に応じず命を狙われ、娘とふたりNYで身を隠していたのだ。見つからないよう隠れて暮らすことに必死だったディエゴは、自分のせいで娘の病気が悪化したと責任を感じていた。
ディエゴの純粋な善意に感謝した家族たちはジアンナのために検査を受けた。ドミノ移植は成功し、意識が戻ったディエゴの隣のベッドには肺移植を受けたジアンナがいた。一時、心不全を起こしたジアンナはレイノルズが機能を回復させ、無事移植を乗り切った。
妻の支え
ジョージアはマックスの主治医のヘレナから治療の説明を聞いた。ジョージアが知りたいことはただ1つ。マックスが治るかどうかだ。「数字で示すことは難しいけど」と前置きしたヘレナは、これが最良の選択だと信じてると説明した。
ジョージアに付き添われ、マックスは化学療法のため必要な親しらずの抜歯の手術を受けた。自宅で休んでいるマックスは、ドミノ移植の結果を知りたがる。マックスの携帯を取り上げたジョージアは「ドミノ移植は大成功」というヘレナからのメッセージを読み上げた。「もし、僕がへこたれたら?」と弱気になったマックスに、ジョージアは一緒に乗り越えようと寄り添った。
ジェマの家族
フロムの福祉局の友人のおかげで、ジェマの里親を希望しているブランカの審査が早まり、ジェマを引き取ることが決まった。「家庭ができたぞ」とフロムに知らされたジェマは涙を浮かべ、喜びを噛み締めた。しかし、その後、ジェマは暴れ、保護室に隔離された。興奮状態のジェマに、フロムは「叫ぶのをやめて話そう」と声をかける。ジェマはブランカの心変わりを恐れていた。フロムは「人を信じるのは怖いけど、それが家族の“入場料”なんだ」と諭し、君にこそ家族を持ってほしいと励ました。
フロムに付き添われ、ジェマはブランカの家へ行く。ブランカが「どうぞ」と示した部屋のドアを開けたジェマは息をのむ。そこはブランカが愛情を持って準備したジェマのための部屋だった。
ローレンとレイノルズ
ローレンが紹介したイーヴィと付き合い始めたレイノルズは、ローレンを避けた。しかし、イーヴィとの交際を知ったローレンは「私があなたたちを引き合わせたのよ」と、あっけらかんとしている。ローレンとのわだかまりが消えたレイノルズはイーヴィとのランチにローレンを誘う。「自宅でまったりする」と断ったローレンは自宅には戻らず、ケイシーがバイトしているブロンクスの病院のシフトに入った。
おちゃのま感想
ほかの医療ドラマでも見たことのあるドミノ移植をテーマにしたエピソードでした。『ニュー・アムステルダム』は医師たちの活躍ではなく、移植にかかわる人々の事情や内面にスポットを当てていて、考えさせられる部分が多かったです。
サイドストーリー的に描かれたジェマにも涙しました。もう、涙腺弱すぎ。必死に自分で自分を守っているジェマを見ていると、どうか安心して暮らせますようにと祈りたくなります。
そして、ジョージアは頼もしかった。もっと動揺しているかと思ってましたが、しっかりマックスを支えてましたね~。今回の様子からすると、マックスは化学療法を受けつつ仕事しそうですよね~。大丈夫なのかな。