Episode20 Kiss of the Muse
【ざっくりあらすじ】
松葉杖姿でハンクが戻ってきた。カフェでハンクと会っていたニックは、発砲音を聞きつけ男性が射殺された現場に駆け付けた。男性を殺したうえ、その恋人を連れ去ろうとしていた男はヴェッセンだった。グリムのニックを見た犯人は、川へ飛び込み逃走した。被害者の女性はクロエと名乗り、犯人はアントン・コールというクロエの元恋人だとわかった。
どうか 女神ムーサよご随意に語ってください
クロエのキス
クロエは、アントンから助けてくれた感謝の言葉とともにニックの手にキスをした。
クロエにキスされたニックは次第にクロエのことばかり考えるようになり、クロエの自宅で時間を忘れてしまっていた。クロエはニックを誘惑し、ヴェッセンへと変身した。
ニックがグリムだと気づいたクロエは「間違いだった」とニックを拒絶するが、すでにクロエの術にかかったニックはクロエを求める事を止められない。タイミングよくモンローからの電話で、ジュリエットとの夕食の約束を思い出したニックは、何とかクロエ宅を出て行った。
ヴェッセンに魅惑されたニック
ジュリエットとの夕食に遅れてきたニックは、心ここにあらずの状態でジュリエットの話も上の空だった。食事もせずにモンロー宅へ帰ったニックは、今度はモンローに悪態をつき家を飛び出した。
ジュリエットからも心配する電話がかかり、モンローはハンクにニックの様子がおかしいと知らせた。
ハンクがニックのいるバーへ行くと、ニックはクロエのヴェッセン姿のスケッチをしていた。ハンクはニックが知らぬ間にクロエに会いに行った事に驚いた。酔っ払いともめたニックをハンクがとりなし、ニックはバーを出て行った。
ハンクは、ニックが描いていたクロエのスケッチをモンローとロザリーに見せた。ふたりとも知らないヴェッセンで、モンローはニック抜きでトレーラーで調べることにした。三人で手分けしてグリム辞典を調べ、クロエは”ムーザイ”というヴェッセンだと判明した。
「ムーザイのキスは陶酔感と中毒性を伴い麻薬と同等の影響があり、関係を結んだ者は正気を失い破滅や死に至る」と記されている。キスさえ受けなければ安泰だと言うモンローに、ハンクはクロエがニックにキスをしたと報告した。
最後の記憶
ジュリエットは今の状況を理解する為には、アダリンドの猫にひっかかれた夜、ニックに連れられた行ったトレーラーでの記憶を取り戻すしかないと確信していた。
ジュリエットはモンローにトレーラーの鍵を借り、ひとりで全てを思い出す覚悟でトレーラーへ行った。
ジュリエットは、自分にグリムやヴェッセンについて説明するニックを思い出した。そして「これは作り話ではない」というニックの言葉を受け入れた。
呪いを破る真実の愛
ニックはクロエの家へ行き、クロエを見るなりキスをした。 ニックを家に入れたクロエは、アントンを殺してとニックにささやいた。
クロエ宅に来ていたアントンとニックは、クロエを手に入れる為お互いを殺そうと殺気立っている。ハンクから連絡を受けたクロエ宅を警備していた警官が間に合い、ニックを止めアントンを逮捕した。
署でレナードとハンクの事情聴取を受けるクロエは、ニックを止める術はないと話した。ニックは、アントンを殺しクロエを手に入れることしか考えられず、拘置所のアントンを殺そうとする。
アントンに銃を向けるニックを止めたのはジュリエットだった。ジュリエットは、ニックがヴェッセンの呪いにかかり、その呪いを破れるのはジュリエットの愛だけだとロザリーやモンローに説明され、署へ来ていたのだ。
ジュリエットの声が届いたニックは我に返り、ジュリエットを抱きしめた。 レナードは、クロエにポートランドから出ていけと命じ、もし戻ってきたら刑事ではない自分が対処すると、ザウバービースト姿で威圧した。
おちゃのま感想 ★★★
ニックがヴェッセンのお色気呪いにかかってしまうエピソード。
アントンの部屋の管理人のおばちゃんが、クロエの事を「たいして可愛くもないのに」みたいに言っていたのが、ちと笑えました。
確かに絶世の美女でもなければ、妖艶さもあまり感じなかった。そこが術のすごさなんでしょうね。
これまではジュリエットは守られるだけだったけど、ニックを救った事で「これからは違いますよ!」的な分岐点のエピソードでしょうか。
グリムやヴェッセンの事を知り、信じたジュリエット。 ひとり蚊帳の外状態でしたが、これからはニックの心強い味方・・・になるはず。