Episode4 Designer Complicity
“箱の中の女”の記憶につながるクロロホルムを嗅いだマルコムは、激しく怒る赤いドレスを着た母を思い出す。完璧で最強という夫婦のイメージを守るため、母が何かしたのではないかと考えるようになったマルコムは苦悩する。マルコムの疑念を聞いたセラピストのガブリエルは「それは夢で見た記憶」と指摘し、不安定なマルコムを心配する。
青い遺体
ガブリエルの“危機的状況”という診断に同意したマルコムに殺人事件の知らせが入る。自宅で殺害されたモデルでインフルエンサーのタチアナの遺体は、デザイナーのアクセルX初の屋外広告“ブルーバス”のデザインが施されていた。タチアナと同郷のJTによると、“ブルーバス”でブレイクしたタチアナは、それ以来ずっとアクセルと組んでいる。
タチアナの恋人でもあるアクセルは、遺体が“ブルーバス”のような姿だったと教えられたとたん表情を曇らせる。その表情におびえを見たマルコムは「なぜ恐れを感じた?」と質問するが、すぐにアクセルの警備のジョーイが間に入る。アクセルには隠し事があると直感したマルコムだが、犯行時刻のアリバイが確認された。
マルコムの「捜すべきはストーカー」というプロファイルから、チームはタチアナがこの1年で接近禁止命令をとった32人の中に犯人がいると考える。マルコムが「ストーカーならここへ行かずにはいられない」と断言したタチアナの生家の近くに設けられた献花台に現れた不審な男は、接近禁止命令リストに名前があるロジャーだった。
フリーの写真家だというロジャーはタチアナのストーカーで間違いなかったが、聴取したマルコムは「タチアナに愛されてないことを自覚しているロジャーは犯人ではない」と判断する。「俺じゃなくアクセルと話せ」と言うロジャーは何か秘密を握っていると確信するマルコムは、釈放されたロジャーに声をかける。
マルコムに背を向けたロジャーがひき逃げされ、病院まで付き添ったマルコムは幸運にも命拾いしたロジャーに「せめて最後にタチアナの敵を討ってやれ」と言い、ロジャーが握るアクセルの秘密を入手する。タチアナを家族と呼んでいたアクセルは、別のデザイナーと組むことにしたタチアナに暴力をふるっていたのだ。
ストーカーの心理
アクセルをフッたタチアナを殺し、アクセルの秘密を握るロジャーを殺そうとしたことから、マルコムは犯人が執着しているのはアクセルだとひらめく。アクセルは犯人を知っていると確信するマルコムはパーティー会場にいるアクセルに接触し、会場の外へ連れ出した。
君には殺人も厭わないストーカーがいると教えられたアクセルは「家族なんだ」と口ごもり、犯人を守ろうとする。「君も“その家族”を恐れている」と指摘されたアクセルがジョーイの名前を出すと、銃を手にしたジョーイが現れる。アクセルはジョーイに言われるままパーティーへ戻り、ジョーイはマルコムに銃を向ける。
マルコムの誘導で犯行を認めるジョーイの声を待機しているギルたちが聞いていた。アクセルをパーティー会場から連れ出したのは、“対象とどうしても離れられないストーカーの心理”を知るマルコムの作戦だったのだ。ギルたちに囲まれたジョーイは銃を手放し、ジョーイを守ったアクセルも逮捕された。
シリアルキラーの家族
母への疑念が消えないマルコムは、父が逮捕された日の母の事情聴取の映像を見せてほしいとギルに頼む。いったんは断ったギルだが、真実を求めるマルコムにジェシカの供述記録のビデオを渡す。
ビデオを見たマルコムは母に会いに行く。聴取される母は子供たちを心配し、夫の犯行に気づかなかった自分を責めていた。ごめんと謝罪したマルコムに、私もごめんと応じたジェシカは「彼が逮捕される頃はつらい時期で、あの時は酔っていたの」と打ち明ける。母へのわだかまりを解いたマルコムは、“あの人”に振り回されるのは終わりにしようと提案した。
一方、兄だけでなく、母も父と会ったと知ったエインズリーは父に会いに行く。会社に実力を認めさせたいエインズリーにとって、シリアルキラーの父への取材は絶好のチャンスなのだ。面会に来たエインズリーを見たマーティンは息をのみ、「私のことは“パパ”と呼んでくれ」と話しかけた。
おちゃのま感想
ええ!
マルコムはあのビデオで母への疑念が消えたの?私は怪しく思えたのだけどなぁ~(´・ω・`)
ひとまずジェシカの件は置いといて、次はエインズリーとマーティンですね~。エインズリーはマーティンの影響を受けないと言ってましたが、そんなに甘い相手じゃないですよね。シリアルキラーの父親への取材なんて、冷静に客観的にできるものかな?しかも、ほぼ初対面の間柄。
さて、わたしが気にしてたギルのチームも、結束を感じるようになりつつあります。少ないメンバーなので、個々の掘り下げとそれぞれの絆を描いてほしい。お試し感覚で見始めたドラマですが、毎回扱う異様な事件と、マルコムの家族問題の2本立てのストーリーにはまりそうな予感がしています。