Episode6 Anthropocene
【ざっくりあらすじ】
前置胎盤が治った妻ジョージアとのデートを先延ばしにしたマックスは、病院の資金集めパーティーに出席する。「支援者は君が援助に値するかを見に来る」と院長にプレッシャーをかけられたマックスは、パーティーのステージに立った。
大昔の病原体
交通事故でERへ搬送されたダンと息子のクリストファーが同時に発作を起こした。検査で診断を下せなかったカプールとヘレナは、北カナダへの旅行について説明した親子の「氷河を見たが、足元がぬかるんで最悪だった」という話から、永久凍土に閉じ込められていた大昔の病原体に侵された可能性を疑った。
報告を受けたマックスはパーティーを抜け出した。未知の病原体を疑うより既知のものを考えたマックスは、ダン親子の症状が水銀中毒に合うと指摘した。カプールとヘレナは体力のある息子のクリストファーに解毒剤を試すが、解毒剤は効かず、クリストファーは悪化した。病気の特定もできないと知ったダンはショックを受ける。
ヘレナは検査の機械が間違った可能性に気が付いた。現在の病原体を対象にしている機械は、大昔の病原体を別物と判断したのだ。病名は、長年の経験からカプールが最初に考えた『アメーバ性髄膜脳炎』だった。診断が確定したことで、ダンとクリストファーは治療できる。意識が戻ったクリストファーは、来年はダンが希望したハワイへ行こうと提案した。妻を亡くしたダンにとって、年に一度の息子との旅行は親子が一緒に過ごす貴重な時間だった。
刑務病棟の事件
刑務病棟のマニーが心肺停止に陥り、レイノルズが蘇生した。血液検査の結果から、原因はケタミンの過剰摂取だとわかる。入院した際のマニーの薬物検査は陰性だったことから、レイノルズは病棟で薬物を入手したと考えた。しかし、真面目に務めて早く出所したいと話すマニーは「使ってない」と訴える。注射痕があると指摘されたマニーは、ほかの囚人に絡まれてケンカになり、女の看守が注射を打ったと説明した。
マニーを信じたレイノルズは、新人の看守ジェファーズが囚人に鎮静剤を使っているとマックスに報告する。マックスとレイノルズは、刑務病棟の所長に知らせるが「看守は慎重に採用している」と言う所長は、証拠もないマックスたちの話を信じず、門外漢は口出ししないでとつっぱねた。
レイノルズは「慎重に対処する」とマックスに約束したが、再びマニーが心肺停止になったことでジェファーズを追及した。彼が告げ口したから罰したのかと責められたジェファーズは「クズどもを従わせるためならなんでもやる」と反論した。その会話を録音していたレイノルズは所長へ証拠を届けた。ジェファーズを解雇した所長は、事件の再発はないと約束した。
それぞれの事情
同性婚やバングラデシュから迎えた養子に反対しているフロムの両親は、ミュージカル鑑賞のためNYを訪れても、息子家族と会うつもりはない。事情を知らない長女のサミーラは純粋に祖父母を慕い、パーティーでの再会を楽しみにしている。夫のマーティンに真実を話すべきと諭されたフロムは、言葉を選びサミーラに祖父母が来ない理由を説明した。かわいそうなのは孫に会うチャンスを逃したおじいちゃんたちだと言うフロムに頷いたサミーラは、パパたちを抱きしめた。
今年もパーティーに出席しないカプールは、カフェのエラにチケットをプレゼントした。しかし、エラはデートの誘いと勘違いし、思いがけずエラをデートの誘うことに成功したカプールは慌ててしまう。「2枚とも君にあげるつもりだった」と正直に打ち明けたカプールは、パーティーに出ない理由は亡くなった妻を思い出すからと説明した。
ローレンは、パーティーで久しぶりに会った法務部のイーヴィーをレイノルズに紹介した。レイノルズとの関係に踏ん切りをつけられないローレンは、お似合いのふたりをくっつけようと考えたのだ。
ある患者のはなし
支援者たちの寄付は目標額を達成した。パーティーから姿を消したマックスを援護したのは、サプライズでパーティーに顔を出したジョージアだった。資産家たちの辛辣な声を聴いたジョージアはマックスの功績と、パーティーより患者に付き添う医師としての姿を教えたのだ。
片づけが始まった会場で、マックスはジョージアをダンスに誘う。しっかりジョージアを抱きしめたマックスは、自分の病気を打ち明けた。
おちゃのま感想
ついにマックスはジョージアに告知しました。ジョージアは大丈夫かな。倒れそうなほどショックを受けてましたよね。もともとマックスの仕事に反対だったジョージアは、仕事を辞めてほしいと思うでしょうね~。ジョージアはマックスを支えてくれるでしょうか。ケンカするんじゃなく、支えてほしいな…。
だんだんと医師たちの間の関係性や人柄が見えてきて、ドラマの世界観にはまれそうな予感がしてます。今回はフロムの家族も登場したし、カプールはエラとデート?できました。実を言うと、主人公のマックスよりも周囲の医師たちの物語に惹かれてます。忙しすぎるマックスは動きもせわしなくって、心に響いてくるものがまだありません。これからですね~。