Episode14 Mommy Dearest
【ざっくりあらすじ】
幼馴染のデイナが襲われたと通報を受け駆けつけたウー。妊婦のデイナはお腹から血を流し、意識を失う前「アスワング」とつぶやいた。病院に運ばれたデイナは母子ともに命に別状はなかったが、なぜか羊水を抜き取られているとわかった。デイナの夫サムはデイナが襲われた時刻、薬局でデイナの妊婦用ビタミンを購入していた。デイナの選んだサムを信じようとするウーだが、何か隠し事がありそうなサムにウーは疑いの目を向け始める。
『人家へ行って ヘビのように忍び込み赤子を食らい 奴らに悲痛を与えよう』
おとぎ話「アスワング」
デイナ夫妻はウーの勧めでフィリピンからポートランドへ引っ越してきていた。ウーは、安全で住みよい街だと言ったのにと自分を責めている。
デイナ宅の現場検証をしたニック&ハンクは、襲撃犯は窓から侵入したと判断した。ニックは、窓枠とその外の木に鋭い爪痕を発見しヴェッセンの仕業を疑った。
ウーは、事件の異様さとデイナが無意識でつぶやいた「アスワング」が気になっていた。それは、ウーが子供の頃聞いたおとぎ話しに出てくる魔物だった。魔物がデイナを襲ったのではと疑うウーは、誰にも相談できずにいた。そんなウーの様子を見たハンクは、ウーにもヴェッセンのことを打ち明けようとニックに言うが、ニックは乗る気ではなかった。
ヴェッセン「アスワング」の伝統的習性
デイナに使われた鎮痛剤が吉草根(きっそうこん)というものだと判明し、ニックはロザリーに吉草根のレクチャーを受けた。ロザリーが言うには、吉草根は天然の鎮静剤だが大量に摂取すると危険なものだ。
モンロー、ロザリーの協力も得て、ニック&ハンクは今回デイナを襲ったヴェッセンをトレーラーで調べることにした。羊水を狙い、吉草根の成分を使うヴェッセンは『アスワング』というフィリピン由来のヴェッセンだった。『アスワング』は、血縁の第一子となる胎児を食す習慣のあるヴェッセンで、胎児を食すことで長寿を得られるとされていた。
ハンクは、何かに気づいているウーにも真実を話さなければ精神が破たんすると心配するが、誰もその意見に賛成はしなかった。グリム事典に載るアスワングの姿は、初めてヴェッセンを知るにはグロテスクすぎた。
ウーからサムの母親がポートランドに滞在していると聞いたニック&ハンクは、ウーには知らせずそのモーテルへ向かった。
アスワングだったサム
デイナを襲った犯人は、サムの母ラニだった。 サムはアスワングで、ラニはアスワングの伝統に従い、サムの第一子を自分の寿命を延ばす為に食べようとポートランドへ来ていた。
サムは弟に母の居所を捜させ、フィリピンまでの航空券を手にポートランドから出て行くよう迫った。ラニは、第一子を母親に食べさせるのは長男の義務だと言い、子供ならまた作ればいいが母はひとりきりだとサムを説得しようとしていた。サムは、フィリピンへ帰らないなら警察へ通報するときっぱり母に告げモーテルの部屋を出て行った。
デイナ宅を監視していたウーは、サムの母ラニが木を登り家へ侵入しようとしている現場を目撃した。窓から侵入したラニは、サムを階段から突き落とし目的を果たそうとデイナに迫っていた。
ウーが室内を覗くと倒れたサムが見えた。ウーは玄関ドアを蹴破り、デイナの元へ急いだ。そしてアスワングに変身したラニがデイナを襲っている姿を見てしまった。アスワングに変身しているラニは身軽で強く、ウーにとびかかり襲い掛かってきた。
ラニを追ってきたニック&ハンクが間に合い、ラニを撃ち殺しウーたちを助け出した。ウーは、自主的に精神科へ入院してしまった。
アダリンドの出産
マイズナーの準備した隠れ家で、アダリンドは無事女の子を出産した。
赤ちゃんを取り上げたのはマイズナーだった。出産の報告をマイズナーから受けたレナードは、アダリンドと赤ちゃんを移動させる準備を始めると言い、それまで連絡は取るなと指示をした。 子供を出産したアダリンドは、ヘクセンビーストへと変身した。
知らせることに反対意見だったニックも、あのウーの姿を見たら黙ってることは無理なんじゃなかろうかと思うのですが。もしラニがヴェッセンだと知れば、必然的にサムもヴェッセンだと気づく・・・はず。
それにしても気持ち悪いヴェッセンでした。アスワング。
モンロー&ロザリーの言う通り、初級編ではないよね。姿も習性も・・・。
最近見たドラマ『ウェイワードパインズ』に出てくるアビーにちょっと似てました。
アダリンドの子供は、やはりマイズナーが取り上げておりました。 この人の素性はわかりませんが、動じることもなく役目を果たしてました。
アダリンドは、一瞬ヘクセンビーストの姿になりニンマリ。子供も、何やら恐ろしき魔力を持ってそうです。これから逃亡の旅が始まるんでしょうか。