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Dr.M/救命救急医の殺人ライフ【ドラマファイル】

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シーズン3観終わっての感想を追加しました
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原題:Mary Kills People

 

 

Mary Kills People

 

 

作品データ

  1. ジャンル:スリラードラマ
  2. シーズン:3(終了)
  3. エピソード:18
  4. 主な舞台:カナダ
  5. アメリカでの放送:2017~19
  6. メモ:最終話まで視聴済
  7. 3.0

 

 

 

ストーリー

ERで働く医師のメアリー・ハリスには秘密の顔がある。『終末期のカウンセラー』を名乗るメアリーは薬物依存で医師免許をはく奪されたデズと組み、1万ドルで死を望む末期患者の自殺ほう助を請け負っているのだ。

 

 

いつも通りの薬物入りドリンクで依頼人のトロイ・ディクソンが死なず、トロイに懇願されたメアリーはしぶしぶ自らの手で窒息死させる。原因はデズが仕入れた薬が希釈されていたことだった。薬の調達係のデズは、依存症時代世話になった売人グレイディから薬を仕入れていた。デズの横流しを疑ったグレディは、薄めた薬を渡したのだ。

 

 

離婚した元夫に養育費を渡し、娘ふたりを育てるメアリーは私生活も慌ただしい。元夫の新たな恋人ルイーズの娘ナオミが小屋の床下で見つけた希釈薬を飲んだことから、長女ジェスは母のメアリーに疑いを持つようになる。さらに、メアリーが好意をよせた依頼人は潜入捜査官だった。

 

 

 

おちゃのま感想

 

ネタバレしてます!

 

重いテーマを扱いながらも、視聴者に死生観を押し付けたりするものではなく、次々思いがけない事態に見舞わるメアリーの物語です。ひとつのほころびから、抜け出せない蜘蛛の糸にからまってしまったようなメアリーが気になり、6話すらっと見終わりました。

 

 

問題の“安楽死”の是非については、ビデオの中で依頼人がそれぞれの思いを語り、メアリー本人は『ノーコメント』だったかな?という印象です。病気の母と暮らした少女時代のことや、法律では認められない末期患者の死の選択への疑問についても触れられてはいますが、メアリー本人のスタンスはあえて『ノーコメント』。時に使命感を訴えることもあるけど、秘密の仕事を“殺人”と認識するためにも、ビジネスと割り切ることがメアリーにとって重要だったのかなと感じました。

 

 

深いテーマはさておき、ドラマのメインストーリーは問題続出のメアリーです。ふたりの娘、無職の元夫、元夫のやり手弁護士の恋人と奔放な娘。依存症から立ち直ろうとしている相棒と薬の売人。そして、メアリーに接触する潜入捜査官。目まぐるしいほどに周囲の人々の行動がメアリーを脅かしていくんです。追いつめられるメアリーですが見た目は冷静。この冷静で凛とした美しさと依頼人の最期を看取る際のメアリーの慈悲深い包容力は、このドラマの見どころだと思います。

 

 

売人グレイディがらみで窮地に陥るメアリーが頼れる人は偽患者として接触してきた潜入捜査官のベンのみ。追う追われるの関係ながら互いに惹かれあうふたりの関係はフクザツです。シーズン1のラストは、すべての罪をグレイディにかぶせ、刑事であるベンにグレディを射殺させるというメアリーの身を投げ出しての作戦で問題解決。次シーズンへの布石も若干ありませすが、シーズン1での物語は完結しました。

 

 

この記事を書くにあたって迷ったのは『ジャンル』です。調べると、ブラックコメディとしているサイトもあるのですが、個人的にスリラー感が強かったので、スリラードラマにしました。ぜひシーズン2も見たいと思っていますが、果たして放送されるでしょうか?

まとめの感想

ファイナルだったシーズン3の最終話まで見終わっての感想です。

 

シーズン3は、メアリーがパートナーのデズと妹ニコールと共に始めたホスピスを舞台に、新たに登場した“死の天使”フランシスとの攻防がメインの内容でした。安楽死を望まない患者を独善的に殺している看護師フランシスが登場したことで、安楽死を望む末期患者に苦痛を与えるべきではないというメアリーのスタンスがこれまで以上に明確に描かれました。

 

 

フランシスの殺人を止めるため警察に自殺ほう助を自供したメアリーは、ビジネスと患者のケアという両面で理想的な場所だったホスピスを失うことになりますが、プライベートのほうはハッピーエンドが用意されてました。メアリーが再び警察にマークされたことで再会したベンが心強い味方になり、元サヤに。(ちなみに、再会したことで、ベンは自分の子をメアリーが妊娠してると知りました)闇ビジネスのせいで壁ができてしまった長女ジェスも、不安定な友人ナオミを支えることでメアリーに理解を示し、医学の道へ進むと決意します。

 

 

フランシスとメアリーの“安楽死”に対する信念の違い、より深くかかわることになった患者との関係、警察、メアリーやデズのプライベート…と、様々な見どころがあるシーズン3の中でも、ひときわ異彩を放っていたのがサイドストーリーを牽引するメアリーの長女ジェスの友人ナオミです。ナオミを演じたケイティ・ダグラス(Katie Douglas)の心をざわつかせる表現は、ジェスを振り回すように、視聴者であるわたしも振り回されました。将来が楽しみな俳優さん、発見です!

 

 

物語は、逮捕を免れたメアリーとデズが以前のようなスタイルでビジネスを継続するところで終わりますが、このドラマのテーマ“末期患者の安楽死”についての問題を提起したのかな?という印象です。テーマは重く、考えさせられる難しいものでしたが、メアリーが醸し出す大いなる慈悲を感じさせる雰囲気に引き込まれた作品でした。

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