Episode7 Moral Hazard
【ざっくりあらすじ】
レッカー会社で車の引き取りを拒否された男が、職員を射殺する事件が起きた。犯人は、昨夜レッカー移動された車の持ち主カレン・チェイスの元夫エリオットだった。防犯カメラに映ったエリオットのバッグには大量の銃が入っていた。
事件メモ
詳しい説明もなく重犯課へ連れてこられたカレンは、元夫の自殺を心配した。カレンの話では、優秀なエンジニアだったエリオットは会社の買収で一時解雇され、その後不遇続きの人生を送っている人物だった。
ローンを払えず弁護士を雇ったものの家を失い、妻とも離婚。1年前、経理の仕事を見つけ再就職したが、エリオットはその職場も2週間前に解雇されていた。職を失い車も差し押さえられたエリオットに、カレンが車を貸していたのだった。
昨夜カレンの車がレッカー移動された場所が、エリオットの元上司マルコの家の近くだとわかった。風邪で欠勤しているマルコ宅へ重犯課が向かうと、マルコは拷問のうえ殺害された姿で見つかった。エリオットは会社の金を横領していたマルコを拷問し、金庫を開けさせたのだ。
カレンの話ではエリオットが恨んでいる人は多く、シャロンは全員をリストに書き出してもらった。リストの人たちへ警告の電話をかけていたプロベンザは、弁護士のダウニーに違和感を感じた。電話の向こうで咳やくしゃみをしていたダウニーの様子から、プロベンザは電話に出たのはエリオットだと確信した。
重犯課がダウニーがいるはずのホテルへ到着すると、すでにエリオットがチェックインしていると判明した。エリオットはダウニーを殺し、ダウニーの名前でチェックインしていた。ダウニーは住宅ローンと投資の仲介人たちの会議に出席予定で、会議はエリオットが恨みに思っている人の集まりだ。シャロンはエリオットに気づかれないように宿泊客を移動させ、プロベンザの指揮でエリオットの部屋を包囲した。
準備が整ったシャロンは、エリオットに投降を呼びかける電話をかけた。エリオットが説得に応じることはなく、計画通り準備していた自作の装置を使いマルコの部屋から盗んだ現金をばらまいた。エリオットは現金に群がる会議に出席している仲介人たちを射殺するつもりだった。
シャロンからの合図でプロベンザたちが部屋のドアを開けると、エリオットは標的を警官に変え乱射を始めた。プロベンザが撃たれたが、防弾ベストのおかげで助かった。弾切れになったエリオットは迷いの表情も見せず、そのままベランダの手すりを超えてしまった。
刑事プロベンザの思い
初代プロベンザ夫人のリズが再婚することになり、プロベンザにも招待状が届いた。
パトリスは、これでプロベンザが刑事を引退すると喜んだ。プロベンザは、リズへ年金の半分を渡す義務から解放されることは喜んだが、考えてもいなかった引退話にうろたえることになってしまった。
プロベンザはパトリスに正直であることを誓い、撃たれたことを話したうえで、自分にとって刑事が世界で一番の仕事だと打ち明けた。そんなプロベンザの気持ちを受けれ入れたパトリスが求めたことは「あなたは私が結婚する最後の警官」ということだった。
ラスティの妙案
バズの父親たちを殺害した犯人のものと思われる部分指紋が5か所見つかったと聞いたラスティは、犯人を特定することばかりを考えていた。
ラスティは、最新技術を使えば犯人を特定できるかもしれないとシャロンに話すが、ロス市警の規定では12個の特徴が必要と言われてしまう。
シャロンの「被害者だったら(調べられる)」という言葉から、「証人を探す」目的なら最新技術を使えるのではないかとひらめいたラスティは、ガスとのデートを切り上げ重犯課へやってきた。ラスティの妙案にシャロンも感心し「バズが要請するなら」と返事した。
目的のために道を見つけたラスティを見て、シャロンとフリンは「弁護士みたいだ」と冗談を言い合った。
おちゃのま感想 ★★★
なんとも救いのないエピソードでした。
海外ドラマを見ていると「前へ進む」というセリフをよく耳にするのですが、過去にとらわれず前へ進むことは大切なんだな~と感じる事件でした。
さてプロベンザは引退の危機を乗り越え、パトリスとは夫婦円満。ひねくれ者のプロベンザがパトリスに愛をささやくシーンは、プロベンザの素顔が見れてほほえましいです。
シャロンとフリンも一緒に暮らす計画をテイラーに報告したし、みんな前へ進んでいますね。
ラスティの頭の中は、バズの事件でいっぱいの模様。
確か前シーズンも「アリスのこと」に夢中になりすぎて、友人(TJ)を失ってるはずなんだけどな~。大人なガスに救われている気がします。