Episode11 White Lies Part1
【ざっくりあらすじ】
8人を殺害したダーネルの裁判が始まった。自己弁護するダーネルは「公選弁護人の助言を求めることを勧める」という判事の言葉も無視し、白人至上主義の不快な主張を続けた。証言台にはダーネルを精神鑑定したジョー医師が立った。
殉職
ジョー医師の「君は特別ではない」という言葉に反応したダーネルは、手に持っていた証拠品の銃でジョー医師を撃った。ダーネルは次々と狙った人を撃ち、ダーネルを撃とうとしたテイラーは逃げ惑う男性に妨害され、ダーネルに撃たれてしまった。ダーネルの凶行を止めたのはシャロンの銃だった。
法廷にいたモラレス医師が救おうとしたが、テイラーは助からなかった。重犯課はダーネルの第1の標的はジョー医師だったと判断し、ジョー医師の生存を隠すことにした。テイラーの代理を務めるフリッツが「テイラー副本部長を含め5名の死亡を確認した」と発表し、病院へ搬送されたダーネルも死亡した。
謎の共犯者
ダーネルを撃ったシャロンは執行調査課の聴取が終わるまで捜査することができず、プロベンザの指揮で捜査が始まった。
ダーネルがスタンベルトのスイッチを持つシムズ保安官代理を最初に射殺しなかったことから、ダーネルはスタンベルトの細工も銃に銃弾が入っていることも事前に知っていたはずだ。しかし、拘留中のダーネルに面会者はおらず、監房に白人至上主義者もいなかった。
裁判前スタンベルトを確認したのは、殺されたローゼン検事とシムズ保安官代理だった。
疑惑の保安官代理
シムズ保安官代理を調べると、アジア系の書記官ハイ・サンと浮気をしていることがわかった。サンは事件前に早退したまま飼い猫ともども行方不明だった。
シムズの自宅から現金15万ドルが見つかり、メキシコに500平米の邸宅を所有しており、パナマの銀行には残高400万ドルの口座を持っていることがわかった。そして、所有していた3台の使い捨て携帯のひとつがフリオの里子マークの母エヴァに繋がった。
シムズは信頼も厚く重要な囚人を任され、証拠を扱うこともできる立場だ。しかし、ダーネルに殺されたシムズが、自分を殺す共同謀議に加わるとは思えなかった。
ジョー医師の記録
手術を終えたジョー医師の意識が戻った。
ジョー医師は、ダーネルがZBのリーダーが新しくなったと話していたと言い、ダーネルの死亡を確認したうえで、ダーネルとの面談の録音テープの保管場所を教えた。
録音テープから、ダーネルが“ジョーダン・グラフ”という人物に心酔していたことがわかった。ジョー医師は、ダーネルが「グラフを理想化し父親の幻想を重ね、グラフの気を引こうとしている」と分析していた。父親を知らないダーネルは、裁判の傍聴に父親が来るかも知れないと考え、本物の兵士だと証明すると語っていた。
ジョー医師とダーネルの面談にはシムズ保安官代理が同席していた。
ジョーダン・グラフ
ZB関連の仮釈放と保護観察中の大半が自分たちの所有する集合住宅群に住んでいることが判明した。
コルソン親子がどこかに隠した武器を見つけるには集合住宅群を一斉に調べる必要があった。重犯課とフリッツは、市の住宅当局の協力を取り付け、住宅の収用を決定した。
ロス市警は警備部やSWATを投入し、物々しい雰囲気のなか住民の退去が始まった。現場で激しく抗議する所有者の代表を名乗る男を司法妨害で逮捕した。男はジョーダン・グラフだった。
住民たちが立ち退いた建物内を慎重に捜索するプロベンザたちは、行方不明だったサンの遺体を発見した。
シャロンと母親
ダーネルが死亡したことで、プロベンザは「撃つしかなかった」とシャロンを慰めた。しかし、シャロンの憂いは「命を奪ったのに、これっぽっちもつらく感じない」ことだった。
ダーネルの母親のウイルドレッドが重犯課へ現れた。病院への搬送に間に合わなかったウイルドレッドは、ダーネルの死に立ち会えず遺体との対面を希望していた。検視中と説明されたウイルドレッドは「死因はわかってるのに?」と、震える声で息子を殺したシャロンに訴えた。
ウイルドレッドの話から、ダーネルが法廷で会えると考えていた父親はすでに亡くなっていることがわかった。ジョーダン・グラフについて聞かれたウイルドレッドは、グラフは赤の他人で自分と息子の間に割り込んだと話した。
バズの事件
ヘクトがアリバイに名前を教えたジェニファーが、バズを訪ねて重犯課へやってきた。
30年前のATM強盗のアリバイに使われていると聞いたジェニファーは、兄弟が射殺された事件のことだとすぐに理解した。事件の翌日、ジェニファーは犯人が盗んだ時計をヘクトがしていることに気づき、ヘクトが兄弟を殺したと確信していた。
ヘクトのアリバイは崩れたが、ジェニファーは共犯者については知らなかった。
おちゃのま感想 ★★★★
気持ちが沈んでしまうエピソードでした。
まさかテイラーが殉職するとは・・・。
『クローザー』の第1話から登場し、ロス市警の重鎮として作品に深みを与え続けてくれたテイラーが去ってしまいました。抜け目ないながら頼れる上司であり、人間的にも味のあったテイラー。寂しくなってしまいます。
『クローザー』含め、このドラマの好きな点は、登場人物の死を劇的な展開に使わなかったことなのにな。もう、違いますね~。残念です。
判事側を向いてたダーネルの背中をテイラーが狙ったとき、銃を払いのけた男性は一般の傍聴の人なんですかね~。判事はその場面を目撃してはなかったんですかね~。・・・と、重箱の隅をつついてみたい気持ちです。(´-ω-`)
ジョー先生が助かったのが、せめてもの救いです。