Episode9 Ruin
【ざっくりあらすじ】
リハビリを終えたリズは、ケイトと名付けた犬とアラスカの森の奥で生活を始めた。
突然の訪問者
アラスカでの暮らしは都会とは別世界で、厳しい自然は全力で生きることをリズに求めた。グレースと名乗るリズは町に馴染み、顔見知りもできた。
9日間も電気が止まったことがあるという雨氷の嵐の警報が出された日。ケイトが小屋の前に倒れた男を発見した。ケガをし凍えた男をリズは自分のベッドへ運び、応急処置を施した。
無線は通じず、車のエンジンもかからず、リズは昼間郵便物を届けてくれたコリンのいるレンジャーの詰め所までケイトを連れ徒歩で向かった。あいにくコリンはおらず、リズは「緊急事態、すぐに来て」とメモを残した。
小屋へ戻ると、雨氷のせいでチャーター機が墜落したという男たちが勝手に家に上がりこんでいた。リズが助けた男は彼らの仲間で、マイクという名だとわかった。リズはリーダーらしいビリーに、マイクを助けるには病院へ運ぶ必要があるが、運ぶ手段がないことを教えた。外はアイスリンクのように凍り、車も電話も無線も使えない。
リズの覚醒
リズのメモを見たコリンが小屋へ現れた。マイクを病院へ運ぶため、リズは墜落した飛行機のブラックボックスを利用して救助隊を呼ぶ方法を提案した。コリンが案内役の男と墜落現場へ行くことになり、男たちを怪しむリズも一緒に行こうとした。しかし、ビリーは「君がいないと誰がマイクを見る?」と言い、リズを引き留めた。
意識が戻ったマイクは看病していたリズに、ビリーたちはマフィアのカルルッチ・ファミリーだと教えた。マイクはファミリーの裏切り者で、彼らはマイクを捕らえに来たのだ。彼らがマイクを生かしておくのは、マイクがFBIに何を話したのか聞きだすためだった。
ケイトの姿が見えなくなり、コリンを墜落現場まで案内した男がひとりで戻ってきた。リズは気づかれないように電源を切り、ケイトを捜すと言い納屋へ向かった。
納屋にはケイトとコリンの死体が隠されていた。リズはコリンが持っていた無線を使い、ビリーに呼びかけた。元FBI捜査官のプロファイラーで本当の名はエリザベスと名乗ったリズは「殺しに来るなら戦う気で来て」と宣戦布告した。
リズが予め食べさせた毒で男のひとりが死に、ビリーはリズが仕込んだガラス入りの氷を飲み込み苦しんだ。リズは罠を仕掛け、自分の命を狙う男たちをひとりずつ仕留めた。最後に残ったビリーを火だるまにしたリズは、そりに乗せたマイクを医療センターまで届け姿を消した。
嵐が去り、グレースの小屋で犯罪者たちとコリンの死体が発見された。毒殺されたり焼き殺された遺体が転がる現場は異様で、捜査官たちには何が起きたのか見当もつかない。消えたグレースは手掛かりになるものを一切残しておらず、誰もグレースの素性を知る者はいなかった。唯一事情を知るマイクは、グレースのおかげで命を救われた。
リズと家族
10か月もの間昏睡状態だったリズのリハビリは厳しく、弱音を吐いてしまう日もあった。やっと杖を頼りに歩けるようになったリズはトムに会いに行った。トムの墓の前で、リズは「一人じゃ無理」と泣き崩れ、街を出る決心をした。
アラスカへ旅立つ前、リズはアグネスをトムの母スコティーに預けた。トムは父ではなく母のために証言し、刑務所にいたスコティーを救っていたのだ。そして、リズはレッドに引き続きクーパーのチームとブラックリストの捜査を続けることと、決して自分を捜さないことを約束させた。レッドは、ちゃんと悲しみ、逃げるなら光の方へ向かえと言い、リズを送り出した。
アラスカから戻ったリズはレッドを訪ねた。リズは約束を守り自分を捜さずにいてくれたレッドに感謝し、自分は約束を守れなかったと謝った。ビリーたちと戦ったリズは、そこに生きる喜びを感じたのだ。リズは「トムを殺した奴らを追う」と言い、約束を守れないことをもういちど謝罪した。
トムとスコティーの関係はこちら
おちゃのま感想 ★★★★
リズの再生の物語でした。
リズは「治った」と力強く宣言してましたが、こちらは気持ちを立て直せておりません。まだトムの死をひきずってるわ~(涙)
犯罪者たちと戦うリズには、何かが目覚めた瞬間を感じました。迷いがいっさいなかったです。リズはまた新たなステップへ進んだ感じですよね。レッドの世界へ1歩近づいたということなのでしょうか。
気になってた『リデンプション』のその後もサラっと語られました。誰が面倒見てるんだとずーっと気がかりだったアグネスのことも。ちょっと感じてたストーリー上の違和感をトムの死とともに一掃した感じです。
リズとトムが襲われてから随分時間は経過してるはずなんだけど、レッドは人骨を持ち去った男たちについて手掛かりをつかんだんでしょうか。FBIの仲間たちも捜査してるのかな?