Episode15 The Jumping Off Point
【ざっくりあらすじ】
クリスマスの重犯課。転落死の事件に呼び出されたプロベンザは、早々に自殺で処理しようとする。しかし、死亡したカイル・ギランの爪には抵抗した痕があり、現場の状況から他殺と判断された。両親とは疎遠で無職だったはずの20歳のカイルは、家賃が5000ドルの高級な部屋で暮らしていた。
謎のルームメイト
カイルはアダルトサイトへ出演し、実際に体を売り収入を得ていた事が判明した。
LA在住のアダルトサイトのカイルの顧客は、ヒップホップ界の新星グレイ・ミッチェルだけだった。事情を聴かれたグレイはカイルとの付き合いを認め、昨夜もカイルと会う約束だったと話した。カイルが殺されたと知ったグレイは心底驚き悲しんでいる様子だ。グレイの話から、カイルには”ジェイソン”というルームメイトがいる事が明らかになった。
カイルの部屋の前の住人、サミール・パテルもカイルと同じく売春をしていたとわかった。パテルは現在、麻薬所持と売春で刑務所に拘留されていた。重犯課に連れてこられたパテルは、自分も”ジェイソン・ハーパー”というルーメイトと3ヶ月ほど暮らしていたと話した。
パテルはひどくジェイソンを恐れている様子だ。パテルがジェイソンと別れた理由は、パテルが近所のクラブへひとりで行った事に激怒したジェイソンが「今度、裏切ったら殺す」と銃をつきつけ、レイプしたからだった。パテルはその夜、ジェイソンから逃げ出したのだ。
犯人の素顔
シャロンは至急、カイルの部屋に住んでいた住人を調べる指示を出した。すると行方不明のリーランドという住人の存在も明らかになり、ジェイソン・ハーパーという人物は連帯保証人で60歳くらいの人物だとわかった。
パテルの話ではジェイソンは35歳くらいのはずだ。カイルたちにジェイソンと名乗っていた男は、ハーパー氏の個人情報だけを借り身分を偽っていたのだ。シャロンは、本物のハーパー氏の住所を見て、犯人がハーパー氏の個人情報を得たのはアパートの契約書からだと気が付いた。
署へ呼ばれたのは、捜査時カイルの部屋へ案内したマンションの管理人マイヤーだった。重犯課へ入る前に権利の告知をされたマイヤーは「容疑者を見つけたが、目撃者がいない」と言われ、グレイと一緒にエレベーターに乗ったと嘘をつき墓穴を掘った。マイヤーの説明は矛盾だらけで、腕にはカイルがつけた傷があった。マイヤーが”ジェイソン”で、カイル殺害犯で間違いなかった。
マイヤーはサンディエゴでは妻子と暮らし、LAでは若い男性を囲っていたのだ。激しく抵抗し、正当防衛を訴えるマイヤーをプロベンザが一蹴した。ホッブス検事はカイル殺害を認めなければ、パテルへの性的暴行も罪状に加えると告げた。マイヤーは、結局ホッブスの条件を受け入れた。
プロベンザとパトリス
プロベンザはパトリスにプロポーズをするつもりで豪華なディナーを計画していた。しかし、捜査で予定はキャンセルになってしまい、フリンがパトリスにうっかりプロポーズの件をバラしてしまった。
事件解決後、パトリスは「今日がふたりの大切な記念日になった場合に備えて」と、素敵なレストランを自分で予約し、プロベンザを迎えに署へやってきた。パトリスがプロポーズを受けるつもだと知ったプロベンザはパトリスを抱きしめた。
一方、シャロンとラスティに迎えられたフリンは無事退院した。
プロベンザが懲りずに結婚を決意したという事は、きっとパトリスとの暮らしは居心地いいんでしょうね~。パトリスとの出会いのきっかけは残念な事(パトリスの孫の事件)だったけど、良い人と巡りあえてよかったです。きっとプロベンザがグチグチぶうたれても受け流してくれるし、ガミガミ言わないんだろうな・・・。
強がってはいたけれど、フリンもシャロン宅へ戻りひとあんしん。でも、今回の様子からすると、フリンはこのままずるずるとシャロンと一緒に住むことはないかな。そこはケジメをつけそうな感じ。
おじさまたちのロマンスはさておき、私が気になるのはラスティとスライダーの事です。
スライダーの生い立ちや、なぜ殺人犯(容疑者?)になったのかという事をつきつめると、またまた自分の生い立ちを重ねてしまうのではないかと気になります。スライダーにしても、現在の自分を気にかけているのはラスティだけだと気づいたはず。友だちみたいに思われてしまうのも仕方ないかも。
スライダーの裁判で、また面倒に巻き込まれないといいのだけど。