Episode8 The Grief and the Girl
【ざっくりあらすじ】
カナダのニューファンドランド島の海岸にアメリカ人女性サラ・アボットの遺体が打ち上げられた。ラボへ運ばれたサラの遺体の胸には貫通した銃創のような傷があり、凶器は低速の物だとわかる。自宅で父の葬儀の準備をしていたブレナンは、ブースの携帯に届いた事件の知らせを見てラボに復帰した。
島の事情
死亡時サラが身に着けていたマネーベルトには、最近亡くなった祖母ステラが描いた絵のコピーが入っていた。
ブースは現地へは行かないつもりだったが、ブレナンから「数日間ひとりになりたい」と言われ、オーブリーと島へ向かった。
島ではカナダ騎馬警官のギルダがブースたちを出迎えた。すでに捜査を始めていたギルダの指示で、オーブリーは目撃者のもとへ、ブースはギルダとステラの描いた絵の場所を探すことになった。
目撃者はサラに部屋を貸していたグレッチェンだった。グレッチェンがサラを最後に見た夜、送ってきた男がサラを脅していたため、グレッチェンは男の車のナンバーを控えていた。
サラを脅していた男は、島でリゾート施設の建設を計画しているアダム・ヒッチコックだった。不動産王の息子であるアダムは大学時代に性的暴行で訴えられ、金で解決した過去があった。ブースがアダムを追求すると、それをギルダが止めた。島の人間であるギルダは「大規模開発を逃すわけにはいかない」と説明した。
祖母の絵を訪ねて
胸の傷から”炭素繊維強化ポリマー”と”鹿肉ジャーキー”の成分が検出され、凶器は狩りの矢で、犯人は射る直前にジャーキーを食べていたことがわかった。
島でハンティング用品を売っているリックの店では購入者の記録は取っておらず、容疑者を絞り込むことはできなかった。しかし、アダムも店の客で、大物狙いの狩りをすることがわかった。
ステラの絵を見たリックが、アンドリーセン家の土地にある入り江だと教えた。祖母の絵の場所を求めサラがアンドリーセン家を訪ねていたことがわかり、アンドリーセン夫人はサラが殺されたと知りショックを受けた。
サラからステラの話を聞いたアンドリーセン夫人は、自分の母とステラが友人だったと思っていたが、実際は姉妹の可能性が高かった。
事件の真相
頬骨の死亡時の骨挫傷がアンドリーセン家の土地全体にある道しるべによるものだと判明し、犯行現場が見つかった。現場に落ちていたジャーキーの袋についた指紋から、ハンティング店のリックの娘キャスリンが逮捕された。
キャスリンは自供したが、ブースもブレナンも納得しなかった。調べ続けたブレナンは、サラについた傷から「犯人はサラの手足を持って崖から放り投げた」と判断し、キャスリンには共犯者がいることがわかった。
調べると、2日前アダムがキャスリンの土地に相場より高い値をつけたことが判明した。キャスリンはアダムをかばったことを認め、真実を話し始めた。
アダムからカリブーを見つけたら新リゾートのガイドにすると言われたキャスリンは、この時期カリブーが現れるアンドリーセンの私有地に入り、事件が起きたのだ。動物と思って殺した女性が前日バーで口説いたサラだと気づいたアダムは自分に疑いがかかるのを恐れ、キャスリンに協力させサラを崖から放り投げたのだった。
バイキングの子孫
捜査の最中、バイキングの遺跡を発見したエジソンは、アンドリーセン家の協力の下、遺跡の発掘をすることが決まった。
そして、遺伝子検査の結果、ステラとアンドリーセン夫人の母が姉妹だと確定し、そのうえバイキングの子孫だと判明した。
別れのとき
ブレナンは父の死の悲しみをブースと分かち合うことができずにいた。そんな時、マックスの訃報を知ったかつての恋人ティム・サリバンがブレナンを訪ねてきた。
ブレナンは、サリバンの前では涙を流し父への思いを話すことができた。ブースに悲しみを見せることができないと動揺するブレナンに、サリバンは「ブースは去らないよ」と慰めた。
葬儀の席で弔辞を読むブレナンは、自分のもとに戻ってきてから父がどんなに自分を愛してくれたかを語り、子供を守ったマックスを戦士だと称えた。
マックスは妻クリスティンの隣で永遠の眠りについた。
おちゃのま感想 ★★★
いつものようにさっぱりと割り切ることができないブレナンの心情を察すると、つらい気持ちになってしまうエピソードでした。
過去にブレナンが付き合った男性は何人かいたけれど、サリバンさんは特別だったんですね~。彼との付き合いで、ブレナンはブースと付き合う心の準備ができたって話でしたが、実際はそこから長ったですよね~(;’∀’)
懐かしい人物との再会は嬉しいものですが、やはりラスに登場して欲しかった気持ちが残りました。
今回、犯人だったけれど見せ場が少なかった嫌なヤツ、アダムを演じてたのは、『リミットレス』の落ちこぼれFBIアイク役のトム・デグナン(Tom Degnan)さんでした。