Episode6 Flat Line
【ざっくりあらすじ】
殺人事件の容疑者セオが人質に刺され、搬送されたクロスタウン病院のERで死亡した。セオの死を“殺し”と指摘する匿名の通報が入り、告発者は「クロスタウン病院は他にも殺している」と訴えた。リジーとディランは引き続き捜査を続けることになった。
不正の隠ぺい
クロスタウン病院の管理責任者のライリーは「令状なしにERの死亡者リストは提出できない」と捜査に協力的ではなかったが、「不正行為の捜査なら協力したい」と申し出たERのウォルターズ医師の発言で、病院がアルバニー看護師を審査していることが判明した。アルバニーはERでセオを担当していた看護師だ。
病院が不正を隠そうとしていると確信したディランは、リジーの「令状を取る間、法が許す範囲で調べて」という指示に従わず、今回もジュリアンに調査を依頼した。セキュリティーが強固な病院の記録を調べるには時間がかかると言われたディランは、以前クロスタウンの不正に触れていたNYレッジャー紙のハッキングを頼んだ。クロスタウンを調べていた記者はレベッカ・ダンマーだった。ディランと会ったレベッカは「この1年で死者が20%も増えている」と教え、情報提供者である誤診の被害者のテイラー夫妻を紹介した。
セオの死因が『モルヒネの過剰投与』だと判明し、ディランはERの死者が増える直前に転勤してきたアルバニーが“死の天使”ではないかと疑った。ERの突然死について聴かれたアルバニーは、問題があるのはスタッフではなく管理者だと訴えた。管理責任者のライリーは「高額の医療保険に入ってない患者は“処置して放り出せ”」と指示しており、抗議したアルバニーは審査の対象になったのだ。アルバニーの「この病院は他にも殺してる」という言葉を聞いたディランは、彼女が告発者だと気が付いた。
犯人の正義
アルバニーが一番の問題だと指摘した『輸液ポンプ』を調べるため、ディランは再びジュリアンに協力を求めた。「不法侵入はダメ」とリジーにクギを刺されているディランは、セオの捜査でリジーが便宜を図った警察バッジを使い堂々と病院へ入った。裏口から招き入れたジュリアンに問題の輸液ポンプを調べてもらった結果、犯人は音でポンプをハッキングしていることが判明した。
ジュリアンが送った称賛のメッセージの罠にかかり、現れた犯人は記者のレベッカだった。病院を憎む人物に扮したリジーは会話を誘導し自白させようとするが、レベッカは用心深い。レベッカがリジーに語った“政治的”という犯行理由はウソだと直感したディランは、レベッカが婚約指輪をしていたことを思い出した。調べると、レベッカの婚約者がクロスタウン病院で亡くなっていた。
警察の追跡を察したレベッカは、復讐を果たすため病院へ向かっていた。追ってきたリジーとディランの姿を見たレベッカは、その場にいたライリーを殺そうとする。リジーは「愛する人を亡くした気持ちはわかる」と話しかけ、ディランも「君は代償を払うが、正義は下せる」と説得した。ディランの「証拠がある」という言葉を信じたレベッカは、ライリーを解放した。
捜査される一方で、病院は示談の手続きを始めた。ジャスに報告書の不備を指摘されたリジーは、ディランがNY市警の“L・ニーダム”として深夜の病院を訪問したことを知った。リジーはディランに渡した“予備のバッジ”を取り上げた。
弁護士アンディ
ランチタイムに公園でトレーニングをしてたリジーは、自称トレーナーのジェフに声をかけられた。ジェフのアドバイスでダンベルを持ち上げたリジーは、後ろに立っていたジェフにそのダンベルをぶつけてしまった。鼻血を出しながらも笑顔のジェフは「これで電話番号を教えてもらえる」とナンパ目的だったと白状し、リジーは自分の名刺を手渡した。
後日、リジーはジェフに“傷害罪”で訴えられた。賠償金を要求されたリジーは、ディランの勧めで元弁護士のアンディに相談した。ジェフを調査したアンディは、義理の兄の弁護士と組んで同じ手口で稼いでいると突き止め、以前勤めていた大手法律事務所の名刺で詐欺師コンビを撃退した。全米トップ10に入る事務所の名は効果てきめんだった。
おちゃのま感想 ★★★
今回、ディランはジュリアンと過ごす時間がかなりあったと思うのですが、チャーリーが内偵されていた密輸についの話題は出なかったです。殺人課内に密輸の共犯がいるらしいということで、わたしはメインの事件よりそっちが気になってるんですけど~。
ディランの頭脳の回転の速さで事件解決へと導くので、どうしても犯人特定から逮捕の流れが雑に感じてしまいます。しかし、そこがこのドラマの捜査の特徴なんですよね~。
若干、消化不良な気持ちもありますが、今回はアンディの見せ場があって楽しめました。アンディが弁護士をやめた理由は何か特別なものがあるのかな?