Episoded5 Cobalt
【ざっくりあらすじ】
軍の施設に連れて行かれたグリゼルダ、ライザ、ニックの事が心配なトラビスたち。オフェリアはフェンスの外で警護する軍に抗議の声をあげ、若い兵士たちの不安を掻き立てた。オフェリアに好意をよせるアンドリューは軍に目をつけられそうになったオフェリアをかばい、逆にオフェリアとダニエルに捕らえられてしまった。一方、トラビスは親交のあるモイヤーズ大尉から情報を得ようとしていた。
ダニエルの拷問
オフェリアとダニエルはアンドリューを捕らえ地下室に監禁した。ふたりは、グリゼルダが連れて行かれた場所を聞き出そうと必死だった。偶然、ダニエルたちの暴走を知ったマディソンは止めようとするが、ダニエルの「政府の車で連れ去られた者は二度と戻って来ない」という言葉を聞き、みて見ぬふりをすることに決めた。
ダニエルはマディソンにオフィリアを見張るように頼み、アンドリューの拷問を始めた。オフェリアは父が恐ろしい拷問技術を持っていることを知らず、ダニエルにアンドリューを任せてしまっていた。
ダニエルはアンドリューに、軍の無線で何度も使われる「コバルト」という言葉の意味を問いただした。
現実を知ったトラビス
モイヤーズにニックたちの移送先を訪ねたトラビスは、情報を得られないばかりか、望みもしない軍の任務に同行させられることになってしまった。
民家にゾンビを発見したモイヤーズは、銃をセットしトラビスに引き金を引くよう命じた。トラビスは射撃は得意じゃないと断り、見かねた兵士が自分が撃つと申し出ても、モイヤーズは頑としてトラビスに撃たせようとした。モイヤーズは、軍に守られ食料も運んでもらい安全に生活を送るトラビスに現実を知らしめようとしていた。
トラビスは銃を構えたが、どうしても引き金が引けない。結局、ゾンビはモイヤーズが撃ち殺した。トラビスは現実の世界を見せつけられ、それまでの楽観的な様子は消えた。
街へ戻る途中、襲撃された他の隊の交信を聞いたモイヤーズは、トラビスを連れたまま援護に向かった。市民の中には軍に反発し、保護されるのを拒否しているグループも存在しているという。
モイヤーズはトラビスを車で待機させ、兵士たちと現場へ乗り込んで行った。銃撃の音を不安げに聞いて待機しているトラビス。モイヤーズの隊は戻ってきたが、当のモイヤーズはおらず、兵士たちはモイヤーズは立ち往生していると言い、助け出すのは不可能だと置き去りにして車を発進させた。
収容施設でのこと
ライザは看護助手として忙しく働いていた。
医療関係者の手は足りず、ライザはニックやグリゼルダの様子もわからないままだった。医療の現場はまさに命がけで、噛み傷ひとつ見逃せば大惨事になると緊迫していた。
ライザはやっとグリゼルダを見つけたが、手術を受けてもグリゼルダの容態は良くならず危険な状態だった。意識のないグリゼルダは意味不明な言葉を繰り返し、そのまま息を引き取った。
ライザとともにグリゼルダを診ていたエクスナー医師は、死んだ人は時間差はあるが必ずよみがえると言い、急いだ様子で家畜用の空気銃をセットした。人のゾンビ化を防ぐには脳に損傷を与えるしかないと説明を聞いたライザは、エクスナーから銃を受け取り、自分の手でグリゼルダを見送った。
ニックは他の移送されてきた人々と檻に入れられ、囚人のような扱いを受けていた。ニックと同じ檻にいる男性は、どこかへ連れて行かれそうになったニックを、兵士にワイロを渡し助けてくれた。なぜ自分を助けたのかと訝るニックに、男性は行動を起こすときに助けろと言い、兵士の数が減ってきたと意味深な内容をつぶやいていた。
ダニエルの拷問を受けたアンドリューは、「コバルト」はロサンゼルスからの撤退開始の指示コードだと話した。撤退するのは軍のみで、市民には人道的な死を選ばせる予定だという。決行の時間は明朝9時だった。
【おちゃのま感想】★★☆☆☆
フェンスの外で街を守る軍も崩壊寸前です。
集められた兵士たちは休む間もなく働いてる様子で、肉体的にも精神的にも限界に達してました。ライザたちのいる施設も、もうギリギリな雰囲気。
トラビスたちの視点では、現実感が薄く切迫した危機感もなくゆっくり進んでいた印象だったのですが、トラビスたちの視点を外れた場所ではすごいスピードで感染が広がり、世界が崩壊寸前なのだとやっと描かれました。
ニックを助けた男性は金持ちそうで、なんでこの収容所に入ったのかわかりませんが、ニックを巻き込み何か企んでそうです。
今回まだまだ平和を満喫してたのは、クリスとアリシア。街に閉じ込められ鬱積したストレスはあるものの、命の危険があるわけではないので、裕福な隣家へ忍び込みドレスを着たり、家にあるものを破壊したりと、ストレス解消に努めてました。この人たち、本当に生き延びられるのかと非常に不安。