Episode9~16
【ざっくりあらすじ】
ジョンとジューン(ナオミの本名)はチャーリーとともに廃車で暮らし、アリシアたちは豪邸に住み始めた。アルの装甲車でバージニアへ戻ることにしたモーガンはジョンやアリシアたちを誘うが、応じる者はいなかった。
再出発
家族や仲間を失ったアリシアたちは現実と向き合えずにいた。ビクターは酒浸りの日々を送り、ルシアナはショックから立ち直れず、アリシアは母のようになることに執着している。
ジョンたちと暮らし始めたチャーリーは殻に閉じこもり、話すことをやめてしまった。ジョンはジューンとチャーリーを連れて以前住んでいた小屋へ戻ろうと考え、ジューンは“本当の自分”をジョンに見せることに不安を感じている。
過去を背負いながら前へ進み始めた頃、ハリケーンが襲い、それぞれ散り散りになってしまった。
ハリケーン
川を調べるため上流に向かったジューンとアルは戻れなくなり、姿を消したチャーリーの捜索に出たジョンとビクターは洪水でできた川に車を流され対岸に孤立した。
嵐から避難した家で再会したアリシアとチャーリーは、浸水する地下室で生死をともにしたことで仲間になった。母のようになりたいアリシアはチャーリーを憎みながらも殺せなかったのだ。
『ご自由にどうぞ。この先で会おう』というメッセージ付きの物資を積んだトラックの荷台で嵐をやり過ごしたモーガンはいつしか寝てしまい、気づくとミシシッピにいた。
善意の箱
モーガンをミシシッピまで運んだのは、サラとウェンデルのふたりだった。ふたりはトラックに積んだ物資を配っていると説明したが、真実は盗んだトラックに偶然モーガンが乗っていたのだ。その後、サラたちにビール醸造道具一式を盗まれた「未来のためにビールを造っている」というジムも加わり、モーガンはハリケーンに襲われたテキサスの仲間を救出し、みんなを連れてバージニアへ戻ることに決めた。
まず孤立状態に陥っていたジューンとアルがモーガンたちと合流した。そして、「物資を入れた箱を置くな」と忠告するマーサという女が現れる。誰も助けてくれず夫を亡くしたマーサは、物資を道端に置くグループを一人ずつ殺している人物だった。
「箱は人を弱くする」と言うマーサの忠告に背き、モーガンは物資を入れた箱を道端に置き、そこに「チャンネル4で待っている」とメッセージを残した。
物資を入れた箱のおかげで、ルシアナが見つかった。ハリケーンでひとりになったルシアナは重傷を負ったクレイトンと知り合い、「ビールを飲みたい」というクレイトンの最期を望みをかなえるためビールを探し、箱を見つけたのだ。ビールを飲んだクレイトンはルシアナに日誌を託した。それはクレイトンが仲間たちと道端へ物資を置いた“ポーラーベア”の記録だった。
モーガンの仲間
アルの装甲車を手に入れたマーサは、モーガンたちのトラックを破壊した。徒歩で逃げるモーガンたちにゾンビの群れが迫る。モーガンは見つけた病院へ避難を決めた。ウェンデルの車いすを確保し、人心地付けたものの、結果的に病院に閉じ込められてしまった。
病院内にいるゾンビを避け、モーガンは上へ逃げる指示を出した。エレベーターを動かすため残ったアルとはぐれ、ジムがゾンビに噛まれてしまう。自分の選択で犠牲者を出したモーガンはみんなを率いる重圧に苦しんだ。
諦めかけていたモーガンを立ち直らせたのは、無線に届いたアリシアの声だった。いったんは仲間を捜すことを諦めたアリシアは、洪水でできた川の向こう岸に孤立したジョンとビクターを偶然発見していた。「ふたりを助けたらそっちへ行くから待ってて」というアリシアに、モーガンは励まされた。
自らを犠牲にしたモーガンは仲間を病院から脱出させた。モーガンにとってそれは“償い”だったが、脱出したジューンたちはモーガンを見捨てなかった。マーサから装甲車を取り戻したアリシアや、ジョンやビクターもいる。ジューンたちは見つけたはしご車で病院の屋上に取り残されたモーガンを救出した。
モーガンを救出したものの、はしご車の音で集まったゾンビに囲まれてしまう。窮地の仲間を救ったのは、意味ある“死”を選択したジムだった。
誰かのために
マーサは捕らえたアルに「今度会ったときは、もっと強くなっている」というモーガンへのビデオメッセージを託した。かつての自分のように混乱状態にいるマーサを助けたいモーガンは、ひとりでマーサを捜すつもりだ。モーガンを止められないジョンは「2日後に休憩所で会おう」と期限を決め、モーガンを行かせた。
モーガンの呼びかけに応じたマーサが指定した場所には変異したジムがいた。倒れたマーサを救助したモーガンは、仲間が待つミシシッピの休憩所へ向かう。一方、先に休憩所へ着いたジョンたちはマーサが毒を仕込んだペットボトルの水を飲んでしまった。
無線から助けを求める仲間の声を聞いたモーガンに、マーサは「殺すか殺されるかだ」と迫る。マーサが休憩所の水に不凍液を混ぜたと知っても、モーガンはマーサを殺せない。マーサを壊れた車に手錠で繋いだモーガンは「君を殺さないし、君にも誰も殺させない」と告げ、負傷した足を引きずりながら仲間のもとへ向かった。
モーガンが休憩所へ着くと、息も絶え絶えな仲間たちが迎えた。ジューンに不凍液の解毒剤はアルコールかと確認したモーガンは、トラックに積んだジムのビールをみんなに与えた。徒歩で休憩所を目指したモーガンは、途中ジムのビールを積んだトラックを見つけたのだ。
仲間を助けたモーガンがマーサのもとへ戻ると、すでにマーサは変異していた。モーガンは、マーサのような人を助けるためにもクレイトンがしていた物資を配る“ポーラーベア”の活動を引き継ぐ決心をした。
ルシアナがクレイトンから譲られた日誌に書かれた“ポーラーベア”の始まりの地はデニム工場だった。アリシアは、物資を配るだけじゃなく、ママみたいに共同体を作ろうと提案し、モーガンたちは新たな場所で人助けを開始した。
おちゃのま感想
やはり、中心はモーガンになりましたね~。
序盤、ハリケーンのせいでメンバーがバラバラになり、本家TWDのように平行する形でじりじりと先へ進まない展開になるのかと不安になりましたが、そんなことはありませんでした。よかった~。
新たな登場人物も加わり、メンバーを一新したシーズンでしたよね。『12モンキーズ』が好きだったわたしはジム役のアーロン・スタンフォードさんを楽しみにしてたんですが、早々に退場となりました。生き延びてほしかったです。
それぞれ“償う”ものを背負い、仲間になったこのメンバーでシーズン5へ続きます。死のシーンがなかったマディソンあたりは、「実は生きてた!」みたいなサプライズがあるといいな~と、かすかな希望を抱いてます。死んだと思ってたダニエルの例もあることだし。
人を殺さず、正しく生きたいモーガンは仲間を守ることができるでしょうか。次シーズンにはTWDのドワイトの参加が決まってるので、敵ではなく仲間として登場してくれることを期待してます。