Episode9 On the Scent
【ざっくりあらすじ】
金属造形作家のキャロライン・ギブスが殺害された現場から、未解決の連続殺人犯『ブルックリンのゴースト』のDNAが検出される。『ブルックリンのゴースト』は2000年から4人を殺していたが、犯行にパターンはなく、この10年は活動していない。
被害者の裏稼業
15年前、娘を“ゴースト”に殺された父親から話を聞いたシャーロックはDNAキットの汚染に気づく。調べると、当時のDNAキットの梱包担当者とゴーストのDNAが一致し、連続殺人犯『ブルックリンのゴースト』は存在しないと判明する。10年ぶりに“ゴースト”のDNAが検出された理由は、管理職に昇進していた担当者が病気の同僚の代わりに梱包作業をしたためだった。
“ブルックリンのゴースト”事件の再捜査が決まる一方で、キャロラインの事件はキャロラインと大ゲンカしていたライバル芸術家メイフィールドに疑いがかかる。キャロインが殺されたことも知らなかったメイフィールドは、大ゲンカは来年一緒に開く展覧会の宣伝だったと説明し、“怪しい男”の動画を見せる。キャロラインの隣人ベンジャミンが怒鳴りこんできた際、偶然居合わせたメイフィールドは動画を撮影していたのだ。
メイフィールドが記憶していた“浮気”という言葉から、キャロラインとベンジャミンの関係が疑われるが、キャロラインの浮気相手はベンジャミンの妻ダイアナだった。事情を聴かれたベンジャミンは「近所全員がキャロラインには迷惑していた」と言い、売人だから殺されたと推理を語る。ベンジャミンが疑っていた通り、キャロラインの自宅の本の中に売人を示す量のマリファナが見つかった。
盗まれた元警察犬
キャロラインの浮気相手のダイアナは、殺害時刻以降に飼い犬のオリーを連れたキャロラインを目撃していた。犯人がキャロラインに変装していたとわかり、犯行の目的は犬のオリーだと特定される。犯人が盗んだオリーは引退した優秀なマリファナ専門の警察犬だったのだ。
キャロラインにマリファナを供給していたメキシコ系ギャングのNY支部のボス、エンリケ・ルイスに疑いがかかり、エンリケの弁護士オリベラは強気な態度で令状を求める。令状を取れるほどの証拠もない中、警備員が襲われた操車場でオリーが見つかる。捜査のため停車している貨物列車は、エンリケのオフィスでジョーンが密かに撮影した場外馬券売り場のオッズから判明したマリファナの出荷情報の列車だ。貨車を調べたシャーロックは、100万ドル相当のマリファナが盗まれたと断言する。犯人の目的は、オリーを使って移送中のマリファナを盗むことだったのだ。
犯人逮捕
ダイアナが犯人をキャロラインと見間違えたことから、ジョーンはキャロラインと背格好が似ている弁護士のオリベラを疑う。一方、オリベラの写真を見たシャーロックは、背景に写りこんだ本棚に注目する。その本棚は、犬の噛み傷で治療を受けた人たちを訪ねた際、ベルが携帯泥棒で逮捕したファウラーの家で見たものだった。
ファウラーはオリベラの実弟だった。弟にかけられた容疑を知ったオリベラは捜査に協力した。姉のオフィスでマリファナの出荷情報を知ったファウラーは、姉から聞いた売人のキャロラインが飼っている元警察犬を利用する手を思いついたのだ。ファウラーが準備していた事件当夜のアリバイも崩れ、自宅に隠したマリファナをオリーに発見されたファウラーは逮捕された。
秘密
オーディンが黒幕だと思われる“処刑殺人”を見つけたジョーンは、事件を担当するフェニックスの刑事に連絡を入れる。NSAのマクナリーとオーディンが手を組んでいることを隠しているシャーロックは「捜査はNSAに任せろ」と止め、事件はマクナリーに伝えると嘘をつく。しかし、ジョーンに嘘は突き通せない。マクナリーに脅迫されたと打ち明けたシャーロックは、グレグソン銃撃事件の真相を秘密にする苦しみを吐露し、極秘にMI6と接触していると明かした。
ジョーンがフェニックスの事件に探りを入れたと報告されたオーディンは、自ら対処すると返事した。
おちゃのま感想
二転三転とする事件で面白かったです。
転職しないのだろうかと気になるベルも、嬉々として捜査してるように感じました。警部も戻り、シャーロックやジョーンと捜査するベルの充足感が伝わってきます。
ファイナルシーズンの残りも少なくなり、オーディンとの対決も近そうですね!ジョーンは、ずっとオーディンが関わる事件を探してたのかな。オーディンに気づかれず調査するのは至難の業だと思うだけに、ジョーンが狙われないかと心配になります。
シャーロックが密かに接触しているMI6は期待していいの?自分の手を汚してないオーディンを追い詰める方法は、手先にされたミアーズあたりの供述がないと難しそう。