Episode10 The Cold War
【ざっくりあらすじ】
リースが今回の対象者レイチェル・ファローを監視していると、レイチェルの前にサマリタンの手下ランバートが現れた。ランバートは夫のDVから助けるとレイチェルに話しかけ、サマリタンが夫のインスリンポンプをハッキングし、誤操作で夫を殺してしまった。サマリタンに身分を特定されたショウは、地下基地で待機する事になり、みんなを守る為に不満をもらしつつ耐えていた。
サマリタンの目的
サマリタンはマシンのように人助けを始め、地下鉄やバスの交通機関も時間通り運行させ、市を制御し始めた。
ルートはサマリタンの目的はマシンとの接触ではないかと言うが、フィンチは人工知能同士は普通お互いの接触を避けるはずだと指摘し、サマリタンの計画は我々の想像を超えていると懸念の表情を浮かべている。
サマリタンのおかげで殺人事件はなくなり、サマリタンの通報で逮捕された犯罪者たちで留置所は満杯状態になった。 いつものように対象者を監視しているリースも、対象者が加害者だと気付くと同時にSWATが突入してきて出る幕はない。サマリタンはマシンのように犯罪を未然に防ぎ、その力を見せつけていた。
マシンの決断
マシンの指定した場所にルートが向かうと、そこにランバートが現れた。ランバートもまたサマリタンからの伝言を持ってその場所へ来ていた。サマリタンは直接の話し合いをマシンに求め、会談の場所を指定した。ランバートは「和平会談」だとうそぶくが、ルートはきっぱりと断った。
ルート(マシン)に断れたサマリタンは、一転、市を犯罪の街へ変えて見せた。市内の至る所で銃撃が起き、マシンが知らせる対象者も増えた。サマリタンの妨害も始まり、リースひとりでは対処できずフィンチも対象者のもとへ向かっている。街の犯罪率は前日より50%も増加し、交通網も大混乱に陥っていた。フィンチたちも警察も後手に回り、犯罪を未然に防ぐことはできない。
ルートはサマリタンの要望に応じ対話するとフィンチに告げた。フィンチは交渉決裂した場合は、もっと悲惨な状況になると反対するが、マシン自身も選択の余地はないと判断し、ルートを使いサマリタンと接触すると知らせてきた。
宣戦布告
サマリタンがマシンとの会談に指定した場所は郊外(ニューロシェル)の小学校だった。そこでルートを迎えたサマリタンの手下は、まだあどけなさの残る少年ガブリエルだ。サマリタンの意のままに発言するガブリエルは臆するところなく自信に満ちている。
サマリタンがマシンとの会話を望んだのは、宣戦布告する為だった。投降しなければ、マシンチームで動くフィンチたちを殺すと脅すガブリエル。マシンはサマリタンに存在してはならないと忠告するが、サマリタンは完全な監視社会を作り人間を意のままに操ると宣言した。モラルコードがあるマシンは、この世界は人間のものとサマリタンに話すが、サマリタンは“神”の存在になるつもりで、マシンの意見を聞くつもりはない。
地下基地で荒れる市内のニュースを見ていたショウは、ベアに「すぐ戻る」と告げ、外へ出て行った。 サマリタンとの会談を終わらせたルートは、マシンの指示でウォール街へ向かっていた。 サマリタンは市場を崩落させ、経済への攻撃を開始した。
おちゃのま感想
会談に応じたマシンですが、サマリタンは交渉するつもりはなく宣戦布告しただけでした。 モラルコードがあるマシンの痛いところをついてくるサマリタン。フィンチたちを守るか、自分を犠牲にするか。その発想はサマリタン自身の発想って事なんでしょうねー。人間的だけど。
この人工知能同士の会談。 実際に会って話をするのは、サマリタンの代弁者ガブリエルとルート・・・なのですが、ガブリエルが空恐ろしく感じる演技を見せ、なかなかぞぞ~とするシーンでした。少年相手に、いつも確信に満ちているルートが怯えるような表情を見せてました。
今回グリアの経歴を知るシーンもあったのですが、今となってはそんな事はどうでもいい・・・と思ってしまった。爺様グリアにどんな過去があろうとも、サマリタンは自分の意志で世界を支配しようとしているので。
爺様グリアを描くなら、ルートやショウや、リースやファスコや、フィンチやベア・・・を描いて下さい・・・な気持ちです。爺様グリアの過去がこの先何か関係してくるなら別ですけど。
ショウが特定され、マシン対サマリタンの全面戦争突入か・・・という重要なターニングポイントだと思うので、ここは過去のシーンより現在に重点を置いて加速するような展開にして欲しかった・・・かな。