Episode12 Reichenbach Falls
【ざっくりあらすじ】
オーディンはモーランドだけでなく、警察に証言するはずだったアニーも始末した。オーディンの処刑組織の素人刺客がモーランドの護衛を出し抜けるとは考えられず、シャーロックたちはオーディンがプロの殺し屋を雇ったと確信する。
車爆弾
モーランドの遺体は盗難車の助手席で発見された。発見を促すよう開けられていたドアを見たシャーロックは細工に気付く。シャーロックの指示で作業中だった鑑識が下がると同時に車が爆破された。オーディンは現場に来たシャーロックとジョーンを殺すつもりだったのだ。
爆破現場から回収されたモーランドの腕時計の部品を見たシャーロックは、爆弾を仕込んだ者が安物の腕時計とモーランドの高級アンティーク時計をすり替えたと気づく。高級時計の公認修理業者を訪ねたベルは、モーランドの時計を持ち込んだ男の情報を入手する。男の義理の弟、元レンジャー部隊で民間軍事会社の傭兵、ジェイコブ・ウェッブが“殺し屋”だと特定した警察はウェッブの自宅に機動隊を送り込むが、ウェッブはすでに殺された後だった。
殺し屋を殺した男
ウェッブの遺体は自宅敷地にある石窯から見つかった。石窯には3人の遺体があり、他のふたりの身元は、ウェッブと同じく元軍人のアンダース・カシャフとマーティン・スタールだと特定され、3人とも処刑スタイルで殺されていた。ウェッブが3人を連れて戻ったという目撃情報から、仲間の殺し屋が3人を始末したと判明した。
ウェッブたち3人は、破産した『アグリアノス社』の傭兵だった。元石油王ウェンツに雇われたアグリアノスはナイジェリアでの作戦で大勢の死者を出し、裁判になった。その裁判前にアグリアノスが記録を破棄したため、傭兵たちを突き止める手掛かりはなかった。
ガンで余命1か月と言うウェンツを説得し、傭兵の名前を聞き出したジョーンは、バーレーン政府に国防相暗殺で疑われたことのある元モサドのリーヴァイ・チェイトに目をつける。“要人警護”が建前だったその任務には、殺されたウェッブやカシャフも参加していた。
チェイトの記録はどこにもなく、唯一名前がヒットしたのは“狩りの掲示板”の写真だった。シャーロックとジョーンは、かつてチェイトを雇ったウェンツに写真を確認してもらう。化学療法中のウェンツを訪ねたシャーロックは、ウェンツが隠そうとした腕にあるまだ新しい火傷の痕に気づく。殺し屋3人の殺害を見抜かれたウェンツは弁護士を要求した。
シャーロックの覚悟
検事は末期ガンで弁護団がつくウェンツの起訴はできないと判断し、市警のメールを監視しているオーディンは捜査の打ち切りを確信する。小休止していた処刑殺人の再開を指示するオーディンに、マクナリーから呼び出しが入る。NSAがアクセスできる全ネットの情報をマクナリーに要求していたオーディンは疑うことなく指定された橋へ向かうが、待っていたのは銃を持つシャーロックだった。最後通告するためマクナリーと会った際、シャーロックはマクナリーの携帯のクローンを作っていたのだ。
シャーロックが最後の戦いをオーディンに挑む一方で、ジョーンは「シャーロックが“過ち”を犯そうとしている」とグレグソンとベルに知らせる。橋に到着したグレグソンが封鎖を指示する中、発砲音が響く。駆け付けたグレグソンたちの前に現れたオーディンは「仕方なかった」と言い、銃を手放す。オーディンはその場で逮捕され、冷たい川に落ちたシャーロックは見つからなかった。
グレグソンはオーディンを第1級殺人で起訴すると決める。殺人で有罪にできないとしても、裁判になれば、自社のネットワークを使ったオーディンの処刑殺人のすべてが暴かれることになる。一方、ベルはシャーロックがオーディンに復讐した可能性を疑っていた。
別の名前、別の場所で、シャーロックは生きていた。自分のすべきことはオーディンに“シャーロック・ホームズ”を殺させることだと考えたシャーロックは、自分の殺害計画を実行したのだ。
おちゃのま感想
えー!
オーディンの件はこれで決着がついたということでしょうか…。次回の予告が「3年後…」っ…!Σ( ̄ロ ̄lll)
次回予告の衝撃はひとまず忘れて、今回の感想です。
オーディンを逮捕するためのシャーロックの“殺害計画”ですが、シャーロックはかなり前から考えていたってことなんでしょうね。あの豪華なイタリアの家を見ると、資金も準備してたみたいだし。人生を手放す覚悟ができなかったことで、父を亡くしたシャーロックはどれほど自分を責めたんでしょう(涙)
厳しい決断をしたシャーロックと、それを支えたジョーンの気持ちなど、考えると胸が苦しくなります。…が!次回はいよいよ最終話です。希望としては、保安局へ転職したベルの活躍をみんなで喜ぶシーンとか、明るい兆しを見せてほしいです。