Episode3 Render, and Then Seize Her
【ざっくりあらすじ】
ヌーディストキャンプ場の常連客ケネスが射殺され、キャンプ場のオーナーは「犯人は先週誘拐されたベス・ストーンの誘拐犯だ」と話した。ケネスは改装中の小屋に居るベス・ストーンを携帯で撮影し、オーナーに動画を送っていたのだ。
不審な夫
ベスと夫のアーロンが経営するポストプロダクションは破産しており、アーロンは「仕事をして家に帰るだけの平凡な暮らしで、敵はいない」と話した。
防犯カメラに録画されたベス誘拐時の映像を確認したジョーンは、犯人の車のルーフにある溶接箇所に気がついた。「元々は報道車」というジョーンの指摘から車を捜すと、燃やされたバンが見つかった。放置されていた燃えた携帯のSIMから、犯人が誘拐の翌日3回もアーロンへ電話していたことが判明した。
犯人から連絡はないと嘘をついていたアーロンは「警察に頼れば命はないと脅された」と説明した。時間がたつほど生存の可能性は低くなるといわれても、アーロンは「まだ要求応える時間はある」と言い、頑なに協力を拒んだ。
アーロンが最近離婚弁護士に相談していたとわかり、シャーロックはアーロンの部下のデニス・カリグから情報を得ようとした。しかし、デニスは届いたばかりのストーン夫妻の結婚10周年パーティの招待状をシャーロックに見せ、アーロンを疑うシャーロックに「アーロンはベスのためなら何でもやる」と反論した。
30年前の殺人事件
スタジオを借りているCM制作者の話から、アーロンが30年前のホームビデオの背景に映りこんでいた男性が刺殺されるフィルムで誰かを脅迫しようとしていたことがわかった。
ビデオに写っている犯人の男はディナシオ家のボスの甥であるピーター・ディナシオで、殺されたのはマフィアと対立していた労働組合のリーダーのレイサムだった。1987年に姿を消したレイサムの骨が2年後組合事務所の外で見つかり、事件は未解決のままだった。
容疑者になったピーターは「レイサム殺害の映像はアーロンとデニスが出資を募るために作ったデモテープ」と面白そうに説明し、証拠を見せた。
誘拐の目的
ピーターが「莫大な金になる」と評価したソフトの開発者はデニスだったが、ストーン社の雇用契約書では「従業員の制作物は雇用者が所有する」と明記されていた。
デニスを調べたシャーロックは、ベスが居た小屋で流れている音楽はデニスがネットでシェアしている曲だとつきとめ、ジョーンは防犯カメラの誘拐犯とデニスの肩の特徴が一致すると気がついた。
デニスが逮捕されると、ヌーディスト村近くのレストランでベスが保護された。ベスは誘拐犯はパキスタン系の男2人組だと話し、犯人が外へ出た隙に脱出したと説明した。ベスが解放されたことで、アーロンは300万ドル要求されていたことを打ち明けた。
ベスの説明を聞いていたシャーロックは、誘拐はベスとデニスの狂言だと見抜き、ベスの嘘を立証した。ベスは「小屋に監禁された後、夜中にテントに移された」と話していたが、胸には消えかけの日焼けのあとがあった。
「デニスが開発したソフトの金を手に入れるため、誘拐でアーロンに罪悪感を与え、婚前契約の失効前に離婚しずらくなる状況を作った」と真相をつかれたベスは取引に応じ、デニスが共犯だと供述した。
グレグソンとペイジ
グレグソン警部の恋人ペイジは通院している病院スタッフの不正を疑い、シャーロックに調査を依頼した。病院に侵入し全患者の保険情報を入手したシャーロックは事務スタッフの不正を暴くと同時に、ペイジが破産寸前だと知ってしまった。多発性硬化症のペイジには高額な薬が必要で、経済的に苦しい状況になっていたのだ。
ペイジを案じるシャーロックは、グレグソンにペイジとの結婚を勧めた。「今週中に申請すればペイジの治療費は市の保険でカバーできる」とシャーロックは力説したが、すでにグレグソンはペイジに結婚を断られていた。
グレグソンはペイジとの結婚を希望していると知ったシャーロックはペイジを説得し、指輪まで準備した。グレグソンはシャーロックの気持ちを無駄にせず、自分を待つペイジのもとへ向かった。
おちゃのま感想 ★★★★
グレグソン警部とペイジのその後が描かれました。
このふたりのシーンは雰囲気だけで互いを思う気持ちが伝わり、とても自然だな~と感じます。お似合いのふたりですね( *´艸`)
今回は、居ても立ってもいられずお節介を焼くシャーロックが見どころでした。シャーロックが他人の恋愛や結婚にクビをつっこむのは、珍しいことですよね~。皮肉ることはあるとしても・・・。
シャーロックとグレグソンは一線を画した関係に見えるけど、今回のエピソードでは根底にある信頼の深さを感じさせられました。
病気という辛い現実はありますが、ペイジにはまた登場してグレグソンと仲の良いところを見せて欲しいです。