Episode15 Wrong Side of the Road
【ざっくりあらすじ】
ロンドン時代の仕事仲間サイ・ダーニングの葬儀に参列したシャーロックにキティから連絡が入った。サイは自然死とされていたが、キティはロンドンで逮捕したイーライ・コータイトが殺したと考えていた。キティの推理が正しければ、コータイトの次の標的はキティ自身とシャーロックだった。
ロンドンの事件
キティが犯人と考えるコータイトはNYの債権トレーダーだ。
3年半前、コータイトはロンドン出張中に飲酒運転でジョギング中の女性をひき殺し、当時シャーロックの見習いだったキティが証拠を見つけ、シャーロックとともに法廷で証言をしていた。被害者がロンドン爆破テロの被害者で奇跡的に回復した女性だったこともあり、捜査は世間の注目を集めた。有罪になりロンドンで服役したコータイトは、刑務所内で下半身不随になる暴行を受けたのだった。
コータイト出所後、まずコータイトの弁護人が自殺し、その数週間後に裁判長が事故死した。今回死んだサイで関係者の死は3人目だった。関連性はないように思えるが、キティはコータイトが関わっていると確信していた。シャーロックもキティの推理を認め、車椅子生活のコータイトは実行犯を雇っていると考えた。
燃やされた遺体
サイの死因を確かめるためには遺体を調べるしかなかったが、何者かがサイの墓を掘り、遺体は燃やされてしまった。シャーロックは墓地に置かれているショベルカーから抜けたての白人の毛髪を採取した。墓地の管理人はラオス出身者のため、白人の毛髪は犯人への手がかりだった。
毛髪から推測できる犯人像を聞いたサイの妻は、夫が亡くなった日それらしき男を見ていたことを思い出した。妻の話す男の特徴を聞いたシャーロックは、会員制クラブに居るコータイトを訪ねた際、自分もその男を見ていることに気が付いた。
シャーロックが描いた似顔絵の男がサイを検視したウィルカーソンを訪ねたことが判明した。ウィルカーソンはサイの死に不自然な点はないと判断し、毒物検査をしていなかった。検視の写真を見たジョーンが右足の指の間にある皮下注射痕を指摘しても、ウィルカーソンは「ノミの刺し痕」と応えた。
ウィルカーソンは似顔絵の男と会ったことを認めず、コータイトのことも知らないと主張した。口座を調べると告げられてもウィルカーソンは平然としていたが、ケイマン諸島の銀行から5万ドルの送金を受けた記録が見つかった。
似顔絵の男
「黒幕が分かった」と言い、シャーロックをクラブへ呼び出したコータイトが自宅マンションから転落死した。自殺か他殺か判断できない状況だったが、死の直前コータイトと電話で話したシャーロックは他殺だと確信し、コータイトも一連の殺人事件の被害者だと考えた。
シャーロックたちが自宅へ戻ると、物々しい捜査が行われていた。直観で「黒幕の男の仕業だ」と感じたシャーロックは、ジョーンにキティを安全な場所へ連れて行かせ、自宅へ向かった。
シャーロック宅を調べていたのは、あの似顔絵の男だった。男は「国防情報局のゲッパート」と名乗り、シャーロックを逮捕した。
キティの報告
キティが殺そうとしたデル・グルーナーの件は、グルーナーがキティとの関わりを暴かれることを恐れ口を閉ざしたため、キティがNYで逮捕される心配はなかった。突然姿を消すしかなかったキティはグレグソンに手紙で謝罪し、グレグソンもキティを許していた。キティと再会したグレグソンは、温かくキティを歓迎した。
キティはシャーロック宅へ滞在せず、何か隠し事がある様子だ。キティの様子が気になるジョーンはキティの滞在先へ侵入し、キティの部屋にいた女性に襲われてしまった。
慌てて戻ってきたキティが女性を止め、事情を説明した。女性はマーガレットという、キティが信頼するベビーシッターだった。キティはロンドンで子供を出産していたのだ。
キティは息子アーチーをジョーンに紹介し、アーチーの父親とは別れたけど息子のことでは協力してくれると事情を説明した。キティは、この事件が解決すれば探偵業を辞めると決めていた。自分に手を差し伸べてくれたシャーロックのことを思うと、キティは息子の報告ができずにいたのだった。
おちゃのま感想 ★★★★
シャーロックは怪しいゲッパートとやらに逮捕され、事件は次回へ続いてしまったけど、キティの再登場に心躍りました~(≧▽≦)
恋人とはうまくいかなかったかも知れないけど、母になったキティにすがすがしさを感じ、嬉しくなりました。
アーチーと対面したときのシャーロックは固まってましたね~。さすがのシャーロックも予想できないことだったんでしょうね~。
今回の事件の真相は全く見えませんが、容疑も教えられず逮捕されたシャーロックを救う方法はあるのでしょうか。知り合い総動員での救出を期待してます!