Episode21 Marvin Gerard (No. 80): Conclusion Pt. 1
スナイパーに狙われた姉ミアースの姿にショックを受け倒れたウィーチャは昏睡状態に陥った。妹と故郷へ戻ると言うミアースに従いたい気持ちはあっても、レッドは全面戦争を宣言したマーヴィンを許せない。
戦いのはじまり
無実の証明にマーヴィン逮捕が必須のクーパーはレッドに情報の共有を求めるが、帝国のすべてを知るマーヴィンを逮捕させるわけにいかないレッドは“アグネスのため”と言われても応じない。一方、組織で最も信頼するマーヴィンに裏切られたレッドを案じるデンベは「マーヴィンを殺す手助けはしない」とクーパーに約束し、友人としてレッドのもとへ戻る。
リズに残した動画で学んだマーヴィンと戦うため、異例の手段を考えたレッドはマーヴィンが存在を知らない狩猟用ロッジに仲間を集め、結束を呼びかける。しかし、戦争を予期していたマーヴィンは、あらゆる場所に盗聴器や発信器を仕込んでいた。マーヴィンが雇った傭兵軍団に襲撃されたレッドは窮地に陥った。
かろうじて食料庫へ逃げ込んだレッドを支えるデンベは、せめてもの慰めの言葉をかける。ふたりが覚悟を決める中、救助要請を求めるレッドの無線を聞いたトラック運転手の知らせを受けたレスラー率いるSWATチームが現れる。
レッド、マーヴィン、クーパー
マーヴィン探しを急ぐレッドは、レスラーがロッジで捕らえた襲撃犯の男を手がかりにする。男は口を割らなかったが、男の特徴を聞いたレッドは、傭兵軍団のボスは元ノルウェー特殊部隊MJKの士官ヘンリック・フィスカーだと特定する。救出のお礼として“フィスカー”の名だけクーパーに教えたレッドは、チームより先にフィスカーを捕らえ、拷問でマーヴィンと会う場所を聞き出した。
マーヴィンが仕込んだ盗聴器を利用したレッドはマーヴィンが現れる空港に先回りし、勝った気でいるマーヴィンに不意打ちする。レッドとマーヴィンが対峙する中、空港に警報が鳴り響く。警報は、レッドを裏切らない方法でデンベが残したヒントからマーヴィンの居場所を特定したクーパーの策だった。避難する人々に紛れたマーヴィンは姿を消し、マーヴィンを取り逃がしたレッドはFBIのチームと決別する。
悪の企て
リズを死に追いやる計画は、リズを後継者にしたレッドの決断に激怒したマーヴィンと、マーヴィンの愚痴を聞いていたラクロイふたりが考えたものだった。
「全身全霊捧げて見返りはゼロだ」と嘆くマーヴィンはハーバード時代にしていた『1人が出したクレイジーな犯罪アイデアを全員で完全犯罪に仕上げるゲーム』を思い出し、ラクロイが薬のカプセル型発信器でリズを追跡するアイデアを出し、ふたりはリズ暗殺計画を練った。
計画通り、敵であるヴァンダイクにリズを殺させたマーヴィンは、ショックから姿を消したレッドに代わり帝国を牛耳るようになるが、レッドの帰還で事情が変わる。リズの死に執着するレッドを見たマーヴィンは、再びラクロイと共に、レッドお抱えのFBIチームを自分の道具にするためクーパーを罠にハメる計画を企てたのだ。
おちゃのま感想
キャプランのときもそうだったけど、側近が敵にまわる展開はワクワクよりも残念な気持ちが大きいです。殺すか死ぬかの2択しかないなんて。レッドがリズを殺したマーヴィンと和解なんて、あり得ないですもんね。
マーヴィンなりの言い分を聞いていると、マーヴィンはレッドを家族のように思ってたけど、レッドにとっては側近のひとりだったのかな?と感じます。その気持ちのズレが、リズの死という悲劇に繋がった原因のように思えてなりません。
とはいえ、マーヴィンとラクロイがリズ暗殺を企てる過去シーンを観ると、同情の気持ちも湧いてきません。ラクロイを殺したことで、マーヴィンの邪悪さは証明されてますよね。