ブラックリスト 7 第10話「カタリーナ・ロストヴァ」【あらすじ感想】

手がかり

リズのアパートの前にいるはずの護衛はおらず、道路には血痕が落ちている。パクがアパートの住人に聞き込みをするが、友人のリズを心配するカタリーナの演技は完璧だった。

イリヤから情報を聞き出したいカタリーナは記憶にアクセスすると気づいたレッドは、最厳重警備の刑務所で服役中の“記憶の専門家”クリロフとの面会を希望する。1日23時間独房生活のクリロフと逃亡犯のレッドを会わせるため、以前クリロフに記憶を操作されたレスラー自らクリロフを移送する。恨みを買うレッドとレスラーに脅されたクリロフの協力で、カタリーナが雇った男はクリロフの商売敵のスコヴィッチで、仕事を仲介した人物は“バーディ・チェルノフ”だと判明する。

“バーディ・チェルノフ”の名に聞き覚えのあるアラムは、エロリーに誘われて忍び込んだ結婚パーティーで聞いた名前だと思い出す。エロディーが盗んだ“ブルーム”の名札をつけたアラムに「チェルノフは別名を使っている」と声をかけた男が渡したメモには『グレゴリー・フリン』という名が書かれていた。

レッドの隣でやり取りを聞いていたパクは“グレゴリー・フリン”の名に驚く。“グレゴリー・フリン”はリズの部屋のはす向かいの住人が名乗った名前だった。

母と娘

レッドたちが手がかりを追っている頃、リズは“マディの部屋”に監禁されていた。アグネスをリズの友人宅へ預けたカタリーナは母として娘のリズと向き合った。カタリーナは身分を偽り接触した言い訳をし、おびえて生きるのをやめたいだけと説明する。

レッドを家族と呼ぶリズに拒絶されたカタリーナは、隣の部屋でスコヴィッチの尋問を受けるイリヤを見せ、ドムが語らなかった事実を教える。レッドの正体はイリヤだと嘘をついただけでなく、ドムが孫の自分を守るため娘のカタリーナを暗殺しようとしたと知ったリズはショックを受ける。

ドムの計画で夫を亡くした後、人生をやり直したカタリーナが再び追われることになった原因はリズだった。母“カタリーナ・ロストヴァ”を捜した自分が母を危険にさらしたと知ったリズはカタリーナを信じ、逃亡を手助けした。

信じる相手

レッドはFBIより先にイリヤを保護できるよう手配した。アパート近くでイリヤ救出を見届けたレッドの前を、盗んだ車を運転するカタリーナが通り過ぎる。気づかれないよう追跡したレッドは、賞金稼ぎのカザンジャン兄弟に射殺されるカタリーナを目撃した。

作戦部に戻ったリズは、「“パリの女”は君の母か？」とクーパーに質問される。母だと認めたリズのカタリーナを擁護する言葉を聞いたクーパーは、レッドとカタリーナの板挟みなったリズの複雑な心情を察しながらも、仕事として付く側は決まってると指摘する。「私が信じるのは真実です」と返事したリズの心は母にあった。

ドムを見舞っていたリズと会ったレッドは、マディと名乗っていた“パリの女”は射殺され、賞金首の彼女の死体は犯人たちが連れ去ったと教える。

ショックを悟られぬよう部屋を出たリズが電話にでると、相手はカタリーナだった。カタリーナは、ドムがしたように“カタリーナ・ロストヴァ”を殺すことで自分を守ったのだ。誰にも言わないでねと念押しされたリズは「私もロストヴァよ」と返事する。リズの心をつかんだカタリーナは「答えを見つけたらあなたの元へ行くわ」と約束した。