Episode22 Moving Targets
【ざっくりあらすじ】
狩猟用の散弾銃で殺されたニュージャージーの小さな町の警察署長ナネット・ヴラシックの遺体が見つかった。2週間前から休暇を取っていたヴラシックは、優勝賞金100万ドルの『ムービング・ターゲット』というリアリティ番組のゲーム中に殺されたことが判明した。
警察署長の秘密
『ムービング・ターゲット』は、敵から逃げつつ指定されたターゲットをペイント銃で倒すサバイバルゲームの番組だった。参加者たちを撮影するのはそれぞれが身に着けたボディカメラだけで、犯人はヴラシックのカメラを持ち去っていた。
参加者たちの顔合わせ時のビデオを見たシャーロックは、ヴラシックの最後の標的アリオがウガンダの“グルの亡霊”と呼ばれた元戦犯アケロ・アケニーだと気が付いた。優勝賞金が原因の殺人かと疑うが、アリオが番組に参加した理由は故郷のグルに無料診療所を開くためだった。
アリオは顔合わせの席でライバルになりそうな人物を見定め、各人の行動を調べていた。そのアリオの調査で、ヴラシックがマフィアのリゲッティから賄賂を受け取っていたことが判明した。
ヴラシック殺害の容疑をかけられたリゲッティは、ヴラシックに家や家族の警備をさせていたと説明し、のどかな田舎町の警察署長のヴラシックが何か大きな事件を抱えていたと教えた。
秘密裏にされた捜査
ヴラシックはリゲッティに資金洗浄係を紹介してもらい、全国の警察高官数十人の口座記録を調べていた。その全員が同じ海外口座から多額の賄賂を受け取っており、シャーロックは“友人のハッカー”の協力で送金者が銃器メーカーのA・ホーク社だと突き止めた。
ヴラシックがこの件を調べていた理由は、無理心中の犠牲になった友人の死が精神疾患者への銃規制緩和のせいだと考えたためだった。その法案を押したのがA・ホーク社だったのだ。しかし、A・ホーク社のCEOウォッシュバーンは3年も前に連邦検事局の捜査を受け、現在司法取引の最終調整中だった。大物の知り合いがいるウォッシュバーンの捜査は公にされておらず、シャーロックは「ヴラシック殺害の理由はこの秘密裏の捜査に関係している」と考えた。
連邦検事局の捜査資料に『ムービング・ターゲット』のMC、ジェイク・ボーズマンの名前を見たシャーロックは、ボーズマンが犯人だと確信した。シャーロックはボーズマンを罠にはめる作戦を考え、「容疑者のアリオ宅を捜査するため、アリオを呼び出して欲しい」と『ムービング・ターゲット』の責任者に協力を求めた。責任者は「翌朝アリオを社へ呼び出す」と約束し、それを聞いていたボーズマンは埋めた凶器を掘り出し、待ち構えていたベルに逮捕された。
TV業界に移る前、テキサスレンジャーで州警官の装備選定委員をしていたボーズマンはウォッシュバーンから賄賂を受け取り、そのことが公になれば刑務所行きは確実だった。連邦政府がA・ホーク社の救済を優先したため捜査が行われていると知らないボーズマンは、ヴラシックさえ殺せば罪を逃れられると思ってしまったのだ。
シンウエルの償い
シンウエルは、SBK幹部との間に立つ副官のGノットことデマルコ・ブリッジャーを排除するためジョーンに協力を求めた。ジョーンは市警の顧問としてシンウエルと会い、シンウエルが教えたGノットが副業で請け負った殺人事件を調査した。
ジョーンの調べでブリッジャーは逮捕され、その後任の副官にシンウエルが指名された。古巣に戻ることになったシンウエルは、ジャミール殺害の供述書をジョーンに託した。シンウエルは、内通者になった理由は償うためだとジョーンに証明したかったのだ。
シンウエルから「すぐ来て欲しい」とメッセージが届き、ジョーンはシンウエルの部屋を訪ねた。引っ越し準備をしているはずのシンウエルは、血を流し床に倒れていた。
おちゃのま感想 ★★★
シャーロックを暴行したあたりからシンウエル周辺に暗いものを感じておりましたが…なんてことに…(涙)
これは、シャーロックが「シンウエルに潜入は無理」と断言してたとおりのことが起こったってことでしょうか。焦った様子のシンウエルだったので、うっかりミスを犯したとか。それとも、別件?
いずれにしてもSBK問題はジョーンとシャーロックが引き継ぐんですよね~。シンウエルでさえもトップに近づけなかったのに、ふたりはどんな作戦を考えるんでしょうか。
そして、ギャング→ドラッグ→シャーロックという図がとーっても心配です。
今シーズン、残すは2話。どんなラストへ向かうんでしょう~。