エレメンタリー 5 第23話「宣戦布告」【あらすじ感想】

Episode23  Scrambled

【ざっくりあらすじ】
ジョーンとシャーロックはシンウエルの遺志を継ぎ、SBKを潰すため捜査を開始した。シンウエルを内通者として雇っていたグズマン刑事の話では、SBKのトップはこの13年間ボンジー・フォルサムだった。

用心深いギャング

市警のギャング班は常にボンジーを監視していたが、ボンジーは女性や護衛と公共住宅の最上階の部屋にこもりきりで、手下たちへの連絡方法もつかめていなかった。手下たちは携帯で仕事の話はせず、逮捕されてもボンジーを売る者はいなかった。

ギャング班の資料を見たシャーロックはボンジーの母親の納税ミスを見つけ、それをネタに異父兄弟でコンサルタント会社を経営するタイアス・ウィルコックスから情報を得ようと考えた。

シャーロックはタイアスとの面会をジョーンに任せ、グズマン抜きでベルと行くよう指示を出した。以前ボンジーに顎の骨を折られたタイアスは、2年間ボンジーと会っておらず、兄のことは知らないと話した。

タイアスから得られたものはなかったが、タイアスがオフィスに飾っていたボンジーのSNSから入手したという姪っ子たちの写真にヒントを得たジョーンは、ボンジーの手下たちへの連絡方法を発見した。ボンジーはSNSへ投稿する画像のファイル名に暗号を仕込み、手下へ指示を出していたのだ。

複雑な連絡手段

ボンジーからシンウエル殺害の情報があると連絡が入り、シャーロックとジョーンはベルとともにボンジーの部屋を訪ねた。 ボンジーが教えた場所から凶器のナイフが見つかり、ついていた指紋から実行犯のトール・ボーイが逮捕された。ジョーンはシンウエルの友人としてトール・ボーイを説得するが、トール・ボーイがボンジーを売ることはなかった。

ボンジーの部屋を訪れた際、シャーロックは机の下に隠されたエニグマ暗号機に気づいていた。同じ暗号機を手に入れたが、SBKのメンバーたちがどうやって暗号の設定を同期させているかがわからない。徹夜でこの謎に取り組んだジョーンは、ボンジー宅の窓のブラインドの羽で設定の指示を出していることに気が付いた。過去の画像から暗号解読法が正しいことは証明されたが、解読した文章は隠語を使い曖昧なものだった。

今度は隠語の解釈が正しいか証明する必要があり、文章に使われるオレンジがドラッグの量を示す隠語だと特定したジョーンは取引現場へ戦術部隊を送った。しかし、そこでSBKの手下が買った物は解読文そのままの果物のオレンジで、同時にボンジーのアカウントも削除されてしまった。

名探偵対頭脳派ギャング

シャーロックとジョーンは古い投稿の暗号解読を続け、SBKと無関係の4人の名前を発見した。いずれもタイアスの仕事と接点のある人物で、全員未解決の殺人事件の被害者だった。SBKのボスはボンジーではなくタイアスだと確信したが、聴取されたタイアスは「自分が麻薬組織のトップなんてありえない」と笑い飛ばした。

シャーロックは、聴取の際被害者たちの写真を見たタイアスがキャロル・ローガンの写真で表情を変えた瞬間を見逃さなかった。キャロルはレイプされ川に捨てられた被害者で、タイアスの取引銀行の窓口係の女性だった。

キャロルの事件を調べ直したジョーンは、警察が撮ったキャロル宅の写真の中にキャロルが殺害された夜のパーティでのみ配られたテキーラの限定ショットグラスを発見した。サイトにアップされたそのパーティの写真の隅には、殺害されたキャロルの隣にボンジーが映っていた。

ボンジーを追い詰める証拠が見つかると同時に、毒物入りドラッグを摂取したボンジーが植物状態になった。「兄に毒を盛った」と詰め寄るベルとジョーンに、タイアスは「前から恐れていたことが起こった」と余裕で返した。

シャーロックと謎の女性

集会に参加したシャーロックは、昔からシャーロックを知っているという女性に声をかけられた。女性は沈んだ様子のシャーロックを慰め、シャーロックは数週間前犯人として逮捕したルークが監房で自殺した話をした。

シャーロックを心配した女性が署へ現れ、シャーロックは新たに見つけたルークの事件の証拠の画像を見せた。シャーロックは女性が凶器を隠滅すると考えていたが、女性はシャーロックの名で担当刑事に証拠のありかを知らせていた。

集会場で待ち伏せたシャーロックに「二度とするな」と忠告された女性は、「愛し合う者は脅したりしない」と返事した。

おちゃのま感想 ★★★★