Episode14 Who Is That Masked Man?
【ざっくりあらすじ】
チャイナタウンのゲームセンターで中国マフィア“スネークアイ”の3人が射殺された。銃撃の5分後、2ブロック先で起きた路上強盗の現場付近のゴミ箱から老婆のカツラとマスクが見つかった。マスクの裏に付着した白人男性のまつげのDNAとゲームセンターで見つかった噛みかけの発泡錠のDNAが一致し、犯人が老婆に化けていたことが判明した。
事件メモ
マスクとカツラから、犯人は“スネークアイ”のバイ・メイロンという老婆に化けていたことが明らかになった。バイは当局への協力を拒み70代で服役を選んだツワモノで、半年前出所し現在は介護施設で生活をしている。
自分の変装をした人物が組織の人間を射殺したと聞いたバイは、2週間前スネークアイの質問ばかりする怪しいカメラマンにID用の写真を撮られ衣類を盗まれたとジョーンに教えた。施設は防犯カメラの映像を録画しておらず、施設長のハースが提出したのは来客者名簿だけだった。
来各者名簿の筆跡の特徴から、シャーロックは偽カメラマンは路上強盗の通報者スヴェン・エクランドだと突き止めた。スヴェンの職業は葬儀屋で介護施設は取引先だった。マスク制作に使われたパテは遺体を修復するときに使われるもので、スヴェンの自宅にマスクの作業部屋が見つかった。そして、家族の話からスヴェンは余命宣告されていることがわかった。
空港で偽IDを使おうとしたスヴェンが逮捕された。聴取を受けるスヴェンは得意げな様子で、冗舌に殺害を自供した。しかし、動機については話そうとしない。ジョーンは、スヴェンの腕の傷がゲームセンターで殺されたマフィアのナイフで刺されたものだと気がついた。調べると、スヴェンが腕のケガで病院へ行った日、介護施設で亡くなったアリエッタの防腐処理中にハースへ電話をかけ、その2時間後に治療を受けていることがわかった。
アリエッタの遺体を調べると筋弛緩薬の過剰投与での死亡だと判明した。アリエッタの死に疑問を感じたスヴェンはハースへ連絡を入れたのだ。電話を受けたハースは、スネークアイに連絡しスヴェンを襲わせたのだった。
ハースと殺されたスネークアイの3人は、介護施設に貼られていたポスターの慈善団体で繋がっていることがわかった。ハースは入所者に慈善団体への寄付を勧め、遺産寄付を決めた人たちを殺していたのだ。
ハースはスネークアイのボスを売るかわりに免責を求めた。しかし、ボスのモンは手下たちの慈善団体ビジネスを知らず、警察に協力していた。ハースがモンだと思い取引したのは、モンのマスクを付けたスヴェンだったのだ。余命短いスヴェンはマフィアへの復讐と同時に家族に金を残そうとしたのだった。
母の秘密
モーランド暗殺未遂事件を調べているシャーロックは、巻き添えで亡くなったモーランドの愛人サビーヌが犯人の一味だったかも知れないと考えていた。
サビーヌの娘ソレイユを捜しだしたシャーロックは、ジョーンの協力でソレイユの家から必要な書類を盗んだ。シャーロックの盗みはすぐにモーランドに伝わり、シャーロックは自分の母(メイ・ホームズ)を捨てた父が亡くなった愛人の子供と今も連絡を取り合っていることにショックを受けた。
シャーロックはサビーヌの会社用メールを調べ、ワームが仕込まれていたことをつきとめた。サビーヌのメールから実行犯のクラスノフはモーランドの居場所を特定したのだ。そのクラスノフは現在ロシアで服役中だ。黒幕はわからないと言うシャーロックに、モーランドは何とかすると返事した。
モーランドはシャーロックに母親の記録を手渡した。シャーロックは、父が母を捨てたことで母は死ぬことになったと恨んでいたが事実は違っていた。シャーロックの母もまた薬物依存症だったのだ。婚前契約で交わした断薬の約束を破った妻と離婚したモーランドは、自分の狭量を悔いていたのだった。これまでシャーロックに話さなかったのは、妻の願いだった。
おちゃのま感想
シャーロックの母もまた薬物依存症だったんですね・・・。
モーランドが妻と別れたのは「結婚時の約束を破り再び薬物に手を出したから」
・・・ということでしたが、再発したきっかけは何なんでしょう。
シャーロックのことだから、その辺りにこだわりそうな気がします。
今後、父と母の別れたいきさつを知ったシャーロックとモーランドの関係に変化はあるのでしょうか。