Episode6 Adoring Suspect
【ざっくりあらすじ】
再びロマンから脅迫されたウェラーは「偶然見つけた」と嘘をつき、ロマンの指示通りタトゥーの捜査を誘導した。今回ロマンが指示したタトゥーは『セイクリッド・リンクス・プロダクション』という映画製作会社のロゴに似たタトゥーだった。
狙われたスター
“セイクリッド”は俳優キース・ローズ主演作を何本も製作しているロシアから突如現れたオーナー不明の映画製作会社だ。タトゥーを解読すると、キースに張り付いてるパパラッチのサイトにつながり、ヨーロッパのスタジオで撮られた写真を指していることが判明した。その写真にキースとともに写る人物は、犯罪組織ブリガーダのトップ、ニコ・ポポフだった。
「昔からキースのファンだ」というリッチがネットにアップされたキースの写真の隅に写ったニコを発見した。撮影日は昨日だ。テロの下見のときだけモスクワを離れるニコがNYにいるということは、NYでテロ計画があるということだ。
FBIのアドバイザーとしてウェラーが映画の撮影現場に潜入すると、小道具の除細動器が誤作動する事故でキースが倒れた。雑誌のインタビューで「セイクリッドが映画で資金洗浄をしている」と暗にぶちまけたキースは、ニコに命を狙われていた。
テロを阻止する作戦
セイクリッドがテロ組織だと知ったキースはFBIに協力した。キースの話で、セイクリッドは借金まみれだったプロデューサーのブッキーがモスクワで見つけたスポンサーで、小道具からロケ地に至るまで、細かく口出ししていることが判明した。
セイクリッドが指定したロケ地には大量破壊兵器の工場があり、ブリガーダは映画のセットを利用し武器を目的地へ運んでいたのだ。前のロケ地は神経ガス工場がある場所で、ブリガーダはNYでその神経ガスをまくつもりだ。
神経ガスの保管場所を突き止めるため、チームはキースが教えたブッキーが金庫に保管している会話の音声データを入手した。音声データを解析すると、武器は密輸用にでっちあげた映画のスタジオに運ばれたことがわかった。ウェラーとジェーンがその場所へ向かうが、すでに神経ガスは運び出されたあとで、たちまち銃撃が始まった。
捕らえた銃撃犯が持っていた販売許可証から、今夜開かれる市警と消防署のチャリティーが標的だと判明した。屋台に隠した神経ガスを運ぶニコと手下たちを、ウェラーたちは撃つことができない。しかし、ニコを責めるブッキーが現れ状況が変わった。ウェラーとジェーンはスタジオにおびき寄せ、ニコ一味を倒した。神経ガスを乗せたトラックはリッチが火炎放射器で破壊した。
本当の信頼
パターソンとザパタはウェラーとジェーンに、ハーストがリードに罪を着せ隠ぺい工作したことを知らせた。ハーストの裏切りが判明したことで、パターソンたちはタトゥーの再スキャンを支局外でしたいと提案した。問題はロマンが新たに入れたタトゥーは金属のディスクをジェーンの首にあてる必要があり、金属探知機を設置している支局からどうやって持ち出すか、だった。
一方、ハーストを信じたリードは独自にハーストとロウイのつながりを調べた。「とっくにロウイ家との関係は切れている」と話していたハーストは、昨年ロウイの慈善活動に参加していた。率直に疑問を投げかけたリードに、ハーストは「あなたにも秘密はある」と言い、2年前リードが麻薬に手を出したことを持ち出した。
ハーストが裏切り者だと確信したリードは、タトゥーのディクスを仲間のもとへ届けた。
ロマン
バルセロナに滞在中のロマンは偶然を装いブレイク・クロフォードと再会した。ロマンとの再会を喜んだブレイクは、地元同然だというバルセロナの案内役を買って出た。
ロマンは自然な会話の流れで、ブレイクに少女時代の父とワインにまつわる話をさせた。途中、ブレイクのバッグが盗まれる事件が起き、ロマンがひったくりの男を撃退した。自分のために傷を負ったロマンを屋敷に招いたブレイクは父とワインのつらい思い出を打ち明け、ロマンにキスをした。
ひったくりはあらかじめロマンが雇った男だった。ロマンの狙う相手が大金持ちと知った男は報酬の上乗せを要求した。口止め料を求められたロマンは男の腹にナイフを刺した。
おちゃのま感想 ★★★
ウザキャラだったリッチが、すっかり安心できるキャラに変身してますね~。娘のことで悩むジェーンを励ます姿に「良い人」オーラを感じました。毒気のないリッチはちょっと物足りない気もするけれど、このまま正義側で頑張ってほしいです。
ロマンの脅迫が続くところをみると、ウェラーの『ベルリンの件』は単にジェーンの娘と会ったって話じゃないみたいですね。なにか事件でも起きたんでしょうかね~。なんだろう?
さて、リードも仲間の元へ戻り、チームの再々結成です。とりあえず、まずはスチュワード殺害事件を解決してほしいです。