Episode3 The SPK (No. 178)
アラムとレスラーにFBI復職のための薬物検査が実施される中、レッドが知らせたブラックリスト“SPK”の捜査が始まる。数日前、イタリアの教会から聖なる遺物を奪うため警備員を殺した集団は、レッド曰く“何世代もの間パッとしない宗教団体スプレーモ・プリオーリ騎士団”、通称SPKだった。
師匠ヴェスコ
チームが襲撃されたイタリアの教会から捜査を始める一方で、レッドはイタリアの教会から強奪された聖遺物が出品される裏社会の競売を通じ、SPKを過激派に変えたリーダー“ジョバンニ”に接触する。
競売主催者のセッティングで現れた“ジョバンニ”は、レッドを騙し、1億ドルの金塊を持ち逃げした詐欺師の逃亡犯ヴェスコ(シーズン6第13話)だった。強盗用の人員としてSPKに目をつけたヴェスコは「聖遺物は偶像崇拝」と教え、それを信じたSPKはヴェスコ専属の窃盗団になったのだ。
ヴェスコに奪われた5000万ドルを回収したいレッドは、ヴェスコの口座があるマルタへ飛ぼうとする。そんなレッドに、SPKのアジトを突き止めたクーパーから「SPKがミサの生中継中に教会を爆破する」と知らせが入る。SPKのアジトには、次の標的を示す手がかりと簡易爆弾の設計図があったのだ。
カモの暴走
もともと暴力が嫌いなヴェスコは、カモだったSPKの暴走に困惑する。そんなヴェスコを鼓舞したレッドは爆破阻止のためSPKのもとへ送り込むが、アジトで採取された指紋から“ジョバンニ”こと詐欺師ヴェスコは指名手配され、SPKに正体がバレていた。
クーパーからヴェスコを指名手配したと知らされたレッドは、窮地に陥ったヴェスコのもとへ駆けつける。レッドの新たな側近ウィチャーはSPKを一掃し、アラム主導で動いていたチームも起爆装置の信号を妨害する。ミサに出席していた大勢の信徒たちが気づかぬうちに事件は解決した。
ヴェスコから5000万ドル回収するレッドの思惑は、FBI捜査官のデンベが阻止する。常にFBIへの忠誠心を疑われているデンベは「これは友情の証しだと思ってほしい」とレッドに告げ、ヴェスコを逮捕した。
再始動
依存症が再発しているレスラーは、復職に必要な薬物検査を小細工で切り抜けようとしたが、再検査になってしまう。一方、大勢の命を救ったことで仕事の意義を思い出したアラムは、投資が決まった起業の権利をビジネスパートナーに売り、チームへ戻った。
アグネスの人生にかかわりたいレッドは、クーパーと妻シャーリーンが条件にした“監督付き面会”を受け入れる。11歳になったアグネスは、母が亡くなる前日に会ったレッドのことを覚えていた。公園で穏やかに過ごしたあの日のように、アグネスはレッドを“ピンキー”と呼んだ。
おちゃのま感想
チーム復活の最初のブラックリスターは逃亡犯ヴェスコさんでした。レッドの師匠というだけあって、ヴェスコはどこか憎めないところのある犯罪者ですよね。逮捕されたけれど、思わぬ手を使って脱獄するのではないかと期待(?)してしまいます。また姿を見せてくれるかな?
レスラーは依存症が復活してました。レスラーは正義の人だけど、脆い部分もある人なので心配です。デンベへのあの不信感は、レッドに対する不信感の現れですよね・・・。再びレッドと仕事をするに当たって、チーム全員、複雑な感情があると思うけど、レスラーはその感情に対処できないような気がします。
さて、はっきり明言されたわけではありませんが、わたしはレッド=カタリーナだと思ってるので、アグネスと再会したレッドの心情を想像し、胸がいっぱいになってしまいました。今のレッドが人生の意義ある証を求めるとしたら、それはアグネスですものね。そのアグネスも激動の人生を歩いてるわけですが、子供らしい明るさが見えてホッとしました。きっとレッドも、アグネスの笑顔に安堵したかな?
ところで、アラムのお父さん、なかなかキョーレツなお方で、ビックリ。(~_~;)