MANIFEST/マニフェスト４ 前半エピソード 第1〜2話【あらすじ感想】

ストーン家の悲しみ

2年前、アンジェリーナがグレースを殺し、エデンを誘拐した事件直後、悲嘆に暮れる家族の前に現れた青年がカルだと気づいたのは双子のオリーブだった。カルの帰還を喜ぶこともなく、オリーブはアンジェリーナを信じたカルを責め、カルがアンジェリーナを自宅に招き入れたと知った家族は愕然とする。

エデンを連れ去ったアンジェリーナの行方は分からず、警察がつかんだ手がかりは橋についた指紋とその川で見つかったリュックだけだった。遺体は発見されなかったが、エデンを道連れに自殺したと判断した警察は捜索を打ち切り、エデンの死亡を確定する。

家族もエデンの死を受け入れ始める一方で、エデン捜しに没頭するベンは自宅に戻っても自室の屋根裏に引きこもり、呼びかけにも応じなくなった。そんなベンのもとを訪ねたジャレッドは、エデンの死亡診断書を渡す。

エデンの行方

エデンの死を受け入れられないベンに、何度目かの“風”の呼びかけがある。もはや呼びかけを信じないベンだが、エデンの死亡記録の用紙に描かれた風車が回っている。今度こそエデンのもとへ導いてくれると確信したベンは呼びかけに従うが、“風”の呼びかけも人助けで終わる。

落胆しつつも、エデンを諦めないベンは、無視し続けていたアーロン（シーズン1第10話「横風」）のポッドキャストで情報を求め、“風”の呼びかけを共有した乗客アナの家へ導かれる。

ベンに付き添っていたジークに感情を読まれたアナは、アンジェリーナに操られていたと告白する。「エデンをひどい家族から救った」というアンジェリーナの話を信じ、ふたりをかくまっていたアナは、“風”の呼びかけで実際にベンと会ったことでアンジェリーナのウソを悟ったのだ。エデンの生存が証明されたものの、すでにアンジェリーナを追い出したアナはふたりの行方を知らなかった。

その頃、ネットで見つけた乗客を保護している女性を頼ったアンジェリーナは監禁されていた。窮地のアンジェリーナを救出したのは、呼びかけがあったエイドリアンだった。

中国から来た乗客

桜の花びらが舞い散る呼びかけに導かれたミカエラは、中国からの貨物船で密入国した乗客ヘンリー・キムを見つける。2年前シンガポールで処刑されたはずのヘンリーは、中国の研究施設で実験という名の拷問を受け続けていたのだ。そのヘンリーが命の危険も顧みず海を渡った理由は、カルにブラックボックスを届けるためだった。

衰弱したヘンリーの世話は、密かに828便の解明を続けているバンスとサンビが引き受ける。ヘンリーがブラックボックスを入手した経緯は分からないが、ブラックボックスは確かにエウレカから消えたものだった。ヘンリーが届けたブラックボックスは以前とは異なり、消えたデイリー機長の助けを求める声や、ヘンリーにしか聞き取れない大勢の声が録音されていた。

居場所を特定した中国当局の知らせを受けた警察に追われるヘンリーは、助けようとしてくれるミカエラを守るためにも逮捕を受け入れる。自分の役目は終わったというヘンリーとの出会いはカルに変化をもたらした。この2年なかった呼びかけが戻ったカルの腕には、ヘンリーの腕にある傷痕が現れる。雷に打たれてできたという奇妙なその傷痕は、ヘンリーを特別な存在にしたものだった。