Episode19 Galaxy of Minds
【ざっくりあらすじ】
ロマンがクロフォードに寝返って以来、解読できなかったタトゥーがデーターベースでヒットした。ヒットしたのはクワガタとカブトムシを合体させた昆虫のタトゥーで、『ゴールデン・ライノ』という予約が始まった本の絵と一致した。その通知はドイツにいるロマンにも届き、ロマンはNYへ飛んだ。
ゴールデン・ライノ計画
FBIへ呼ばれた『ゴールデン・ライノ』の著者のダッシェル・ワトキンズ(ダッシュ)は、『ゴールデン・ライノ』は超極秘の兵器開発プログラムのことで、昨年死亡したバクスター大将を暗殺したのもこの兵器だと説明した。バクスターの死は飛行機事故によるものだったが、ダッシュはバクスターが『ゴールデン・ライノ計画』を打ち切ろうとしたため殺されたと信じている。『ゴールデン・ライノ』はマインドコントロールの装置だと考えるダッシュは闇サイトで入手したブラックボックスの音声をパターソンに聞かせ、「洗脳ビームの音がする」と指摘した。
ダッシュによると、『ゴールデン・ライノ計画』の黒幕は“ものすごい権力を握る富豪”だ。ロマンがこのタトゥーを入れた狙いはクロフォードの兵器開発を暴くことだと理解したチームは、すでに資料を集めているダッシュに協力を求めた。
“洗脳ビーム”説はさておき、『ゴールデン・ライノ計画』は実際にあると信じたチームは、ダッシュが調査したバクスター殺害の実行犯リストとFBIのデータベースを照合した。その結果、現場から10キロ圏内に住んでいる元軍人のフェルズが実行犯だと特定した。不名誉除隊になったのち、フェルズは『ゴールデン・ライノ』を開発したヴァーニュー産業の元主任研究員ガンズマンに雇われ警備員の仕事をしていた人物だ。現在服役中のフェルズの移送を始めると、途中でロマンにフェルズを奪われた。
見えない殺人兵器
ロマンの妨害を知ったチームは、開発者のガンズマン捜しを急いだ。ダメもとでヘリを送ったガンズマンが子供の頃過ごした友人の家があるオニオンタで、着陸を知らせたパイロットが突然異変を訴えた。無線から聞こえるノイズは、バクスターが乗っていた飛行機のブラックボックスと同じ振動音だ。ヘリは墜落し、パターソンは「ガンズマンが開発した兵器はピンポイントで狙える音響兵器」と断言した。
ダッシュの資料で、協力を拒むヴァーニューのCEOムーンがエイヴリーの父ドラブキンの使い捨て携帯に何度も電話していたことがわかり、ジェーンはエイヴリーを参加させる作戦を思いついた。「亡くなった父がすべてを記録した日記を残していた」と証言するエイヴリーの映像を見たムーンは観念し、ガンズマンに連絡をとった。
ムーンの協力でガンズマンのもとへ向かったチームは音響兵器対策として乗っていた軍用車を使い、ガンズマンの兵器を破壊した。建物に踏み込んだチームがガンズマンを見つけると、すでにロマンに殺された後だった。ロマンを追ったジェーンは、立ち止まったロマンを撃った。弾切れでロマンを倒すことはできなかったが、ジェーンが殺すつもりで引き金を引いたことはロマンに伝わった。
ロマンとブレイク
ブリュイエールがテロリストだと知ったブレイクは、父と同じようにロマンにも隠し事があると感じ、突然NYへ向かったロマンを追いかけた。「ちゃんと話したい」というブレイクを、ロマンは拉致したフェルズから聞き出したオニオンタへ誘った。オニオンタでFBIのヘリが墜落したニュースを見たロマンはPTSDが発症したフリでブレイクを欺き、深夜のベッドから抜け出した。
ガンズマンを始末したロマンがホテルの部屋へ戻ると、ブレイクが起きて待っていた。不安げなブレイクに、ロマンは「何もかも捨てないか?」と提案してみる。君さえいれば何もいらないと説得するロマンに笑顔を見せたブレイクは「今の生活が好き」と返事した。
ロマンは膨大な偽情報でタトゥーの捜査の妨害を開始した。
そのほかのこと
ブリュイエールの資産を片っ端から調べたパターソンは、クロフォードが手に入れた土地はサハラ砂漠のど真ん中にある“何もない”不毛な土地だと突き止めた。
FBIの監視下で暮らすエイヴリーがストレスをため込んでいると察したジェーンはエイヴリーと一緒に暮らすことをウェラーに提案し、ウェラーも賛成した。一緒に住もうと誘われたエイヴリーは喜んだ。
バクスターの死の真相
表向き軍の研究に見せかけ、クロフォードの殺人兵器を開発していたガンズマンにバクスターは疑念を抱いた。『ゴールデン・ライノ計画』の打ち切りを決めたバクスターに、殺人兵器を使えと指示したのはエイヴリーの父ドラブキンだった。
おちゃのま感想 ★★★★
ロマンは自分が仕組んだクロフォードをはめる罠に苦しむ流れになってきましたね~。ブレイクがロマンの正体に気付くのも時間の問題のような気がします。
ロマンが欲しいのは“愛”なんですよね~。ブレイクを失いたくない気持ちはわかるけど、そのためクロフォードに利用されることに納得してるんでしょうか。ロマンにとっては、ブレイク=クロフォードじゃないはず。
今回登場したダッシュはパターソンとのからみといい、リッチ同様の“緩い癒し”を感じます。変な人だけど、根が善人なところがよかったです。