MANIFEST/マニフェスト 3 第4話「きりもみ降下」【あらすじ感想】

尾翼の謎

バンスと再会したベンは喜ぶが、救出しようとしたベンのせいで828便の全調査を担う“エウレカ”の責任者になったバンスはベンを責める。

バンスが「ここで見聞きするものは外に漏らすな」とクギを刺した施設の内部には、爆発した機体やキューバ沖の海底から引き揚げられた尾翼がある。バンスがまず見せたものは、尾翼が忽然と消える映像だった。加工は一切されてないと断言したバンスの説明では、キューバで見つかった尾翼は本物で、その腐食具合は海水に7年浸かった場合と一致するものだった。

映像に記録されている尾翼が消えた2019年12月28日は、ジークが余命を克服し、サンビが少将を殺した夜だった。動揺するサンビは、少将の手下に殺されたと思っていたトロイ・デービス（シーズン2第4話）と再会する。少将の手下に拉致されたトロイは、少将が盗んだサンビの研究をしていたのだ。

掌の光り

尾翼に触れても何も起こらなかったベンの掌が何かに反応するように光りはじめる。バンスたちが何か隠していると直感するベンは掌の光に導かれ、1年半前、頭部を撃たれ死亡した乗客ケリーの遺体を発見する。もともと少将が率いていたエウレカのチームは、ケリーの遺体を保存し、研究していたのだ。

乗客をモルモット扱いするエウレカに憤るベンだが、ケリーの検視結果は無視できないものだった。頭部を撃たれたことが死因だったケリーの遺体をいま検視すると、飛行機の空中爆発で負った傷と一致し、尾翼に付着した藻と遺伝的に同じ藻の組織が生成されていたのだ。

売人3人組の余命

呼びかけに従いたくても、拘置所では何もできないピートを助けてほしいとアンジェリーナに頼られたミカエラは、余命を克服したジークと共にピートに会いにいく。刑事のミカエラに身構えつつも、アンジェリーナが言っていた“生き延びた人”のジークと会ったピートは、呼びかけを説明する。

ピートが見た呼びかけは『デカい時計がカウントダウンする暗闇の中をひたすら走る』というものだった。思い当たる場所は“高校のアメフト場”と話すピートは、アメフト部を退部になってから人生くだり坂だと寂しそうにつぶやく。

ピートを退部にしたコーチのハニティーから話を聞いたミカエラとジークは、呼びかけの望みは、自分たちと同じく仲間の死に向き合うことかもと考える。退部の理由は、ピートが売ったドラッグを過剰摂取した部員デリクの死だった。1人で売ったと言い張ったピートは少年院に入り、ハニティーは“トラブルの種”と呼ぶ兄のジェイスとコリーも部から追い出したのだ。

デリクの死に向き合うよう諭されたピートは動揺し、ジークは“子供のように怯える”ピートの気持ちと繋がる。「誰かに怯え、誰かをかばってる」とジークに指摘されたピートは、チームに残るためハニティーの指示で仕方なく売人をしていたと打ち明ける。

相棒ミカミと共にハニティー宅を訪れたミカエラは、叫び声を聞く。踏み込むと、憤然とするハニティーと脚を撃たれたコリーがいる。ピートと同じ呼びかけでハニティー宅へ来たジェイスとコリーは意見が分かれ、復讐を止めるコリーを撃ったジェイスは逃走していた。

コリーが教えた換気口に大量のドラッグが見つかり、ミカエラたちはハニティーを逮捕する。呼びかけ解決を知らされたアンジェリーナは安堵し、ピートは兄に撃たれたコリーを心配する。余命はあと4日。「次はあなた次第」と言い席を立ったミカエラに、ピートは「兄貴の居場所が分かるかも」と声をかけた。

少将の問題

エウレカには新しい視点が必要と考えるバンスは、尾翼と少将殺害の関連を懸念するサンビをエウレカのチームに招き入れた。そんなバンスに、「バスケス（ジャレッド）に知られそうです」と知らせが入る。母を心配するサラを無視できないジャレッドは少将の足取りを追い、サンビが少将を殺した公園を突き止めたのだ。