原題:APB
作品データ
シーズン:1(キャンセル)
エピソード:12
主な舞台:シカゴ
アメリカでの放送:2017年
メモ:最終話まで視聴済
ストーリー
偶然入った店で強盗に遭遇し、親友を亡くした“リーヴス工業”のCEOギデオンは、予算不足で事件に対応できない警察の実態を初めて知った。億万長者のギデオンは金と技術で13分署の改革に乗り出した。
13分署の良心的存在である警官マーフィと、巡査部長のコンラッドをそれぞれ刑事と警部に昇進させたギデオンは、“APB”という警察と繋がるアプリを市民に提供した。ギデオンは技術とアイディアで犯人逮捕に協力し、マーフィはギデオンに捜査のイロハを教えてゆく。
強引に13分署を私物化したギデオンが気に入らない市長は、マーフィーの元夫の検事のスコットを13分署へ送り込んだ。
おちゃのま感想
再放送されるたび、なぜかつい見ちゃうドラマです。
『ピュア・ジーニアス』と同じ天才の富豪が何かを改革するというお話。・・・なんですが、ギデオンは13分署を買ったというより、資金と技術を提供しているって印象が強いです。もちろん、捜査に口を出すし、署員たちもギデオンをボスって呼んでるけど、ギデオンが署員に求めることは「市民を守る」という基本なので、そこに傲慢さを感じない点がよかったです。
「親友を殺した犯人を逮捕したい」という切なる願いが始まりですが、犯人逮捕で満足することなく、むしろそこからギデオンは警察の仕事にのめりこんでいきます。自分のことをやたら「天才」「富豪」と言うあたりは鼻につきそうなのですが、有言実行タイプなので嫌味な感じは受けませんでした。
次々持ち出すハイテク機器や突飛なアイディアで捜査や警官を助けるとこも面白かったし、ギデオンに降りかかる問題(市長の嫌がらせ、詐欺師の父親、CEOの座、サイバーテロリスト…など)も多く、飽きを感じるエピソードもなかったです。しかし、それゆえギデオン中心で、マーフィ以外の警官たちの描き方が少し物足りなかったかな~とも感じます。
ラストはギデオンの「まだ始まったばかり!」という気迫あるセリフで終わってますが、シーズン通しての問題に終止符は打てているので、もやもやしたものは残りません。気負わず見れる、そんなドラマです。