Episode3 Miss Rebecca Thrall(NO.76)
【ざっくりあらすじ】
警官のマッギニスが容疑者のスコット・スタンズバリーを射殺する事件が起きた。レッドは「これは警官が報酬をもらって仕組んだ犯行で、マッギニスのほかにも殺し屋の警官がいる」と、リズに教えた。
被害者と加害者を繋ぐ線
マッギニスが汚職警官だという証拠はなかったが、「2発撃って、スコットに当たったのは2発目」というマッギニスの説明を聞いたリズは、マッギニスはクロだと確信した。
スコットは子供のころ住んだ住宅のせいで鉛による認知障害を患い、集団訴訟で50万ドルの定期金賠償を勝ち取っていた。スコットの両親は、その賠償金を10万ドルで買い取ったウォーターデイという会社の存在を教えた。
調べると、スコットと同じようにウォーターデイが賠償金を買い上げた3人全員が死亡し、その死すべてに警官が関わっていることがわかった。警官たちはスコットを射殺したマッギニスを含め全員ウォーターデイでローンを組んでいたが、返済している形跡はなかった。
チームはウォーターデイが黒幕と考えたが、ウォーターデイのCEOは「賠償金の買い上げは被害者が死ぬと意味がない」と言い、10万ドルで買い取ったスコットの場合も6万2000ドルしか回収できなかったと説明した。
黒幕の存在
ウォーターデイは賠償金を買い取った相手に多額の保険金をかけていることが判明した。CEOはスコットの死で大損したと話していたが、保険金で500万ドル手に入れていたのだ。そのCEOの他殺体が見つかり、さらなる黒幕の存在が明らかになった。
ウォーターデイが標的にした被害者例から、アラムは「次のターゲットはロバート・アーウィラー」だと特定した。携帯を追跡しアーウィラーを見つけると、警官のセリーがアーウィラーに銃を向けたところだった。
「弁護士が来るまで話さない」と言うセリーをレスラーが説得し、殺人を命じた黒幕を誘き出すことに成功した。黒幕はスコットの両親に付き添っていたスロールだった。スロールは、殺される対象者は病気で先が短いと説得し、弱みのある警官を暗殺役に利用していたのだ。
スロールが逮捕されたことで、スコットを殺したマッギニスも逮捕された。
レッドの欲しいもの
居心地よく暮らしていたモーテルの部屋に取引相手のリヴェラの手下が現れ、レッドはやむなくモーテルを退去した。
レッドは「36時間以内に武器を届ける」とリヴェラに約束したが、武器を仕入れる金も運ぶ飛行機もない。レッドは、陸運局のグレンに2日間だけという約束で借りた100万ドルを見せ金に使い、武器商人のブハリに取引を持ち掛けた。ブハリが担保を要求すると、レッドは金ではなく検品係として連れていたトムを差し出した。
次に、レッドの新しい家族になったスモーキーが航空局のレーダーに引っかからない極秘の滑走路を急造し、ブハリのジェットを着陸させた。ブハリが約束通り運んだ武器を人質になっていた検品係のトムが調べ始めると、ATFの捜査官が現れ全員逮捕されてしまった。リズの頼みで手を貸したトムはレッドに恨み言をぶつけたが、逮捕はブハリから武器と自家用ジェットを奪うレッドの作戦だった。
レッドは約通りリヴェラに武器を調達し、捕まえたブハリはクーパーへ引き渡した。手に入れたジェット機の前でのどかに祝杯を挙げるレッドとデンベのそばで作戦に参加したグレンは陽気にはしゃいだ。
レスラーの闇
プレスコットはレスラーのことを「契約した奴隷」として扱った。レスラーは無視することもできず、プレスコットの言いなりになるしかなかった。
今回の事件を経て、レッドは「マッギニスのように難しい立場に追い込まれた時は、いつでも私を頼ってくれ」とレスラーに声をかけるが、レスラーはいつものように捜査官らしく「あり得ない」と返事した。それでもレッドは「もしもの場合」と、念押しの言葉を残した。
人骨のDNA
トムはニックの紹介で「人骨を極秘に調べるプロ」というピートにスーツケースの人骨を託した。
「人骨の歯からDNAが抽出できた」とニックからの連絡を受けているトムを、レッドが注意深く見ていた。
おちゃのま感想 ★★★★
ゾウで滑走路を造ったり、見せ金で武器とジェット機を手に入れたりと、レッドの作戦が面白く、魔女的な悪役だったスロールの魅力がイマイチ大味だったかなと感じるエピソードでした。
しかし、マッギニスは『パーソンオブインタレスト』で制服警官に戻ったカーターの相棒、ラスキー役のブライアン・ワイルズさんでした。悪の手先という同じような役柄だったけど、なにやら懐かしい気持ちで楽しめました。
今回、レッドがこの事件をリズに教えたのはレスラーの置かれた状況を知ってのことだったんでしょうね~。レスラーにかけた言葉から察するに…。
レスラーが早く底なしのプレスコット沼から脱出できますように(祈)