Episode3 Nosce Inimicum
隠れ家は嫌だと言うカイを連れてニック宅に戻ったエミリーは、地下の自分の部屋にカイをかくまう。一方、手がかりがないFBIは、ニックを連れ去ったドーキンスについても“40~60代の白人男性”ということくらいしか情報をつかめていなかった。
FBIとエミリー
エミリーを支局へ呼んだガナーセンは「ウェッブ副長官の力添えもあり、24時間体制で捜索中」と知らせる一方で、爆破された倉庫から大量の骨の破片が見つかったことで殺人事件の可能性も考えてると説明する。
倉庫の爆破はカムフラージュだと確信しているエミリーは納得しないながらもFBIに協力するつもりだが、ガナーセンはニックの家族であるエミリーが捜査に加わることを認めない。憤りながら支局を後にするエミリーに「協力し合おう」と声をかけたカルは、情報は流すと約束する。エミリーはカルのキャリアを心配するが、「俺の心配はするな」と言うカルはクリストフが入院している病院を教えた。
カイが盗んだファイルとニックの身柄を交換する取引を考えたエミリーは、入院中のクリストフを使い、ニックを連れ去ったドーキンスへメッセージを伝えることにする。警官が警備しているクリストフの病室に難なく侵入したエミリーは「少しでも騒ぐと痛い目を見る」と脅し、「フードコートに3時」というドーキンスへのメッセージを託す。
危うい作戦
ファイルとニックを交換するという作戦を聞いたカイは猛反対する。FBIを信用しないカイは保護も拒むが、ニックとエミリーを巻き込んだことに責任を感じている。考え直したカイは、ファイルを渡さずニックの居場所を突き止める方法を提案する。
カイを現地へ連れていくその作戦をエミリーは却下するが、カイは「車からハッキングすれば絶対みつからない」と断言し、結論が出ない中、FBIのクラウンがやってくる。「君が訪ねた直後にドーキンスがクリストフを始末した」と教えたクラウンは情報を求め、「情報を隠すとガナーセンが捜査妨害で逮捕するぞ」と警告する。
ニックを捜す手がかりをくれと懇願するクラウンに、エミリーは「3時間だけ待って」と返事する。3時間待つと約束しながらも、ニック宅を出たクラウンは部下のカントとトンプソンにエミリーの監視を指示した。
取引
カイの作戦を実行することにしたエミリーは、カルに援護を頼む。エミリーのいるフードコートへ向かうカルに、クラウンは部下をエミリーに張り付かせていると教える。カルは「ダメだ」と止めるが、エミリーがドーキンスと接触すると知ったクラウンはチームを派遣する。
FBIの動きを知らないエミリーは、フードコートのカフェでドーキンスと対峙していた。駐車場からドーキンスの携帯をハッキングするはずだったカイは、通信ができなかったため予定を変更し、電気店のWi-Fiを利用している。
ドーキンスは盗まれたファイルとハッカーのカイを要求するが、カイを引き渡すつもりのないエミリーは「ニックを引き渡したらファイルを渡す」と一歩も引かない。エミリーはカイが準備したファイルの一部を本物の証拠として提示し、ドーキンスは白い箱のような部屋に監禁されているニックのライブ映像を見せる。『倉庫爆破はカモフラージュ』というエミリーの直観通り、拷問に耐えるニックは別の監禁施設へ移送されたのだ。
電気店からライブ映像のIPアドレスを追跡しているカイが『監禁場所は“ヨーロッパ”』と突き止める中、ドーキンスの手下がカイに迫る。テーブルの下で銃を構えたドーキンスは「私を取るか、新しい友人を取るか」と脅し、エミリーはカイのもとへ急ぐ。
男に追われるカイを、監視していたFBIのトンプソンが追いかける。FBIの追跡を知った男は捕らえたカイを3階から突き落とし、逃げ去った。一方、ドーキンスはカルが追いかけたが、見失ってしまった。血を流し倒れたカイに駆け寄ったエミリーは手を握り励ますが、カイは深刻な状態だった。
おちゃのま感想
さすがにニックは死なないでしょと思ってますが、かなり危うい状況に置かれてます。アリスやトミーのことを思うと、ニックも何が起きるかわかりませんよね。それにしても、今回のニックは迫真の演技でした。
落ち着いてるように見えたけど、フリンは大丈夫かな?フリンのことを第一に考えてるエミリーもニック救出に手一杯だろうし、心の面だけでなく、フリンの安全も気になります。今のエミリーが信用できる人は父と兄くらいしかいないですもんね。トミーがいてくれたらな…。(涙)
迷いながらも正しいことをしようとしたカイは助かってほしいけど、かなり危険な状況です。もしもカイが死んでしまったら、保険にしていたファイルは拡散されるのかな?そうなると、組織がニックを生かしておく意味がなくなりそう。いろいろと心配な流れになってます。