MANIFEST/マニフェスト 2 第2話「行き場のない者たち」【あらすじ感想】

大学生の乗客

少佐の調査をバンスに任せたベンは、828便の乗客のひとり、大学生のTJと会う。相談があると呼び出したものの、躊躇するTJを見たベンは“呼びかけ”の件だと察し、他の乗客にも起きていると教える。

TJへの呼びかけは、墓に埋められるというものだった。再び同じ呼びかけを見たTJは、呼びかけが教えた場所を掘り、殺害された女性の遺体を発見する。動揺するTJに「どうしたらいい？」と相談されたベンは通報し、現場に駆けつけたジャレッドに“呼びかけ”があったと説明する。呼びかけの存在を知っているジャレッドだが、“呼びかけの導き”で遺体を発見したというTJの説明を鵜呑みにはしなかった。

遺体が所持していたカードキーから、被害者はアートを専攻する学生のフラニーだと特定され、フラニーの学生寮の部屋からTJの指紋が見つかった。ジャレッドは警察署で待機させていたTJを逮捕し、TJの無実を信じるベンはミカエラを頼る。ジャレッド同様、指紋が出たTJを疑うミカエラだが、署長のバワーズが決めた新たな相棒ドレア・ミカミと学生寮を訪ねる。

休暇中の大学にフラニーが残っていた理由は個展の準備のためだった。友人によると、フラニーの作品はガラクタで作るコラージュで、部屋に散乱するモチーフは828便の失踪で処分されたTJのものだ。TJの持ち物で作品を作ったからTJの指紋が見つかったと納得したミカエラに呼びかけがある。フラニーを埋める犯人の靴を見たミカエラは、記録せずに再発行したフラニーのカードキーを“登録のし忘れ”とごまかした警備員が犯人だと確信する。靴について質問された警備員は逃げ出し、ミカエラとドレアは真犯人を逮捕した。

釈放されたTJを出迎えたベンは、フラニーの作品が展示された大学のギャラリーへ連れていく。呼びかけがTJにフラニーの遺体を見つけさせた答えはそこにあった。フラニーの作品は、828便が失踪した1か月後、睡眠薬の過剰摂取で亡くなったTJの母の思い出が詰まったものだったのだ。フラニーのコラージュに感激するTJの傍らで、ベンは古い友人のスザンヌと再会した。ベンが仕事を探していると知った学部長のスザンヌは履歴書を送るよう勧めた。

塀の中のジーク

残された時間で罪を償うと決めたジークは罪状認否で有罪を認め、刑務所へ送られる。一方、“墜落する828便”の呼びかけの真意がわからないミカエラとカルは、機内にいたジークが鍵だと考える。

面会を拒むジークへ手紙を書き始めたミカエラに、再び墜落の呼びかけがある。呼びかけの中でミカエラは必死にジークに声をかけ、同じ呼びかけを見ているジークはミカエラに気づく。しかし、呼びかけのせいで激しい発作を起こしたジークは拘束されたうえ、薬で眠らされてしまった。

赤ちゃんの影響

親子鑑定を受けるグレースは「やめて」と止める自分の声を聞く。驚いたグレースは検査室を飛び出し、「やめて」と繰り返す声を聞いたとベンに説明する。ベンの能力を受け継いだ赤ちゃんの影響だと推測したふたりはベンが父親だと確信し、サンビに検査を頼むことにする。

赤ちゃんを通じてグレースに呼びかけがあったと知ったオリーブはショックを受ける。グレースは「何があっても家族よ」と気遣うが、オリーブは“余命”の影響を心配していた。5年後にはみんないなくなると絶望するオリーブは、街角で親切にしてくれた女性がいる828便の信者たちが集う“信じる者たちの教会”に居場所を求める。

一方、サンビは“呼びかけ”が胎児から母体に伝わった事実に興奮し、上機嫌で少佐のセラピーを受ける。検査技師のトロイ・デービスに検査を口実に誘われたと話すサンビは「呼びかけは親子関係にも関わるらしい」と漏らしてしまう。少佐はサンビが口にした“DNAシーケンサー”をメモし、金の流れを追っているバンスから「少佐がDNAシーケンサーを発注した」と教えられたベンは愕然とする。