Episode3 Fear Response
リバーサイドパークで大学教授のジョージ・ホルトンの他殺体が発見される。拷問を示す傷痕と、シャツの下に仕込まれていた精神疾患を思わせる意味不明なメッセージから、マルコムは“大いなる存在の命令を受けていると思い込む”『幻覚型』と犯人像をプロファイルする。
脳のない遺体
マルコムのプロファイルを裏付けるかのように、犯人はホルトンの脳を抜き取っていた。検視したイドリサの「死因は心不全だが、ホルトンの心臓はむしろ健康だった」という報告を聞いたマルコムは、掌にくいこんだ爪の痕に注目し、恐怖で死んだと推理する。
ホルトンは学部長のエレイン・ブラウンらに研究室を任せ、特別休暇中だった。エレインのファンであるマルコムが興奮する中、“医師”を名乗る人物から電話がはいる。訝しむギルの視線を感じながら電話に出ると、案の定、相手は父マーティンだった。
ホルトンの事件を娘エインズリーのニュースで知ったマーティンは、事件を通しマルコムと繋がろうとする。ブラウン博士の研究を一緒に考察したことを覚えてるか?と問いかけるマーティンは「この事件はお前には難しいかもしれん」と指摘する。エレイン・ブラウンの研究は“恐怖”なのだ。
恐怖の実験
エレインは「もめごとはなかった」と説明するが、ホルトンの同僚カールによると、ホルトンの休暇は大学院生のアリスの自殺を気に病んでのことだった。嘘をついたエレインにマルコムが落胆する一方で、大学事務局で話を聞いたJTがアリスの自殺についての苦情を入手した。苦情の筆跡はホルトンの遺体に添えられていた犯人のメッセージと同じもので、苦情によるとアリスの自殺の原因はエレインのLSDを使った非公式な実験だった。
事実を話したいと連絡してきたカールがLSDを盛られ、マルコムの奇策で命を取り留める。ホルトン同様、カールから通常の50倍のLSDが検出され、犯人の標的は自分を恐怖に陥れた人と判断したマルコムたちは、犯人が次に狙うはずのエレイン宅へ向かう。
マルコムがプロファイルした犯人像を聞いたエレインは、半年前に中退したドミニク・レンダーの名をあげる。エレインは「大勢参加したけど副作用はゼロだった」と言い訳するが、マルコムの推測ではエレインの研究で摂取したLSDがドミニクの妄想型統合失調症を引き起こし、アリスの自殺で復讐を決意したのだ。
エレインの部屋にある仮面とドミニクが残した意味不明のメモとの共通点にマルコムが気づく傍らで、ハーブティーを飲んでいたエレインが異変を訴える。LSDだと気づいたとたん電源が落ち、エレインは恐怖の幻覚に襲われる。
外で待機していたJTはエレイン宅に駆け付けるが、玄関は鍵がかけられており、裏口も塞がっている。孤立無援のマルコムは「力になるよ」と話しかけながらドミニクを探す。ナイフを持つドミニクに襲われるマルコムを救ったのは、恐怖の中にいるエレインだった。
妻と夫
マルコムが父と会うことをやめさせたいジェシカは、娘のエインズリーや、マルコムが信頼するギルに協力を求めるが、どちらも応じてくれない。業を煮やしたジェシカは二度と会わないと決めていたマーティンに会いに行く。
思いがけず妻と再会したマーティンが喜ぶ一方で、ジェシカは「もうマルコムには会わないで」と告げる。ジェシカは今も家族のつもりでいるマーティンを責め、マーティンは「あれは私だけのせいではなかったはずだ」と反論した。
蘇る記憶
“箱の中の女”の記憶を取り戻すと決めたマルコムは、拘束具を引きちぎるほど強烈な悪夢を見る。そんなマルコムを見ても、答えを握っているはずの母は「過去に戻る気はない」と拒否し、マルコムは子供時代からのセラピスト、ガブリエルを頼る。マルコムが父と会っていると知ったガブリエルは「PTSDを克服する希望を残すためにも、シリアルキラーの父親とは最大限の距離を置くしかない」と助言する。
恐怖を研究するエレインに「においをかげば、つながる記憶はすぐに蘇る」と教えられたマルコムは父が自分に使ったクロロホルムをかいでみる。そのおいから“箱の中の女”の記憶を探るマルコムが見たものは、「お父さんは恐ろしい人なの」と警告する母だった。
おちゃのま感想
今回のマルコムは拘束具の必要性を身をもって教えてくれました。窓を突き破るって・・・怖すぎです。マルコムはベッドを置く位置も考えたほうがいいかも。眠るたびに悪夢を見るんじゃ、眠ること自体がストレスですよね~。
逮捕されるまでのジェシカとマーティンは冷めきった夫婦というわけではなく、愛があったようです。というか、夫と会ったジェシカは恐怖を感じても、嫌悪感はなかったように思え、まさか今も愛してるんじゃ?と疑いたくなる雰囲気でした。ジェシカは夫の殺人とどうかかわってるんでしょう?
このドラマはマルコムのプロファイルが捜査のキモなので、今回もダニとJTの見せ場が少なかった(涙)ぐいぐいアピールするイドリサに比べると、おとなし~。そのうち存在感を示してくれるかな?