Episode2 Capta Est
ニックを拉致した一味の男に刺されたエミリーは、駆け付けたカルが病院へ運んだ。ERでは医師として働くジャックがエミリーを励まし、エミリーは手術を乗り切った。
捜索のはじまり
意識が戻ったエミリーはニックとフリンを心配する。遠征先のフリンは無事だが、ニックの行方はわからないままだった。
ニックの捜索を始めた支局のチームが『拉致は臓器密売組織の報復』と判断する中、『臓器狩りの被害者は密入国者』というニックの推理を裏付ける検視結果が届く。
ニックの情報提供者の特定を急ぐクラウンは、意識が戻ったばかりのエミリーから話を聞く。「市警と連携して、くまなく捜してる」と説明するクラウンに、エミリーは情報提供者について知っていることを教える。カイの名前を知らないエミリーがわかることは、身長は160弱、ITに強いアジア系の20代半ばの女性ということくらいだ。自分を襲った男について聞かれたエミリーは、目の色が左右で違っていたことを思い出す。
手がかり
じっとしていられないエミリーは「フリンをもう悲しませたくない」とジャックを説得し、必要な薬を手に退院した。
病院の待合室でロザリオを手にする老婦人を見たエミリーは、カイも同じようにしていたことを思い出し、教会へ向かう。顔に殴られた痕のあるエミリーは「夫に見つかったら殺される」と神父に嘘をつき、セーフティーハウス“ターニャの家”の名刺を手に入れた。
案の定、“ターニャの家”でカイが見つかる。エミリーはニックを捜す手がかりを得ようとするが、ニックが拉致されたと知ったカイは「私は殺される」と怯え、逃げようとする。FBIが踏み込んだことで組織にマークされたカイは、FBIに組織の手先がいると疑っているのだ。「私が見つけたんだから連中も見つける」というエミリーの指摘通り、ターニャの家の前に組織の車が現れた。
ニックの行方
エミリーに助けられ、ターニャの家から脱出したカイはエミリーの隠れ家に落ち着いた。昨年亡くした父の思い出を語るカイは「信念を貫けという言葉に従ってこのざまよ」と自嘲する。
エミリーを襲った男の特徴を聞いたカイは「クリストフ」と教える。カイの協力でクリストフたち用心棒がたむろする店に入ったエミリーは、疑われることなくクリストフを捕らえる。車に乗せたクリストフにナイフを突き刺したエミリーは「失血死する」と脅し、病院に連れてってくれと懇願するクリストフはニックを見かけた倉庫を教える。しかし、倉庫にニックはおらず、ニックを拉致した男たちの射殺体があった。
エミリーの知らせで、倉庫を調べるクラウンは「正当防衛で男を刺した」というエミリーの説明に呆れ、停職中だとたしなめる。小言よりも捜索を促すエミリーは、通りの向かい側に防犯カメラを見つける。防犯カメラには、男たちに運び出されるニックが映っていた。
クリストフによると、ニックを連れ去ったのは“メリディアン”のメンバーだ。この数年で国際的な犯罪組織に成長した“メリディアン”の名を聞いたカルは、ふたりきりにしてくれと言い、クリストフと救急車に乗り込んだ。クリストフを拷問したカルは、ニックを連れ去った男はメリディアンの始末屋ドーキンスだと聞き出した。
エミリーとカイ
「思ったより深刻だ」とカルに教えられたエミリーは隠れ家に戻り、カイを追及する。カイは「ニックには何も渡してない」と言っていたが、実際は違ったのだ。
組織に狙われたカイは、雇い主のメリディアンから盗んだ情報を暗号化し、マイクロチップと解読キーがなければ開かないクラウドのデータ金庫に隠した。その解読キーをニックに教えたと聞いたエミリーは憤る。
カイは「急いでたから盗んだデータの詳細は見てない」と前置きしたうえで、組織は不正を隠すためあらゆる業界の大物を丸め込んでると教える。自分に何かあれば仲間がファイルを拡散させるよう手配しているカイは、それが保険になると信じている。
疑心暗鬼
ガナーセンは、エミリーだけでなく、黒塗りだらけの過去の記録に“メリディアン”の名が繰り返し出てくるカルにも不信を抱く。軍からFBIに入るまでの空白期間について聞かれたカルは、国家安全保障の捜査に絡むので話せないと説明する。納得しないガナーセンがカルを追及する中、ニックを連れ去ったドーキンスの車が見つかったと知らせがはいる。
ニック救出を第一に考えたチームが倉庫に突入しようとしたその時、倉庫が爆破された。
おちゃのま感想
強引に突き進むエミリーらしいエピソードでした。捕らえたクリストフにナイフを突き刺し、脅すあたりがエミリーなんですよね~。迷いがないわ。
情報提供者のカイは優秀なんだと思うけど、あの自信に危うさを感じてしまいます。カイと手を組んだエミリーは、国際的犯罪組織相手に太刀打ちできるでしょうか。カイの話では、FBI内部にも組織の内通者がいるってことですよね~。しかも、大物。
前シーズンも内通者のネタが使われてたけど、そちらと繋がるんでしょうかね?まったく予想できません。